小さな宝物

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2008年02月16日
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カテゴリ: 愛読書

私の男

48.私の男

優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。

待ちに待ってようやく読むことができました。
長かった~。
待ってる間に直木賞をとってびっくりしたけど(^^ゞ
桜庭さんが直木賞作家かあ・・・・。
これからの作品もまた楽しみだなあ・・・・。

ということで今回の「私の男」
すごい迫力のある作品でした。
桜庭さん独特の雰囲気は残しつつ、大人っぽい作品なのかなあと
思ったら読んでみるとそんなことなくて
やっぱり人の弱い部分、暗い部分を描くのがすごく上手いなあと
思いました。
とても切なくてやるせなくて悲しくてもどかしくて
そんな気持ちをぐちゃぐちゃに混ぜてスープにしたような
そんな作品ですね。

内容にはあまり触れませんが好みは分れるかもしれません。
どうしても理解できないとか、どうしても許せないとか
どうしても気持ち悪いとかそういう風に思う人がいても仕方ないかな。

私は舞台になっている紋別の海を2回見たことがあります。
旦那様が昔紋別に住んでいたことがあって思い出の地を
まわったんです。
二人が紋別に住んでたころ、旦那様も紋別で過ごしていて
すごく不思議な感じがしました。
私も初めてみたときオホーツクの海ってとっても怖かったんです。
夜に見たせいもあるんだけど。
だからその時の気持ちがすごく蘇りました。
そしてあの大通りや坂道を思い浮かべながら
あの冷たい肌を刺すような寒さを思い出しながら
作品を楽しむことが出来ました。








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最終更新日  2008年02月16日 23時42分14秒
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