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多摩の毎日
湖水地方に行く
4月28日(土)
ストーク・オン・トレント→ウィンダミア→グラスミア→ケズウィック
7:30朝食、イングリッシュブレックファスト。ベーコン・ソーセージ・焼きトマト・目玉焼き・焼ききのこ、このお皿とプラム・グレープフルーツのコンポートをヨーグルトをかけて、トーストには手作りのマーマレードとブラックベリー、そして焼き立てスコーンもあったっけ。おいしい、特にジャムが気に入ったしプラムも最高!
9:30出発、ウェッジウッドへ向かう。
高速道路をひたすら走る。相変わらず交通量は多くかっ飛ばして行く流れに乗るけれど、速度違反チェックのエリアに入ると皆いきなりブレーキを踏む。制限速度が特別な40マイルに設定されているエリアがあればそのエリアだけはきちんと速度を守る。はっきりしていて気持ちいいくらい、こういうのって好き。
静かな住宅地に囲まれた広大な敷地にウェッジウッド本社はあった。
11:10ウェッジウッドに到着。現在新しい博物館を建設中、今ある博物館を見学する。操業当初からのいろいろな特徴のある作品が展示してあり、ここにもオーディオガイドがあった。全部聴いていたら時間がいくらあっても足りないので気になる作品だけいくつか眺めて、製作しているところの見学へ。
ウェッジウッドの特徴的な彫刻がついているような手法をやっている人が、それを触らせてくれて、型からきれいにはずれる硬めの粘土の感触が、思った感じと違っていた。
ひと通り見てから、商品の売り場へ。高級食器はなかなか買えないけれど、いちばん端っこにアウトレットの商品がある。だいたい半額くらいになっていて、ほしいものがたくさんある。
ここのカフェで昼食。ジャガイモのきのこソース・スコーン・コーンスープ、おいしくてホッとした。カフェの外でウェッジウッドさんの銅像の横で暑い日ざしと冷たい風に吹かれての食事、気持ちいい。
途中P.Aで休憩しながら、遠く湖水地方へ。
16:00ウィンダミア、ボウネスに到着。ボウネス周辺は観光地らしく人だらけ。湖岸の芝生でごろごろと日光浴している。
あまりの人の多さに車を降りる気にもならず走り続けてグラスミアで休憩。湖畔の草原の丘から眺めるグラスミア湖はきれいで、たくさんの親子羊が群れて叙情的な風景をつくっていた。
湖畔を歩くとトレッカーも多そうで山歩きの格好をした人もたくさん、それにしても週末の観光地は日本と同じかそれ以上の混雑ぶり。
泊まるところが決まらずに、ケズウィックまで行くつもりで走っていると羊だらけの草原の横にいくつかのB&Bがあり何件かあたるけどいっぱい。
横道を奥のほうに入っていくホテルに行ってみる、門から建物までが遠い。これって料金高いかもといいながら、たどり着いたところには一軒の家のようなホテル。
庭に廻ると広い芝生の庭の周りにきれいな色とりどりの花が咲き、周りは森、目の前には湖、素晴らしい景色に心奪われて。
高い部屋しか空いていないのに泊まることに決めた。部屋の感じも窓からの景色もこの場所自体がいうことなし。”Dale Head Hall Lakeside Hotel”
部屋でゆっくりしたあと庭を散歩、湖岸を歩く。鳥の声と風の音、道路から入ってきた時はここに湖があるなんて気づきもしなかった。
19:30ここはディナーがついている。きちんとした格好も用意していたので、紳士はジャケット、淑女はスカートにパンプスに着替えて階下に下りると、ダイニングルーム隣の部屋でアペリティフを勧められる。
やがてダイニングへ通されて前菜は焼きチーズのクラッカーまぶしてサラダ添え、このチーズとてもおいしい。もうひとつの前菜ピジョン、焼き鳥焼き鳩はくせがあってちょっとね。次に出てきたのはシャンパンのソルべ、チーズのあとなんでさっぱりと。スープもおいしかったようです。メインはポテトの重ね焼きと牛ステーキ、カリフラワーとインゲン豆あわせ。ミディアムで頼んだのに少し焼きすぎ、でもイギリスはポテトだけはおいしい。
この時すでに満腹なのにデザート、ブラックプディング・洋ナシのコンポートなんて頼んで甘いし食べきれなくて少し残す。
食後に庭の散歩。さすがに北イングランド湖水地方の夜は肌寒い。
静かな湖に月明かりで対岸の森が幻想的、寒いからあとは部屋の窓から眺めましょう。
洗面所のタオルかけがどこのホテルもホットウォーマーになっているので、この日は少しお洗濯、朝にはすっかりかわいていました。
4月29日(日)
ケズウィック→カッスルリッジ・ストーンサークル→ダーウェント湖→ボウネス→ラスランド
朝食はスモークサーモンとスクランブルエッグにした。生プルーン漬けがすごくおいしい。この部屋の調度品にインチキっぽい中国の絵がかかれた壷があった。こういうのは東洋趣味なのか。風がなく窓から見える湖面に対岸の森がくっきり映っている。空には飛行機雲、イギリスはあちこちに空港があるし発着も多いから飛行機雲多いな。
10:00出発、ケズウィックへ。すぐに到着、インフォメーションでトレッキングの情報を調べる。ダーウェント湖の回りの手ごろな地図を購入、少し歩くつもりでパンと飲み物も買って、まずカッスルリッジ・ストーンサークルへ行く。
ケズウィックはハイキングの出発地点の町という感じ。涼しい風が吹いて歩く格好をした人たちが大勢、なんか楽しそう。
