小さな宝物

小さな宝物

2006年09月16日
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カテゴリ: 愛読書
私らしくあの場所へ


講談社の雑誌と日産「マーチ」のコラボで生み出されたこの企画は
最初、モデルと作家の手紙のやりとりという形で掲載される。

そしてそのあと手紙を書いた作家6人による短編集が生まれた。
それがこの1冊

私らしくあの場所へ

恋に悩んだり、迷ったりしている女性が主人公の短編集だ。



とてもいい1冊だった。
6つの短編が収められているのだが
特に最初の 角田光代 さんが書いている「 ふたり 」という作品。
写真も入れて10ページほどの話なのだが
心にぐさぐさきて泣いてしまった。

結婚して3年になる夫婦の話。
誕生日の話題から喧嘩になり車で家を飛び出した主人公は
車を運転しながらいろいろなことを考える。
独身時代は自由だったな。。。
こんな風に一人でドライブもよくしたな。。。
でも街でディスカウントショップを見つけると
そういえばあいつエスプレッソマシーンが欲しいって言ってたな。
あ、このうどん屋前に二人で入ったことがあるな。
なんて思い出すのは二人の思い出ばかり。
そして主人公は気づく。
一人でいることの自由さよりも
二人でいることの不自由さを選んだのは自分自身なんだと。
そして自分の場所へ帰って行く。



短編集でこんなに共感できたのは初めてかもしれない。




もう1つこの本にはコラボとして 奥華子 さんのCDが収められている。
窓辺 」という曲なのだが本当にこの本にぴったりでとてもよい曲だ。
この曲の歌詞がまた独身時代に旦那様と付き合ってた頃を思い出してとてもじーんとする。
朝、彼の寝顔を見つめて、何があってもあなたを愛していたいと思う
女性の切ない恋心が透明感のある歌声で綴られる。
聞いたことがない方にはぜひ聞いてもらいたいです。
注目のシンガーですよ

やさしい花の咲く場所





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最終更新日  2006年09月16日 07時28分36秒
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