本日、多額のご寄付を賜り厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
私どもの盲導犬を贈る団体は、昭和の終わりに贈り、平成時代を贈り続けています。令和の
5月に30頭目を贈ることになっています。日本には目の不自由な方は、34万ほどいますが、
盲導犬は1000頭にもなりません。それは1頭400万以上かかりますので目の不自由な方
が手にするのは至難の業だからです。
日本で盲導犬育成する活動を始めたのは、私どもが支援しています日本ライトハウスです。
その創設者は、岩橋武夫さんで、ご自身も目の不自由な方でした。偏見に満ちた社会で、障害
者は社会の片隅に置かれていました。それを打開するために岩橋さんは、昭和9年にアメリカ
に渡り、あのヘレンケラーを尋ねました。ライオンズクラブでの女性の第1号がヘレンケラー
でったことに驚いていますが、障害者のために日本にきてほしいとお願いしました。
3年後の12年に来られ、朝鮮、満州まで足を延ばして、障害者に生きる勇気を与えました。
そして戦後23年には、原爆で焼け野原になった広島、長崎を訪れて障害者福祉法の制定に尽力
されました。3度目の来日は、昭和30年で、前年の他界された岩橋さんを弔うためでした。
朝日新聞の天声人語では
「愛盲活動に一生を捧げたい日本ライトハウスの主岩橋武夫氏の死を1番悲しむ人はおそらく
ヘレンケラー女史ではあるまいか。人間苦につながり人間愛に固く結び合った二人の友好は
20年もわたり」と書かれています。
ヘレンケラーさんは、
「あなたのランプの燈火を今少し高く掲げてください。見えない方々の行く手を照らすために」
と訴えていました。
私どもの団体もこれを少しは実践しているのではないかと
、
信じております。そんな私どもに
ご寄付を賜りましたことを改めてお礼申し上げます。