Bring Em Out

Bring Em Out

類は友を呼ぶ?


もう、荷物も整理したし、出発するだけ・・・出発するだけだけど・・・

なんだか不思議な感じがした。これで最後なのかな。 あっけないな。 

ジァイアンの運転でホテルまで。 そんなに離れていないのに。こことあそこはかなり遠く感じる・・・

あまり考えないようにした。 お部屋に案内される。
冷蔵庫には丸ごとのココナツジュース。 フルーツもナイフと一緒に丸ごとテーブルに並んでいる。ホテルに入った途端にアロマのいい香りがする。
あぁーーー。広すぎるかなぁーーー・・・・
早くスパに行こう!!。

広すぎる部屋に1人で居たくなかった。予約していたスパを開始する。10時から17時までどっぷりとトリートメントしてもらえる。
私の心も癒してもらえますように。

プールサイドの椅子に腰掛け、ピンクや黄色のお花が浮かんだお湯に足をつける。次いで、バスタブへと。思わず声がもれる。
ここにいれば色々考えなくすむだろう。
バスを出たあとは別室にてスクラブ。 ぜーーーんぶ荒いながしてくださーーい。

全部が豪華すぎるんじゃないかって思った。
やがてランチタイムとなる。 マッサージの合間にこんなに胃を膨らませていいのかしら?と思いながら、まっいいか。

一人でランチをとっていると白人のおっさんが挨拶してきた。もう。40はとうにすぎているだろう。ホテルの中だけで過ごしているのかな?? 昼間ッからジントニックを飲み、贅沢な生活。オーストラリア人の彼。 昔はたくさん遊んだんだろーな。 たくさんのタトゥーが見える。
何気ない会話をして、彼は私をディナーに誘った。今日の夜new yearとこのホテルの記念で中庭にてBBQをする予定らしい。
「君も行くなら君の分も予約しておくよ」別にホテルの中でディナーを食べるくらい良いと思った。 すぐ近くはオールドマーケットだけど、今日は癒されたからのんびりしたいし。

夕方全て終了し、彼のところへ。彼のお部屋はプール沿いでこのオヤジ・・・ガンガン部屋の外でお香を焚いている。「これどうだい?」マーケットで購入した麻素材の上着と腰には布を巻きつけている。 すげーにあっている・・・怪しさきわまりないのだが・・・そしてアジア人の私も一緒でかなり怪しい。

彼は庭に行くとみんなのテーブルとはなれたテラスへテーブルを用意させた。このオヤジわがままだなぁと思いながらも、そこは居心地良い場所だった。食事しながらディジュリルの話になったのだが・・・これが・・・
「ねーディジュリルは吹ける?」「当たり前だよ」そう言ったかと思うとホテルマンにパイプを用意しろとでた。「そんなものあるわけないじゃん。」と言うと「掃除機のパイプでいいんだ」とホテルマンは??である。「あーーー気にしないでください。ちょっと演奏したいだけなんで。」私はまるで子供をなだめるかのようだったが、彼はそれ以上に頑固でみんな困惑している。私もこの勝手な行動に切れかけた。「いい加減そんなバカなまねすんのやめてよ。みんながご飯食べているんだから。あんただけじゃないのよ」
すると彼は「ははは 」おかしかったようだ。ふざけすぎなのだ。自分がふざけている事を承知でやっている。 あーーーこのオヤジいっちゃってるんかな・・・ その後彼は自力で水道管のようなパイプをもってきて、ディジュリルの代わりにした。しかし、それはめちゃくちゃ下手クソで「あーーーもういいから。」と。それからそのパイプは2人で電話代わりに使った。アホな客2人だ。 なんでこんなホテルにまできて、こんな変わり者とめぐりあってしまうのだろう・・・私の運とはいかに・・・


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