地図の位置とは違うような道に入っていき、道も舗装されていない牧草地の間を行くと車が何台か止まっている。右にいきなり石が見えた。
なにも管理などされていないようで、人々は石に座ったりして人がいなければ羊だって石の上に乗っているかもしれない。大きな石がサークルを作っていて、何年も自然にさらされた石は暖かい。
そこからまた地図ではあやふやなサプライズビューを探して走り始めた。ダーウェント湖沿いを進み、横に入る道が見つからなくてその辺の駐車場に車を止める。どこにいっても歩くルートはあるようでここで少し歩いてみる。
高さ20mくらいの巨石があって階段がかかっていた、イギリス人って石好き。
河原に出て持っていたパンで昼食、アップルパイはおいしい、犬と散歩していたおじさんが川に石を投げて犬に拾わせるという芸をずっとみせてくれていた。犬も石好き。
そろそろ戻ろうとウィンダミアへ向かう。ロンドン周辺は山の姿さえ見なかったけど、このあたりは和める山景色、丘の上の羊たち牛たち、そんな景色しかない。
ウィンダミアに「ビクトリクス・ポターの世界」というピーター・ラビットの人気アトラクションがあり、入ろうと思ったけど子供っぽかったのでやめた。
湖畔に行くとリゾートっぽく、アイスクリームを食べている人でにぎわっている。インフォメーションで今日の宿の紹介を頼んだ。ファームハウスがいいと希望すると、2部屋だけの小さな家を紹介してくれた。
車で行く道をしっかりレクチャーしてくれたのに、カーナビに頼ろうとしたのでフェリー乗り場に行ったり”shortest time”のせいで人ともすれ違えないくらいの、すごく細い道を走る。牧場の間の石垣を抜けて、木々の間を抜けて迷子になった。
ちょうど作業をしているおじさんがいたのでその人に道を尋ねると「壁にあいた穴を指差して、そこから白い壁の家が見えるだろう、それがcrosslands farmだよ」って。
なーるほど、わかりやすい教え方!
5:30ラスランドのクロスランド・ファームに到着。まわりはもちろん牧場しかない。
庭先には先客のふたりがお茶を楽しんでいた。私たちもチェックイン、そして庭でお茶を頂く。パウンドケーキと伝統ビスケット付。
部屋は小さく古い家なので壁も何回か塗りなおされている感じ、天井は低く窓は小さい。淡いピンクの壁とピンクとベージュで統一された調度品はとてもかわいく、穴くらの部屋っていう感じが心地いい。
向かいの牧場は羊たち、近づくと逃げていく。お母さんと二匹の子羊はいつも一緒、裏手の牧場は牛がたくさん、近づくと興味深げに眺められた。すごくいい気分、他に誰もいない青い空と草原だけの世界。
夕食は3マイルくらいのところにレストランがあると教えてもらったけれど、今日は本当はキャンプして食べようと思っていたご飯を食べることにした。久しぶりのお米のご飯とラーメン、どうもイギリス料理は好みに合わないのでこういうのもいい。
4月30日(月)
ニア・ソーリー→チェスター→ランベリス
朝食はイングリッシュブレックファスト
10:15出発、ニア・ソーリーにあるヒルトップはビクトリア・ポターさんのお家。
藤の花が玄関を飾っていて、小さな家は童話の世界のよう。ここはナショナル・トラストが管理している、イギリスにはそういう施設が多い。
11:15ウェールズへ出発。カーナビに従わず地図を見て適当に走ったらとても遠回りになった。高速に入りドライブインで昼食。
ウェールズの入り口、チェスターへ。“中世の面影を残す古都”というイメージどおりの町。
美しい建物が並びチェスター大聖堂に惹かれて入る。
数百年にわたり増築を繰り返してできたこの聖堂はどこもかしこも素晴らしい。ステンドグラスや彫刻の美しさ、天井の形、壁の造作、見てよかった。
インフォメーションに行きランベリスのB&Bを紹介してもらう。結構遠いよ、などといいながら探してくれた。そしてグーグルでルートを検索してそのコピーをもらう。
車に戻ってカーナビを設定しようとしたらウェールズはどこも入っていないことに気づいた、イングランドに住んでいる人たちにとってはウェールズは外国なのかも。
コピーがとても役に立ち1時間半でランベリスの町へ。
6:20小さな町なのでホテルもすぐみつかる。erw fair guest houseドアを開けてもらい、電話で予約したと告げると「あぁ、宿泊ね」みたいな感じで鍵を渡され、この部屋使ってとそれだけ。石造りの建物に白いきれいな部屋、町中だけど静かなのでいい感じ。
まだ外も明るいので湖岸鉄道の駅まで散歩。ここはスノードニア国立公園の起点となる町だけど人は少ない、というか鉄道がもう終わっている時間だからなのか人はまばら。
インフォメーションボードには湖岸を走る鉄道とウォーキングルートがいくつも記されていた。他にもいくつかの登山ルートがあり、ウェールズの自然を感じるには一番の場所だということだけど、ひとつきくらいは時期が早いのかもしれない。
ダイビングサービスがあったのでここの湖を潜るのでしょうけど寒いと思う。
8:00町に戻り近くのホテルで夕食を食べる。他には一組しか客はなかった。
コンビニで買い物したりして部屋に帰る。
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