チッチの日記

チッチの日記

卒業




我が息子は、3月1日にT丘高校を卒業し、3月2日のラグビー部総会において

卒部も終えました。あの子達が、T丘のあのグランドにあの黒ジャーを着て立つこ

とは、もうないのだと思うと胸がいっぱいになりました。3年間ほんとうにいろい

ろなことがありました。1年生の3学期からラグビーを始めた時、何をやってもマ

イペースのあの子に、的確な判断力とすばやい動きと忍耐力の必要とされるこのス

ポーツは無理なのでは・・ほかの部員の方に迷惑をかけるのでは・・と悩んだもの

でした。そして、試合を観に行くたびに涙したものです。忘れられないのは、ハー

フのデビュー戦で東筑と対戦した時のことです。右も左も判らないまま強豪を相手

に、ほんとうにボロボロになって息子は戦っていました。その時の姿は今でも目に

焼きついています。「F山先生、やっぱりあの子には無理です。」と心の中で何度

も、つぶやきました。帰りの車のなかでもずっと涙が止まりませんでした。翌日の

朝、息子は起きてきませんでした。声を掛けませんでしたが、昼近くになって、登

校して行きました。その後ろ姿も忘れられません。この日こそ、自分を「0」にリ

セットした日だったのではないかと思います。スローペースの息子が、ここまで成

長できたのは、あきらめないで息子を試合に出してくれた先生方、そして何があっ

ても、受け止めてくれた仲間達、その度量の大きさに支えられたからなのだと、言

葉にできないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。そしてまた、あの14人の倍

数の父さん母さんとの出会い、共に泣き笑いあった日々のなんと楽しく幸せだった

こと!ビックリするほど個性豊かな、あの14人の仲間達にも感謝です。感動の

日々をありがとう。

後輩の皆さんの黒ジャー姿に、過ぎし日々の彼らを夢見るべくまた、応援に行きま

す。よろしく!


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