小さな宝物

小さな宝物

2007年10月05日
XML
カテゴリ: 愛読書


134. ナラタージュ

壊れるまでに張りつめた気持ち。ごまかすことも、そらすこともできない―二十歳の恋。これからもずっと同じ痛みを繰り返し、その苦しさと引き換えに帰ることができるのだろう。

すごく文学的な恋の物語。
こんな言葉、現実的に絶対言わないだろうなあって思うんだけど
ドラマでもそんなセリフが当たり前だから違和感はないかなあ。
恋をすると誰もが感じる痛みや苦しみがいっぱいに広がる純愛模様。
二十歳で生涯をかけてしまうような相手に出逢った主人公。
そして出逢うのが遅すぎたその相手。
お互いに思い合っていながら結ばれない二人。
どこにいても誰といてもあの人の影が消えることはないのだろう、お互いに。

それにしてもずっと心に思い続けている人がいることを知りながら
その人を愛することが出来るだろうか。
愛すると独占欲だって出てくるのは自然のこと。
そう思うと何となく主人公の婚約者は不思議な感じだ。

この物語は純粋な10代~20代の女性の方がより心に響くのかもしれませんね。
私ももっと早く読んだ方が心に響いたかなあって思います。

葉山先生はちょっとずるいなって思う男の人だけど
泉も小野君に対して誠実だったとは思えない。
やっぱり他の人を思いながら誰かと付き合うなんて
その人を傷つけることしか出来ないんじゃないかなあ・・・。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年10月06日 21時12分06秒
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:『ナラタージュ』島本理生著(10/05)  
しまちゃん さん
 はじめまして。しまちゃんです。
秋って夜が長いし夏にはしゃぎ過ぎた自分を振り返って反省やら後悔やらするいい季節だと思いませんじか?
 純愛かぁー 僕は経験から言わせてもらうと、結ばれない愛・見返りを求めない愛こそが本当の愛なのだと思いますよ。
 けして結ばれる事の無い「愛」こそが永遠の輝きを持てるんだと思います。
 何故なら、この世に永遠の愛なんて存在しない。男女がお互いに心引かれ熱く熱く燃え盛った恋愛も老いて行くにつれて、年齢と共に冷めて行くものです。永久の若さなんて無くてお互いが今以上に異性としての魅力を感じなくなって行く。
 悲しですが誰もが必ず別離を経験するんです。
どんなに好きな相手でもいつかは別離が待っています。愛情が冷めての別離、死別、自分達以外の事情もあるでしょうお互いが一時期一緒に暮らすことは出来ても、いつかは別離待っているんですよネ
 だから本当に好きな異性とは一緒にならない方が幸せなのかも知れません。
 僕も最愛の女性とは別れました。けれどいつまでの彼女はあの時のまま☆僕の中で何時も輝いてくれています(^-^)

 今は中2の娘が僕の恋人です。
【せやねん】でトミーズ雅が言ってました。性欲を少しも感じないこの世でたった一人の異性が実の娘なんだって。今僕もこの言葉がわかります。
 一番好きだった女性とは一緒になれなかったけれど決して不幸ではありません。とっても幸せです。
 恋愛って不思議ですね。 (2007年10月07日 01時21分18秒)

Re[1]:『ナラタージュ』島本理生著(10/05)  
ちびえみ。  さん
しまちゃんさんへ

コメありがとうございます。
私は愛は育てていくものだと思っているので
永遠ではなくとも形は変っても男女間の愛は
存在すると思ってます。
そしてやっぱり一番愛する人と一緒になれることほど幸せなことはないと思ってます。
例え別離しか待っていないとしても・・・。
まあそれぞれの価値観だと思いますが(^^ゞ

結ばれることのない愛というのは私にとっては
もう思い出でしかないんですよね~。
私は日々今この時感じる愛こそが本物だと思っているので。 (2007年10月07日 16時31分17秒)

Re[2]:『ナラタージュ』島本理生著(10/05)  
しまちゃん さん
ちびえみさんこんにちは、しま です。
返事ありがとうございます (^^)/
愛は育んでいくもの、永遠ではなく形を変えて存在するもの。ちびえみさんの考えはよくわかりますよ!!そう、そのとおりなんです。
 しかし、それは恋とか愛じゃなくて一緒に暮す事で積み重ねてきた思い出が生んだ「情」ですよ。それって僕は恋愛じゃなく愛が生んだ情で「愛情」と表現したいです。恋愛の究極の変化形ですよね^^)v
だから永遠の愛は存在しないって言ったんです。
誤解しないでください。幸せが大きいほどその反作用の大きな悲しみも存在することを忘れないでほしかったのです。

 ♪色あせた写真の中の貴方はいつも優しそうに笑っています。タバコをくわえている僕の口元 あの頃が一番やさしかったろ。
 あー今でも僕は髪をのばして貴方のために歌い続けている。
 窓を濡らしてあたたかい雨が夏の訪れを告げるように変わることのない愛は夢だと貴方はそれだけを教えてくれた・・・♪
 僕が大好きなアリスの面影の歌詞です。
 愛は終わった時点に確定すると思います。どんなに愛し合った二人にもいつか訪れる別離。
この別離の良し悪しこそが、その愛の評価になると思うのです。
 進行形の愛は最高に素敵な愛。でも悲惨な別離が嫌な思い出に変えてしまうとおもうんです。
 同じように人生もまた同じで死んでこそ確定すると思います。
 すみません、僕の恋愛観や人生観をとりとめなく書いてしまいました。
 もしよかったらまた返事下さい。 (2007年10月08日 09時33分02秒)

Re[3]:『ナラタージュ』島本理生著(10/05)  
ちびえみ。  さん
しまちゃんさんへ

私にとっては恋愛の愛も愛情の愛にも違いはないのです。
恋は違うと思うけど・・・。
恋愛するときから私は恋というよりは愛情を育てていくタイプなのでどちらもさほど違いはないように思います。
結局今目の前にいる人だけが私にとっての愛の対象であるということです。
私には永遠というものがあるのかどうかは解らないけど途中で終わったものを永遠とは呼べません。
こういうことはそれぞれの価値観だと思いますので
しまちゃんさんはしまちゃんさんの価値観で良いのではないでしょうか。

(2007年10月08日 19時43分44秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: