多摩の毎日

多摩の毎日

ハイキングの3日間



6:00起床。朝食をとり8:10ホテルを出発。
15分くらいで駐車場に着く。9:05やっとバスが来て乗車。ひとりだけの客が
乗っていて、ここで二人一組の8人を乗せて発車。
バスは親切にスカイライントレイルの登山口まで行ってくれた。おかげさまで
マリーンレイクをチラッとしか見ることができなかったんだけど。
10:00出発。二組は先に行きもう見えない、もう一組はまだ準備中。なだらか
な坂を上り始める、針葉樹林の中なのに明るい登山道で気持ちいい。
途中Lorraine LakeとMona Lakeという湖に行く分かれ道がある。
森にはリスRed Squirrelがでてきて楽しみながらゆっくり歩いていくとやがて
川へ、Evelyn Creekここにキャンプ場がある。そしてはじめて人とすれ違う、
父子で下りてきた。
やがて少し急になりジグザグに登っていくとLittle Shovel キャンプ場があり、
結構高く登ってきた気がする。12:30ここで昼食、レトルトのきのこご飯と朝
の残りのぶどうパン、りんごと日本茶を飲んで休憩。立ち止まると蚊が多いの
は夏だからかな、食事をしてるとカケスの仲間のグレイジェーがおこぼれを欲
しそうに待っている。うっかりパンを落とすとさっとくわえてもっていった。
1時間ちょっとのんびりしたらまた歩き出す。
ハイク 小川
このあたりからは展望も開けてお花も多くやがて、一面の草原お花畑に出る。
Sunset Peakを右手に見ながらのんびり歩いていくとあちこちにマーモットがい
る。Hoary Marmotはまるでたぬきのよう、5匹かたまって食事しながら喧嘩して
いるのもいた。小型のマーモットかと思ったのはリスColumbian Ground
Squirrelこれもあちこちにいる。
マーモット

草原

谷 花畑
Little Shovel Passの標識を過ぎると伸びやかな景観がまたすばらしい。誰も
いない道が遠くまで見えている、そこを過ぎてパスを下りお花畑を通りJeffery
Creekを渡り、沢がたくさん流れている高原のお花畑を行くと日帰りハイキング
の夫婦にあう、思い荷物を背負いたくないからキャンプでなく日帰りって言う
けど結構たいへんな距離かも。やがてキャンプ場のベアープルーフが見えた。

15:15スノーボールキャンプ場到着。まずトイレと思って標識をたどったけど
見つからない、どこだどこだと探したら標識からはるか遠くにあった。緑の大
きな臼が、屋根も囲いもない大きな臼の真ん中に白い蓋がありここで用を足す。
どこのキャンプ場もそれは一緒。カナダではトイレに囲いや屋根は必要ないら
しい。自然なままなのだ。
トイレ
16:00テント設営。風もないし天気は上々せっかくだからと一番眺望のよい場
所に構える。
食事する場所にはイスとテーブルが作られていてそこでコーヒーを飲んだ。気
持ちいいけどちょっと寒いかも、夕方といっても明るい5時くらいにパラッと雨
が降り、18:00夕食にする。今日はミートラザニアみたいなものとお赤飯。
以外とおいしくて満足。食事中パークレンジャーみたいな人が来てパーミット
を持っているかと聞かれた、山の中まで見回りするなんて大変だなと思う。
今日はここに6つのテントができていた。
近くの細い沢から水ポンプで水を汲み、食料をベアープルーフにつるす。
ベアプルーフ
早めにテントに入り寝たものの、夜中にとても寒くて目が覚めた。トイレに行
こうと外に出ると満天の星空、天の川がくっきりと見える。それにしても野ト
イレは真っ暗でちょっと怖い。フリースを上に着込んで寝袋にはいったものの
足先が寒いなぁと思いつつ寝る。
テント


7月19日(水) スノーボールからテカラキャンプ場

6:20起床。今日は歩く時間が長いので早めに動き出す。天気はいいもののテン
トの入り口もサンダルも外は凍っていた、どうやら氷点下ってこと。
朝日が気持ちいい中でハムチーズサンドを作ってコーヒーを沸かして、チョー寒い。
8:10出発、他のテントはまだ熟睡中なのか物音もしない。
影ぼうし

花畑
すぐに一面のお花畑に出て遠くまで道が続く、先のBig Shovel Passまで誰もい
ない、本当に天国じゃないかと思うほどきれいなお花畑と小さな沢、青空と切
り立った山、マーモットやリスがたくさんいて、日が差しているので暖かい。
ゆるやかな登りの終点近くに休憩に最適な岩があり、振り返った景色を眺めな
がらCurator Mountainを横に休憩。
小川

