cynosmasa日記

cynosmasa日記

その4


★2000年3月28日(火曜日) 午後7時50分


 会社の中は、てんやわんやでした。
 なぜなら、お客様が怖がって帰られる方で精算処理がびっちり。
 たまたま休みであった私が、なぜか仕事をしなければならない状態であった。

 「あ~も~いゃ!」っと後輩のK.S.さん
 こりゃ大変だ、と、一緒に精算関係をし始めた。

 「グォ~」 「ズダダ

 30分おきくらいにくる、縦揺れの地震。
 でも、家(寮)にいるときよりも、仕事してたほうが気がまぎれて、それほど気にならない。
 2人でとりあえず処理してしまい、なんとか落ち着いた。

 「プルルルルル.....プルルルルル.....」 あ、電話だ。

 誰も出ない(みんな忙しくて出られない)ので、急いで電話を取ると、
 <きょう、お部屋ありますか?>って、女性の方。
 「え、はい、おとりできますが.....」

 「グォ~」 「ズダダ

 「ウォ~、あ、失礼しました。おとりできますが、ご存知のとおり、有珠山が噴火する可能性
  がありまして、結構地震が頻繁にございますがよろしいでしょうか?」
 <あ、そうなんですかぁ.....いま、札幌なんですけど、これからJRで行きたいと思ってたんですが>
 <ゴソゴソ.....どうするどうする?......うん..うん....やっぱりそうしようかぁ......> ← 小声で聞こえてくる

 <あぁ、そうですか。私地震ダメなんでやっぱりいいです>
 「申し訳ございません。また落ち着きましたらよろしくお願いします。」といって電話を切った。

 この手の電話は結構きていた。
 私も地震には弱いため、電話の途中で地震がくると、「ウォ~」とか「きたきた」って電話で言ってしまって、
 自分自身、最低な電話の応対だと自己嫌悪。しかし、怖いものは怖い。

 「今夜、眠れるかな?」なんて思いながら、残務整理なんかをしながら、時間がすぎていった。

 いつのまにか、夜11時をまわっていた。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: