chocoの部屋

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時の旅人


■■■■■ 時の旅人 ■■■■■


  タイトルそのまんまですが、時間を旅する人たちです。
  タイムマシンも良いですが、いろいろなきっかけで、
  過去に迷い込んでしまう物語に憧れました。


『時の旅人』(アリソン・アトリー作)

ペネロピーは病気の療養のために古い農場にやってきたところ、 16世紀にさ迷い込んでしまいます。
スコットランド女王メアリーとエリザベス女王の王位継承権を めぐる対立という、歴史上の大事件を目の当たりにするということ、 現在と過去を往復することで見えるさまざまなこと、 淡い恋、が描かれていて、どきどきしながら読みました。



『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス作)

トムは厳格な叔母さんの家で友達も鳴く退屈しきっていた。
するとある晩、真夜中、時計が13回打ち、トムは不思議な庭園で、不思議な少女ハティに出会う…。

13時という、余分な、あるいは、おまけの時間というのが魅力的です。
ハティとの真夜中の邂逅は、不思議な時間の流れに読者も引き込みます。
大好きな一冊です。





『ジェニーの肖像』(ロバート・ネイサン作)

売れない画家イーベンはある日、不思議な少女ジェニーに出会う。
彼女はとても生き生きとしていて、イーベンは彼女に触発されて、画家として成功への道を歩き出す。
時々しか来ないジェニーは、会うたびに、イーベンより早い時間の流れで少しずつ成長していく。

イーベンとジェニーの淡い恋が実りますように、と祈りつつ読んだ本です。 とても幻想的で忘れられない本でした。

早川文庫で読んだのですが、今は品切れになっているようです。
創元推理文庫で発売予定になっているので、そちらのほうがおすすめかもしれません。
訳者によりますけれども…。



『床下の古い時計』(キット・ピアソン作)

両親が離婚協議する間、叔母の家で夏休みを過ごすことになったパトリシアは、コテージで古い時計を見つけます。その時計のねじを巻くと、子供の頃のお母さんに会えたのです…。

バリバリのキャリアウーマンの母親と比べられるのも、初めて会ういとこたちと過ごさなければいけないのも、嫌なことだらけの夏休みで、内気なパトリシアの気持ちが良くわかります。
でも、パトリシアが変わることで、その最低の夏休みが変化する様子、また、子供の頃の母親を見ることで、合わないと思っていた母親に共感していく様子が丁寧に描かれていて、とても、楽しく読めます。














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