小さな宝物

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2007年04月07日
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カテゴリ: 愛読書



25. 下山事件(ケース)

下山事件。昭和24年7月5日、日本橋三越から忽然と姿を消した初代国鉄総裁下山定則が、翌日未明常磐線の線路上で轢断死体となって発見された。自殺か?他殺か?戦後最大の怪事件の謎は、50年後のいまも解かれぬまま、関係者は鬼籍に入っていく―ある人物から得た重大な新情報。著者の迷宮への彷徨が始まった。生き残った関係者を探し、その記憶を辿る。真実はどこにあるのか。

この事件、全く知らずに予備知識も全くなく読みました。
何となくずっと小説ばかり読んでいたのでドキュメンタリーなものを
読みたいなって思ってたときにふと目に止まってタイトルが解りやすかったので
読んでみることに。。。。。

読んでて背筋がぞっとするような本でした。
昭和24年戦後復興の混乱の中でアメリカ、ソ連、右翼、左翼、企業、いろんな人たちの
様々な欲望や企みが複雑に絡み合っていて起きたこの事件。
精密にいうと事件かどうかも解らないこの出来事(警察は自殺で処理しているため)
読み進めるうちにどんどん自分もこの事件の背景が知りたくてたまらなくなってきます。
自殺か?他殺?他殺なら誰に殺されたのか。。。。
でも知りたいけど知るのが怖い。。。。
表には出て来ない闇の世界に足を踏み込んでしまいそうな怖さです。

この事件にはとても大きな意味があったのです。
自殺と公表しながらも「共産党に殺されたのかもしれない」という不安を
国民に与えることによって日本の共産化を食い止めアメリカとの結びつきを強くできる。
捜査は早々に打ち切られ(他殺の可能性がある証拠がたくさんありながら)
真相は闇の中へ。。。。。

昭和24年といえば私の両親はもう生まれてます。
その時代にこんな事件があったなんて。。。。
スパイ活動や拉致などを行っていたなんて。。。。。。
この初代総裁の殺され方(殺されたのだとしたら)がむごすぎるのです。
少しびっくりしました。自分は知らなすぎたのだなあと。
そしてこの事件にとても興味を持ちました。
いろいろな本が出ているので読み比べてみたいなとも思ってます。
特にこの本の中に登場する『彼』が書いた『下山事件』という本には
とても興味があります。

でも真相はずっと闇の中なんですけどね。。。。。















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最終更新日  2007年04月08日 14時03分11秒
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