高校化学の教材;分子と結晶模型の「ベンゼン屋」

高校化学の教材;分子と結晶模型の「ベンゼン屋」

ミニベンゼン8千万倍の作り方



【はじめに】
 発泡スチロール球を使った分子模型はたくさん紹介されていますが、水・アンモニア・メタンなど簡単なものです。芳香族環を作ることができれば模型のバラエティが増えます。私は、2億倍の模型を作り、授業で活用しています。

 そこで、ベンゼン分子模型の作り方のコツを紹介します。そして、これを応用すれば、TNTやフェノールフタレインなども作ることができます。
主な材料:ネットやホームセンター調べ
8千万倍: 発泡スチロール球Φ3cm(100個¥530)、Φ2cm(100個¥400)
(1億倍: 発泡スチロール球Φ3.5cm(100個¥650)、Φ2.5cm(100個¥450))
主な道具:
グルーガン(ホットメルト¥800)及びグルースティク(20本¥250)
熱線発泡スチロールカッター(¥1225〜)またはolfaカッター(¥200〜)
分子模型用定規(UMINEKOYA http://www.uminekoya.co.jp/bunsiseisakugoods.html など)

【作り方】8千万倍ベンゼン:こんな感じで作りました
(1)3cm球を分子模型定規24mmに当てて電熱カッターで切断。これを6つ作る。写真①
(2)120°の型紙を当てて、2面目を切断。これを2つ作る。角度はあまり厳密に取らなくても(3)で補正できるからOK。写真②
(3)(2)をグルーガンで接着。さらに1面だけの球を接着する。1面のみ球のふくらみを定規の穴に入れ3個接着した面が同一になるようにカットする。
写真③④
(4)(3)を2組作り、接着する。写真⑥
(5)(4)の水素2cm球を貼り付ける平面を定規19mmの穴に当ててカットする。これを水性アクリルペイントで塗装する。
(6)2cm球を19mmの穴に入れて半分にカットする。
(7)水素を貼り付けて完成。
【ヒント】
※1億倍ベンゼンを作るときは炭素3.5cm球、水素2.5cm球です。
※3.5cm球の切断は28mmの穴で、2.5cm球の切断は24mmの穴で。
※角度が多少違っても、どんどん作りましょう。塗装すると細かいところは気にならなくなります。
※切断面がざらついてもグルーガンで接着するときにしばらく圧着していると隙間が目立たなくなります。


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