一人後ろ
そこからすぐにパス乗越しを越えると荒涼とした瓦礫というより岩屑の道をゆっ
くり下りていく。万年雪から吹く風は冷たく太陽がさしていてもここは半袖T
シャツでは寒い。ここでキャンプ場へは道が分かれるはずだったのに気づかず
まっすぐ行くとキュレーターキャンプ場の上のほうにいた。1km下りればキャ
ンプ場だけどまた上ることを考えてここで昼食休憩にする。
その横を早足の3人組が通り過ぎ、今日中に歩く、下りると言っている。いった
いどんな健脚なんだか。
12:05再び歩き出す。Curator Lakeを左に見て、湖畔にビッグホーンシープが2匹。
湖 やぎ

雷鳥
やがてThe Notchへの急な上り、ザレ石とガレ場で道もはっきりしないようなと
ころを上っていくと途中に雷鳥Ptarmiganがいた。森林限界より上で見られる
ターミガンという雷鳥。オスがメスに求愛中という感じで話しかけていたがメ
スはまるで無視、このあとうまくいったのかな。
雪の横
13:15 The Notch、360度カナディアンロッキーという最高の眺め標識には2480m。
頂上景色

ロッキー最高峰Mount Robsonまでは100km離れているらしいが真っ白の先端ま
で見えている、ともかくすべての山が美しい。可憐な高山植物もきれい。
15分ほど休憩して、あり地獄のような砂漠の道をまた歩き始める。稜線は風が
冷たく手袋をした。
風 雲

砂漠を歩く
行く先に向かってずっとMount Robsonが見えて、左下にはAthabasca Riverが流
れジャスパーの町も見える、もう少しいくと右下に三角と丸の湖がありやがて
クネクネと下る道がずっと先まで見えてきた。これだけ先まで見えてしまうと、
こんなに大きく廻らなくてもまっすぐに下りてくれと思う。
四角い岩
東側へ急坂をジグザグに下りCentre Lakeを過ぎて沢沿いをMount Tekarraに向
かって進むと小さな湖がありやがてテカラキャンプ場に到着。
17:00 標高2060m。すでに3組テントが出来ていて真ん中のテント場とは離れ
たところにテントを構えた。ここはものすごく蚊が多い、だいぶ下ってきたせ
いかそれほど寒くないのでTシャツで食事の準備をしていたらシャツの上から
たくさん刺されてしまった。日本の蚊より大きいから薄い布一枚なんてないの
と一緒なのかも。
19:00夕食、Mount Tekarraの切り立った崖を見ながら食事できるなんて、すご
いキャンプ場だ。
ここの水場はさっき見てきた湖から流れてくる水なので水ポンプで濾過しても、
苔くさい水になる、おいしいとはいえなくてもこの水しかないのでしょうがないか。

この日のテントは7組でした。スノーボールから来たのは2組。

7月20日(木) テカラからマリンレイクロード下山

キャンプ場前山
今日は遅い起床、4組は出発した後でした。ハムチーズサンドとコーヒーで朝食
を済ませ9:40 出発、キャンプ場から沢を渡って少し上る。振り返れば歩いて
きた山とキャンプ場が見えてまわりはお花畑、ここもやっぱり楽しい道。Signal
Mountainまではずっと起伏も少なく明るい草原歩き。青空と尖った山と山に残
る雪、そして広がる草原と色とりどりの高山植物、見事な景色をかなり歩くと
右下にジャスパーレイクに向かう道が見えている。2時間近く楽しい道を歩き、
やがて林道へ下りはじめる。林道に出たら右へ下っていくとすぐにシグナルキャ
ンプ場の分かれ道があった。
お花の道

花畑の石

山
12:00キャンプ場で昼休憩、キャンプ場の管理人はホーリーマーモット。誰もい
ないし道からそれて奥まっているのでクマさんがでたらどうしようとちょっと
ドキドキ、でもここの沢は水も苔くさくない水が飲めるし森をバックにお花畑を
見ながらテントで過ごせそうなのでいいところかもしれない。
のんびり休憩してしまった。
13:30最後のひとふんばり。単調な林道は自転車でも走れるように平らで歩きや
すい、ただひたすら長い下りを歩く歩く、野うさぎが一匹びっくりしたように草
むらから出てきた。途中10分ほど休憩をとり、我慢して嫌になるほど長い単調な
道を歩き、やがて車が見えて駐車場到着。

15:15長い道のり終点。駐車場には車がいっぱい、登り始める準備をしている人
もいた。たぶん週中だったので山にもキャンプ場でも人が少なかったんだ、週末
の山はやっぱり混むのかな、でもテントを背負って登る人だけでキャンプ場のサ
イトは多いとこでも10くらいだからそれほどでもないか。
止めておいた車に乗り走り出す、ジャスパーでガソリンを入れてスーパーで買い
物をして今日の宿泊サンワプタへ向かう。途中でディアーが道を横切った。
17:00ホテル到着。パークウェイ沿いだけど山景色、森の中。ロッジの中には暖
炉があってすごくいい感じだ。お風呂に入ってゆっくりしたらレストランへ。
キャンプの食事にはもう飽き飽きしていたから。しっかり食べてデザートにマウ
ントロブソンブラウニーを頼んだ。ビターチョコレートケーキにバニラアイスが
乗っておいしいんだけど残した。欲張りすぎ。

つづく


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: