思い出の1枚

思い出の1枚

機中で



寝るのも勿体無いので、スチュワーデスさんにウイスキーをボトルで頼んだ。
そして、機長にサインをしてもらいたいと無理を頼んだ。
スチュワーデスさんは、「飛行機が安定飛行になったら、頼んでみます」。と快く応じてくれました。

暫くして、スチュワーデスさんが機長のサインをもらってきてくれました。
「ありがとうございました」とお礼を言う。

夜も遅くなっていたので、小声で静かに話をしながらウイスキーを飲んだ。
疲れていたこともあり、酔いがまわるまでそれほど時間はかからなかった。

飛行機の窓から下を見てみると、所々にオレンジ色のネオンが見えた。
スチュワーデスさんから、窓のブラインドを下ろすように指示が出た。意味は分からなかったが指示にしたがって閉めた。

飛行機は途中の給油地、ダーランに向けて順調に飛行していた。

間もなく睡魔が襲ってきて、いつの間にか眠っていた。

どれ位たったのか、飛行機はダーランに到着し給油と機内清掃のため、飛行機から降ろされ、待合室で待機した。

搭乗口へ向かう通路の入り口に、自動小銃を持った警官?が立っていた。
こわ~!!

ようやく給油と機内清掃も終わり、飛行機はドイツのフランクフルト国際空港に向けて出発した。

早めの朝食、日の出を迎え、アルプスを越え、飛行機はいよいよドイツのフランクフルト国際空港の滑走路に滑り降りた。

飛行機から降り、入国手続きを済ませ、第一歩を踏み出した時、時計は現地時間で午前7時を指していた。
「とうとう着いたぞー!」。


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