キャロルはわんちゃんのパラダイス写真館 http://r.goope.jp/carol
う~」何時ものの挨拶である。買い物籠の中には必ずお菓子が一袋入っているのだ。幼
い私が見てもそれほど美しくない女性がどうして叔父が気に入ったのか解らない。上がり
のかと驚愕するぐらい早口でまくし立てるのだ。持参しているお菓子の袋は開いて一人で
食べている。よく一人で食べれるもんだと感心しながら聞き上手な母は時々なだめたりす
るがエスカレートする一方で全く人の言葉を聞き入れようはしない。他に話題が無いの
か、人をこき下ろすことが快感だったのに違いない。この礼儀知らずな小娘の顔を見ると
嫌な気分にさせられたもので、母親に何とかしてくれと懇願したが苦笑いするのみであ
る。しかしそんな新婚生活はやはり長く続かず、全くなまなましい話ながら、家に間男を引
きこんでいた処を母に見つかり、この嫁の浮気がばれてしまった。もちろん即、離婚であ
る。この悲しい話に密かに喜んでいたのは誰でもなく私で、もうあの嫁の顔を見ないで済
むかと思うと嬉しさが体から滲み出てくる事がわかるのだ。可哀想なのは叔父であるがそ
の数年後、私もお気に入りの素晴らしい女性と巡りあい再婚することになり子宝にも恵ま
れ今では幸せに暮らしている。余談ながら嫁の親戚筋から聞いた話だが離婚した嫁は間
男と別れ、数ヵ月後に"医者"と結婚し幸せな生活をしていると聞いた。おそらく全くの眉唾
ものであると思うが、それがもし本当の話ならこれほど良いことはない。"医者"といわれる
方には多少の同情はするが幸せになって欲しいものである。
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