人生やだとはいえない by やだもん

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5. ボストンキャリアフォーラム



そういうわけで、8月の終わりにウェブサイトでアプライできるようになると、せっせとアプライをはじめた。あれはなかなか時間がかかる(いろんな題で1パラグラフ書いてください、というのがだいたいどの会社でもあるから)ので、なるべく早く始めるほうが賢いと思う。学校が始まったら、学校の勉強が忙しくなるので、9月最初くらいにすませると良い。はやくすると、面接の予約をくれるので、時間もうまく配分できます。

金曜日から3日間だけど、実際のところ、ほとんど金・土、の2日間でいろんなことは行われる。朝から晩まであるので、ものすごく疲れる。でも、私のように「これで決める」と思えば、その週末くらいがんばれるかんじ。金曜日は9時だったかな、それくらいから始まるので、遠くから行く人は前日の晩にはついておくほうがよい。泊まるところを探すのなどは面倒なようだけど、私はいろんなところに友達がいる利点をいかして、高校の先輩のうちにとめてもらった。いろんな人がいて、ミニ同窓会のようで、それも楽しいけど、それにつられて去年は一緒にいった先輩がテストをすっぽかしていた。友達にあって楽しくて、就職活動をそっちのけになるのにも要注意。

事前にアプライしたのが幸いして、ものすごく効率よく受けることができた。2日間で10社受け、3日間で30人近くの人と面接をした。ものすごく疲れたけど、だんだん調子がのってきて、最初緊張してうまく話せなかったのもうそのように、言いたいことはきっちり言えたし、次の質問とか予想がつくようになる。ひとつアドバイスは、本命は一番にいれないで、いくつか他の面接をしてからいれたほうがいいかもしれない。

夜はレセプションに呼ばれることもある。レセプションでは何時間か会社の人や同じ受けてる人と一緒なので、もっといろいろ話せるし、たくさん知らないことも発見できて、とてもよい情報を得られる。レセプションではやっぱり日中の疲れがでてきたのか、「あれ、やだもんさん、面接のときは前のめりになるくらい熱心だったのに、今は静かだね」なんていわれてしまった・・・、すんまそん。

面接ではけっこうその場で、結果がわかる。期間中にできるだけプロセスを進めたいと会社は思ってるので、では次の面接の予約をしてください、といわれなかったら、まあ、だめだったと思ったほうがよい。では、あとで連絡します、といわれたらようするにだめだったっていうことだ・・・(泣)。でも、あまり落込まずにどんどんいくのがいい。のぞみの職があまりないと困るけど、たくさん受けるだけ受けたほうがいい。

でも、こつはやっぱり、しっかり自分のしたいことをしぼりこむこと。日本ではいろんなのをたくさん受けるのがふつうのようだが、やっぱりそれでは効率が悪い。ひとつ(かふたつか)決めてしまえば、それにより詳しくなれるし、志望動機も真実味がある。やる気とリサーチ、それが就職活動の決め手だった。

そういえば、交通費補助のスカラシップも申しこんでみると良い。最初のときも申しこんだがもらえなかったけど、2年目はいただいた。たぶん、卒業の近いほうの人に確率が高いと思う。ケベック州からいくと、けっこうな額がもらえて、貧乏学生だからバスでいって、友達のところにただでとめてもらったので、はっきりいってかかったお金より多かった。ありがとう、DISCO。

履歴書はぜひとも学校のキャリアセンターにもっていって、直してもらったほうが良い。直してもらったあとは、見違えるように見栄えも良くなったし、単語ももっとかっこいい(笑)ものを教えてもらえる。日本語のほうは、私は日本の履歴書の項目をタイプした。英語のCVから直接訳すと、ちょっとおかしいし、かといって手書きも面倒だし、そういうところはプリントアウトしたもので大丈夫。何十枚も持っていくから、手間もはぶける。

ボストンはちなみに去年はものすごーく寒かった。入るまでになん十分も並んだが、その間に死ぬかと思った。会場も大きい箱なので、あまり暖かくない。ぜひかぜなどひかないように、ちょっと防寒も考えてください。

フォーラムのあと、いくつかの会社がコンタクトをとってきて、その後面接をまた何回かしたところもあるし、内定をくださったところもあるし、冬休みに日本に帰って最終選考をしたところもある。いくつか選択肢ができて、最初はもうどこでもいいから内定くれぇ、と思っていたのがわがままになってきて、どこがいいか、いろんなひとの意見を聞き、自分でもいろいろ考え、やっと冬休みに決断をして、卒業後に働くところが今は決まっている。

いろいろあまり組み立てをかんがえずに書いたので、わかりにくいと思うが、感想をひとつ。就職活動をしはじめて、最初は、面接なんていいかっこしたもんが入るし、うそばっかりいったってわかんないし、しょうもないわ、と思っていた。でも、実際やってみて、うそはつかずとも、ほんとにやりたいと思ったら聞いたところかっこがつくこともいえるし、やる気があれば、それはやっぱり伝わるものだ(逆にいうと、やる気がないと、それもばれる)。そこまでたどりつくには少し、私の場合、時間がかかったが、何かやりたいことはあるはずだし、見つけようと思えばだんだんわかってくる。いろんな人にぜひ話をして、自分の考えを深めるべきだ。留学生はなかなかまわりに同じ立場の人がいないかもしれないが(私はいなかった)、やっていくうちに少しでも力になってくれる、という人がいれば、うまく相談を持ちかけよう。世の中にはいろんな親切な人がいるものだ(笑)、ということにも気づいた。会社の求める言葉を言えばいいだけ、という友達がいたが、わざわざ探していわなくとも、自分とその会社があうかあわないか、だんだん選考プロセスの中でわかってくるものなので、あうと思えば、がんばっていけばいいし、だめならだめでやめればいい。世の中にはあふれるほど会社もあるし、きっとどこか自分にあいそうなところがわかる。いまどき、終身雇用、と思って入社する必要もないだろうし、今、今の自分と将来の目標にあう会社をできる範囲で見つけよう、というのを目的にこれから就職活動をする人にはがんばってほしいと思う。またなにか聞きたい、というようなことがあれば、なんでもご相談にのります。

2004.1.20



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