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2009.03.02
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カテゴリ: た行の宝石
ホワイト・トパーズ
ホワイト・トパーズ(無色透明)
0.94ct、産地不明

TOPAZ
トパーズ

Fタイプ
和名:黄玉
硬度:8.0 ヌープ硬度1250
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の水酸塩鉱物
晶系:斜方晶系/柱状結晶、(大結晶のことがある)、卓状結晶、塊状
化学組成:Al2SiO4F2
劈開:完全(底面に平行な1方向)
比重:3.56~3.57
屈折率:1.610~1.620
副屈折率:0.010
分散度:0.014
蛍光:LW淡青白色SW同弱
条痕:無色
主な色:無色・淡青色・青・淡緑色・黄色・褐色
多色性:青色石は三色性(淡ピンク・青・無色)

OHタイプ
和名:黄玉
硬度:8.0 ヌープ硬度1250
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の珪酸塩鉱物
晶系:斜方晶系/短柱状、長柱状、塊状
化学組成:Al2SiO4(OH)2
劈開:完全(底面に平行な1方向)
比重:3.50~3.54
屈折率:1.629~1.637
副屈折率:0.08
分散度:0.014
蛍光:LW・帯赤褐色、SW・淡白濁
条痕:無色
主な色:黄色・黄金色・オレンジ色・帯褐黄色・黄褐色・ピンク・濃ピンク・稀に赤
多色性:三色性(黄色・褐黄色・帯ピンク)

トパーズと世間では言っているが実は2種類あるのをご存じだろうか?
上のデータを見てもわかるでしょうが一つを「Fタイプ」もうひとつを「OHタイプ」と言い、OHの代表はインペリアル・トパーズ。Fタイプの代表はブルー・トパーズ(トリーテッド・トパーズ)でしょう
違いはF(弗素(フッ素))が優勢かOH(水酸基)が優勢かです

他の見ためなどの違いは成分が違うのは当然ですが、まず色。
Fタイプは幅広い色相があるのに対し、OHは黄色系かピンク系
そして比重はFが大きく、屈折率はOHが高く複屈折はFが高い

そして産地
Fタイプはブラジル、アメリカ(テキサス、ユタ、コロラド州)、メキシコ、マダガスカルスリランカ、ミャンマー、ナミビア、そして日本などと各国で採れるのに対し、OHタイプはブラジル・ミナスジェライス州オーロプレト付近とパキスタンのみ(ロシアの一部でも採れるようだ)。なおパキスタンでは天然のピンクトパーズが採れます
また蛍光も全然違いますね
それと採れる産状にも違いがありますね

トパースの名称の由来説は二つあり、ひとつは現在の紅海に浮かぶ島の旧名「トパゾス島」(TOPAZOSトパジオスとも読むことがある。現在の島名はゼビルゲット島またはゼバーゲット島)に由来するという説
今一方はサンスクリット語の火を意味する「TAPAZ」という説
トパゾス島説ですがこちらは、古代グリーンの石までトパーズと呼ばれており、このトパゾス島はペリドットの産地だったのでこのペリドットがトパーズだと思われていたために由来となったとのこと
サンスクリット語説ですが意味が「火」なので、火を連想する赤いトパーズはかなり珍しいので違うのではと私は思ってます(個人的な意見です)
スピネルをルビーだと信じられていた古代のことですからやはりトパゾス島説ではないだろうか?

ちなみに余談ですが黄色いアンドラダイト・ガーネットを「イエロー・デマントイド」と呼ばずに「トパゾライト」と呼ぶのは一般的な色味の黄色いトパーズに似た色だったからということです

さて話を戻しますがこのトパーズ。よく知られたことではありますが色の改変がよくなされています
しかもこのエンハンス、歴史が古いのです
黄色いトパーズが加熱によって、より価値の高いピンク色に変化するのを発見されたのはなんとおよそ250年も前、1750年のことでパリの宝石商が発見したそうです
以来市場で見るピンクトパーズの大半はこの加熱による改変がなされているとみていいだろう。上のデータでも少し書いたように天然でピンクのトパーズもあるにはあります。しかし非常に稀で量も少ないのでかなり高価になっています
また最近では無色のトパーズに放射線を照射して濃い青色に改変したブルー・トパーズも多くみられますね。こちらも天然で青いものもありますがあれほど濃いものではなく、またかなり少ないものです
それとトパーズには褪色しやすいという特徴もあります
アメリカ・ユタ州やシベリアなどで採れる褐色のトパーズは太陽光に長時間さらしておくだけで色があせてしまうようです

さてそして触れておかねばならないのはインペリアル・トパーズでしょう
今現在宝石名の頭に「インペリアル」がつくのはこのトパーズのみです
このインペリアルの名は、とある宝石商が別の宝石(アメシストなど)を加熱処理して得られる黄色い宝石を「トパーズ」や「ゴールデン・トパーズ」などとして売りだしたため、主産地だったブラジルの宝石業界がそれらニセモノと明確に区別するために「インペリアル・トパーズ」として1883年に名づけたことに始まります
このインペリアル・トパーズはOHタイプのトパーズのうち、赤みを強く感じるオレンジ色や黄色みを感じるオレンジ色、またピンク色のものにだけ与えられる名称です
最も上級なのはレッドトパーズですが極めて希少で非常に高価ですね

なおOHタイプのトパーズはオレンジ・イエロー系のもの、インペリアルのつくようなものであれば9割がたナチュラルであることが多いようです

トパーズ全般に言えることで重要なことは、硬度は8ありますが劈開性が強く非常に衝撃に弱いので十分に注意しなければならないことは覚えておいてくださいね

ではそろそろ写真にまいりましょう
まずはそのインペリアル・トパーズ
ただし原石w
インペリアル・トパーズ結晶
9.26ct、ブラジル・ミナスジェライス・オーロ・プレト産
さすがにインクも多いインペではあるけどいい色よねぇ
出所もはっきりしているし文句なくインペの色味

レッド・トパーズ(オレンジ・ピンクトパーズ)
レッド・トパーズ
0.62ct、ブラジル産
実はコーティング処理石(処理はアメリカ)
売ってた時の名称はオレンジ・ピンク・トパーズ
たしかにピンク色も見て取れるし実際にはオレンジなんだろうけど、パッと見たら赤いので俺的にはレッド・トパーズと呼んでます
ちなみに天然のインペリアルレッドトパーズはこんな色味ではありません念のため

ブルー・トパーズ(濃)
ブルー・トパーズ
1.40ct、ブラジル産
ガンマ線照射処理石
一見インディコかとも思うような青緑が綺麗な子です
これが天然ならなぁ~w綺麗だからいいけど

ブルー・トパーズ(薄)
ブルー・トパーズ
4.5ct、ブラジル産
この子は薄いです
写真以上に薄い色でもしかしたら天然ブルーかも?とも思えるような色みですが、詳細は不明です

ミスティック・トパーズ
ミスティック・トパーズ
1.23ct、産地不明
ミステリアス・トパーズとも呼ばれてますね
正体はチタンコーティング処理石です
レインボークォーツ(アイリス・クォーツではない表面に虹が出るもの)やアクアオーラなどと同じ方法ですね
地色が緑でそこに写真のような紫、それと金色やら赤や無色やら不思議な感じの子ですね
レインボー・ガーネットの遊色がグリーントルマリンに出るのを想像していただけたらいいでしょうかね
この子は肉眼で見てこその子でしょうねぇ





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最終更新日  2009.03.03 16:19:55
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