BEL SOLE

2008.08.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ある日、ぱたりと真夏ではなくなる。
風に秋の足音が。
この間までのむわりとした空気が嘘のように
夜は、開いた窓からたっぷりと風がなだれこんで。
ひいやり快適だ。

満月の日はいつも枕にのせた頭から月がみえる。
ちょうど窓が開いた部分にぽっかり浮かんでいるのだ。
驚くほど明るい光がさしこんで、眠りながら月明かりに
てらされている。ひそやかな、しみいるような光。
ここちよくて、いつまでも仰向けのまま月を眺めている。
そうしているうちに寝ている。
ぜいたくな感じがする、とても。


ぐんと涼しくなった。秋好きとしてはそれだけでエキサイトしてしまう。
秋は一番心にも体にも力がみなぎる。


時折、自分につながっているすべてから解放されたいと思うことがある。
家族も、友達も、仕事や、その他すべて。
ひとりきりになりたいと衝動的に考えたりする。
全部のつながり、しがらみをゼロにして、独りきり
砂漠に佇みたい、みたいな←アホ。

でも、いつも反省する。
きっと、 本当に 独りになったら、どうしようもなく全てを愛しく
思って焦がれ求めると思うのだ。

小さい頃から、ひとりの時間がぞくぞくするほど好きだった。

でも私はいまだかつて本当の孤独になったことはないもの。
甘い考えだ。
ひとりきりになりたい、とは。


だから「本当にひとりきりになりたい」のではないやん、って
自分につっこまなあかん。
なだめすかして、考えなしで恩知らずの自分を諫める。

結局、家族も友達も私につながっている全部
大切なんだからなあ。

ふとパソコンの液晶から目をあげると、友達が誕生日に送ってくれた
絵が飾ってある。
色鉛筆だけのシンプルな、でもとっても細かい模様の
私への愛情あふれたやつ(笑)

パステルカラーだけで、書かれているモチーフは幸福そのものだ。

忘れないようにしなきゃ。
こういうもの。
あったかくて、キラキラ光る。
目にはみえない、人の心の中にしか住めない宝物。





HOME







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.08.19 18:49:28
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: