頭の上は いつも青空

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母の闘病日記



はっきりさせたい事があります。



母は ある意味で

現在の医療体制の犠牲になったとも言えるのです。

医療事故ではありませんが

急性期病院は一般的に20日間の入院が限度です。

実際に回復期病院なんて皆無ですから介護型病院へ強制入院させられます。

何しろ11ヶ月で6回転院しましたから・・

ゆっくり、落ち着いて治療ができなかったのです。



9月1日から最後まで診て頂いた病院の診断は

司法解剖の結果で裏付けが立証されました。

じつは、それが原因で

12月2日の告別式まで日が長引きました。

医療事故でもなく過失でもないですが

1病因1治療で元に居た介護病院へ返すシステムは

命の尊厳を無視した官僚政治の過ちです。
現在の医療費は

個人負担分が 1割~3割負担です

つまり、病院側が国へ 7割~9割 請求して100%とになります。



しかし、大きな落とし穴があります。

患者が3ヶ月以上継続して入院した場合(転院も継続入院とみなされます)

病院側が国へ請求できる割合は、最大で4割です。

個人負担分を含めても

総医療費の50%~60%しか病院側に払い戻しがされません。

当然、病院の経営が苦しくなります。



どのような結果が待ち受けているのか言うまでもありません。

1、一般的に3ヶ月で退院・転院を勧められます。

2、長期入院の見込みの患者(65歳以上の老人)は敬遠されます。

3、国は医療費を支払いたくないので、介護病院の医療を制約します。

  介護病院は、抗生剤の保持は、3種類を限度とする。

  抗生剤の点滴を1日1回を限度とする。

  介護保険では医療を受けられません。



つまり、

65歳以上の人間は、充分な治療入院ができる場所が無いのです。



2兆円の給付金。

社会保険庁の不祥事。

私たちの税金の配分を見直してほしいですね。



総理大臣が

「メタボ、健康管理を怠って病気になったヤツ等の医療費を払えるか!」

って、言いましたけど、

今、苦しんでいる老人世代は

国の責任で戦争で苦しんだ世代です。

戦後の復興に遊ばないで働いた世代です。

もう、これ以上、苦しめないで下さい。

死ぬまで苦しめないで下さい。

総理をはじめ、各大臣さん、官僚の事務次官さん

人間らしい血が通った政治をお願いします。



医療 ・ 社会福祉 ・ 雇用問題 ・ 健康的な家族。

決して贅沢なことは言いませんが

人間として、安心して暮らせる社会を作ってほしいです。

八王子市内の、救急病院の院長と

日野市内の病院の医事課職員の話によると、

関係省庁の指導による病院看護体制は、

1、患者16人に対して看護士1人体制を厳守すること。

2、2009年4月より、85歳以上は延命処置をしてはならない。

他にも、臨床数に対しての担当医何人という指導もあるそうです。



1、は

看護士の労災に直結する過酷なものです。

医療ミスにもつながります。

そして、患者の生命に関わる重大な結果を招きます。



 *ここで母のことを書きます。

母は、11月18日午前2時10分に医師が死亡を確認しました。

一応、死亡推定時刻が2時10分です。

推定時刻という意味がお分かりですか?

残念なことに病院に入院していて死亡時刻が分からなかったのです。

看護士さんの検診が

00時05分頃と、2時5分頃、

2時の検診で心肺停止に、はじめて気がついたようです。

事情は、12時30分ごろ

他の2名の患者さんのモニターが騒がしくなった頃、

病棟の医師1名と看護士2名+2名が2人の患者さんに対処していたようです。

これは、同時刻に母も含めて3名死亡しましたから事実です。



母のモニターも危険を知らせていたようですが

そのうちモニターの音がピーと鳴りっぱなしになった。

従妹が看護士をしている病院ですから正直に話してくれました。

心臓病の強心剤の強度に余裕が有ったことと

72歳の若い体力だから早急に対処できればと医師が・・・

担当医は循環器の専門医でした。

元気だったので、とても残念です。

皆さん、僕の気持ちがわかりますか?



介護病院で友達の親も同じようなケースだったみたいです。

友達の親の場合は気がついたのが朝の6時の検診。

すでに冷たくなっていたそうです。

介護病院ですからモニターを付けてないので更に発見しずらいですね。



何よりも怖いのは国家権力の行使です。

近年、人の尊厳を無視したファショナリズム的な行政が気になるんですよ。

この件は次回に書きます。



確かに医療機関は人員の不足もあるでしょうが

それだけではないのです。

医療スタッフが都市の大きな大学病院へ集中して

人員不足に拍車がかかっています。

地方の医療機関が崩壊寸前です。



このような現象は、

現在は医師も看護士も最新な医療と専門分野の知識が必要だからです。

政府の対応が先に述べたように各病院スタッフの人員数を規制する。

この対策は愚の骨頂です。

数字だけで帳尻あわせする浅知恵です。

TVの報道番組で聞きましたけど、

地方に魅力的な医学部とか

魅力的な研修センターの施設建設の支援をしない限り

根本的に、医師不足とか医療スタッフの人員不足は解決しないと思います。



少ない財源を有効に活用できる能力が

政治家の力量ではないですか?




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