ラテンキッチンクスコ★スタッフブログ
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24氷川丸2ペルー展の開催日前日にうちのスタッフのハイメ.フローレス(ペルー人コック)と二人で新幹線の始発に飛び乗りました。新横浜までの道中、準備して持参しているアンティクジョス(牛ハートの串焼き)、セビッチェ(海の幸のレモン漬け)などは香辛料の臭いが強いので車両の一番後ろ席の裏側にその料理のベースを置いたまま、私達は中程の席でとぼけて座っていました。新横浜駅から山下公園の氷川丸まではタクシーで行き、岸壁の船まで二人で重い材料(二週間分)を苦労しながら運んだことが今でもハッキリ思い出せます。そうして始まったペルー展では、ランチの来客数が余りにも少ないので、船長に交渉し、夕方からデッキでオープンしていたビアガーデンに屋台を作ってもらい、余った料理をおつまみとして売る許可を得ました。ランチは船内のレストランで、夜はビアガーデンで営業をすることができるようになりました。それでも、まかないは毎日中華街に出て食べ歩いたため結局は大赤字になってしまいました。イベント最終日、ポールが「上岡さん、勝ったか?」と私に尋ねてきました。私にはポールが何の事をいっているのか、すぐには思いつきませんでした。しかし、よくよく考えてみると、スペイン語のGANAR(ガナール)は「儲かる」の他にも「勝つ」という意味があり、彼は「儲かったか」と言うのを間違えて「勝ったか?」と聞いていたのでした。ようやく質問の意味を理解した私は「負けた。」と答え、二人で笑いました。イベントもスペイン語も難しいものだとつくづく感じる出来事になりました。
2010年04月12日