思い出の1枚

思い出の1枚

ロマンチック街道バスの旅「ヴュルツブルク編」


学生の身分では、たった一度の旅行であっても贅沢な話である。
一か月を超える長期間の旅行でもあり、B.Bホテルとユーレイルパスやブリットレイルパスを存分に利用して、旅費を節約しつつ旅を楽しむのが一番の目的だ。

昨日は、「ハイデルベルク城」を観光する予定だったが、ハイデルベルク中央駅を出て直ぐに道を間違ってしまい、城内を見学する時間が無くなったことがとても残念だった。

日本を出発する前に計画を立てていたが、添乗員がいない個人旅行でもあり、この後も計画通りにいかないことが多々あるだろう。

ドイツ2日目は、楽しみにしていた「ロマンチック街道バスツアー」だ。
「ロマンチック街道バスツアー」のコースは、フランクフルト中央駅を起点とし、ヴュルツブルク~ローテンブルク~ディンケンスビュール~アウグスブルクを観光して終着駅のミュンヘンまでです。

バスガイドさんは背が高く、カールした栗毛色の髪がとても似合っているドイツ人女性でした。
車内での案内はドイツ語と英語のみで、語学力に乏し我々にはガイドの内容が殆ど理解できなかった。
車窓から見える風景は、深い緑の森に広大なマイン川、同じ高さに揃った街並みと、その中に一段と高くそびえる教会の塔。そして何処までも続くのは麦畑だろうか。
初めて見る広大な景色に心をウキウキワクワクさせ、3人で話をしながら車窓の風景を写真に収めていた。

最初の停車地は、フランクフルトから約120kmのところに位置する、ドイツで最も歴史が古く美しい街と称されるバイエルン州の都市「ヴュルツブルク」。
暫くたって疲れが出たのか、うとうとすることもあった。

まもなく「ヴュルツブルク」に到着すると案内がある。
暫くしてバスは「ヴュルツブルク」の街に入った。
中世のヨーロッパの建築物に興味がある私にとっては、重厚な建物が整然と立ち並んでいるのを目の当たりにして心が躍った。
ここでゆっくり観光したいところだったが、観光しているうちにバスの出発時間を忘れてしまうことが怖いので、バスの周辺で「レジデンツ」などの街を見ながら写真を撮っていた。
バスガイドさんにお願いして我々3人一緒に記念写真を撮ってもらった。
近くの円形の花壇には、「Festung Marienberg,Am Neutor Der Talisman 25.7-26.8 Eine kleine Zauberflöte 8.7-8.8」 と大弾幕が掲げられていた。何かのお祭りでもあるのかと思ったが、これもまたさっぱり意味が分からなかった。
バス停近くの時計を見ると10時20分を過ぎていた。
バスガイドさんに呼びかけられてバスに乗車。バスは次の目的地「ローテンブルグ」に向けて出発した。
バスの中から「レジデンツ」を写真に収め、マイン川越しに見える「マリエンブルグ要塞」もカメラに収め、後ろ髪を引かれる思いで「ヴュルツブルク」を後にした。
またゆっくり来たいね~。

程なくしてバスガイドさんが案内を始めた。
何やら他の乗客が後ろを振り返り、最後尾に座っている我々の方を見て楽し気に笑いだしたではないか。
なんだなんだ。
どうやら我々3人を紹介しているようだ。
「バスの最後尾に座っている3人は、日本から観光にやってきました。写真を撮るのがとても好きなようで、3人が3人ともカメラを持って沢山写真を撮っています。私たちも写真を撮ってもらいましたよ」。
そういえばバスガイドさんの写真を撮ってたよね。
車内は満席で自由が利かないけど、このあとも楽しいことが待っていそうだ。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: