自分を愛することは他をも愛すること

自分を愛することは他をも愛すること

健康な生き方




幸せに生きることが健康と言うことだと
世界保健機構は定義しています。
実は深い意味があるのです。

この前言いましたように
幸せは「こころ」で感じるものですから
心が病んでいると「幸せ」は感じることができません。

病気と言う字をご覧下さい。
氣が病んでいると書きます。
昔の人は、そのことを感じていたのではないか思います。
氣は「こころ」のことですし
東洋医学では「氣の流れ」のことを言います。

元気とは元の氣と書きますね
元の「こころ」とも「氣のながれ」とも
受け取れますが、元々人間は
「元気なのが当たり前」だったように思います。

飛躍し過ぎると言われそうですけれど、これは真実で
多くの人々が体験していらっしゃいます。

現代医学の、病気の治療は対処療法であり
根本治療ではありません。
現代医学を否定するつもりがありませんが
それよりも、病気の心配を一旦忘れて
生き方の方を「楽しく」変える方法があるのです。

次の話は本人から体験談を聞いた、実話です。

大学病院の,教授であり権威あるお医者様が癌になりました。
今まで癌治療にも携わっていたので
感じるところがあって、後輩たちが入院をすすめるのを断り
病院からホテルに住み替えてしまいました。

「今までず~っと、働き続けたのだから
どうせ死ぬなら思いっきり贅沢をしよう」と
心に決め、眺めの良い部屋を終の棲家と定めたそうなんです。

ホテルの食事は自分が好きな物を選び
好きなお酒を少々は飲むことも忘れませんでした。

一流ホテルはサービスも応対も大変よく気分上々です。

テレビの番組は寄席の中継やお笑い番組にしました。
喜劇などのビデオも買い込み、大いに笑って楽しんだそうです。

寝たい時に眠り起きたい時には起きて
人生で初めてのんびり気ままな生活を味わったようです。

しばらくすると次第に体調がよく意欲的になり
朝、早起きして散歩をするようになりました。
早朝は空気が澄んで快適であり
見るもの全てが新鮮で驚きと感動を覚える毎日でした。

そんなある朝のことでした。
公園のブランコに腰掛けて日の出を待っていました。
旭光の中で、全身をしびれるような感覚が
駆け巡るのを感じ、黄金の光に包まれたのです。
なぜか、涙が止めどもなく流れ
思わず、わあわあと大声を上げて泣いていました。
彼の人生では劇的な、初の至高体験を味わったようです。

「時間がたっぷりあると言うのは何と豊かな
ゆとりのある事なのだろう」と初めて知りました。

思えば、勉強、仕事一筋で、自分の人生を
振り返る間もなく、しゃにむに生きて来たのでした。

こうして夢のような楽しい日々が過ぎて行きました。

半年ほど後に、病院に行き検査を受けました。
癌は跡形もなく消えていたということです。



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