第１話【忘れえぬ人】
チョンジェミンは「夢」とタトゥーをした女の肩に手を置きながら深い眠りについていた。
遊びで一夜を共ににした女性。
電話が鳴る。
ジェミンは母からの電話の音で起こされた。
慌てて待ち合わせの場所に向かう。
待ち合わせの店内には既にジェミンの母とヨンジュが宝石を選んでいた。
母は息子の酒臭さに慌てて「商談は上手くいったか？」とウィンクをするが
「え！」ととぼけた様子のジェミン。
その親子の様子に呆れる冷たい視線を送るヨンジュがいた。
母は二人の時間を作ってやろうと気を利かせ退席する。
ジェミン「何か気にいった？」と問いかけるが答えないヨンジュ
二人は店を後にしヨンジュがジェミンの車を運転し隣ではヨダレを垂らし居眠りするジェミン。
ヨンジュの豪邸へ到着。
ジェミンは家へ入ろうとするヨンジュに「何処かへ出かけないのか？」と問いかけるが
ヨンジュは「親の前では繕わないで、私もあなたの事愛していないから」と無表情に答えるヨンジュ。
その生意気な姿にまんざらでも無いジェミン「また電話する」と笑いながら言うが振り返りもしないヨンジュ。
自分の部屋に戻ったヨンジュはふてくされた表情でベットへなだれ込み大きなため息をついた。
一方ジェミンは父の経営するパクスグループの会議に出席していた。
会議には、似使わない服装のジェミン。シャツの胸元を大きく開け会議だというのに
落書きをしている。そんな息子ジェミンにチョン会長は書類などを投げつけ
会議の論議をジェミンに問うがジェミンは「がんばります」ととぼけた応答。
会長は「よくも、しゃあしゃあと！」ジェミンの態度に怒りが増し、会議に出されていたペットボトルまでジェミンに投げつけた。
洗面所ではオデコに絆創膏をはるジェミン「良い物食ってると血気さかんだ」と父の迫力に関心している。
そこへジェミンの兄がやってきて
「婚約者を一人旅させていいのか？Ｌ子とのスクープのせいか？」と冷やや顔をしながら言う。
ジェミンはそんな兄に「関係ないだろ」と捨て台詞。
しかしヨンジュの一人旅が気になりヨンジュの同行を秘書に調べさせた。
ヨンジュはジャカルタ経由でバリ島へ向かっていた。
その頃、ヨンジュはイヌクの元を訪れていた。イヌクの家のチャイムが鳴り玄関へ向かうと「やっと見つけた」とヨンジュが現れる。
呆然とするイヌクは一瞬動きが止まるがヨンジュはイヌクの部屋を物色するかのように中へと入っていった。
部屋でトレーニング中のイヌクはシャツをはおりヨンジュへ缶ビールを「飲むか？」と差し出す
そんなイヌクにヨンジュは平手打ち。二人の間に少しの沈黙
ヨンジュが「ひどいじゃない 黙ってソウルから消えるなんて」
イヌク「すまない」
ヨンジュ「誤るのは私、他の男と結婚するんだから」
なんの抵抗もしないイヌク。
ヨンジュはイヌクに「一人なの？」と女性の存在を気にしてイヌクに問う
イヌクも「一緒なのか？（結婚相手と）」との問いにヨンジュは「いいえ（一緒じゃない）」と答える
ヨンジュは「結婚相手が誰なのか知りたくないの？」と向きになって言うのだが
イヌクは無表情のまま「知りたくない」と一言答える。
ビールを一口のみ干すイヌクに「私にもビールちょうだい」と羽織っていたシャツを脱ぎ
真っ赤なワンピース姿になるヨンジュをイヌクは見つめている。
ビールを数本飲んだヨンジュは「なんで貴方は貧乏なの？そうして貧乏に生まれてきたのよ！」
とイヌクにやつあたりするがイヌクは優しい目で「そうだな」と一言答えるだけだった。
思い上がりのヨンジュは「ジェカルタ勤務を志願したのは私のせいか？」と聞くのだが
イヌクは「好きなように受け止めろ」
ヨンジュは「この世は不公平だ（二人の育った環境や運命に）」とイヌクの肩にもたれた。
ジェカルタに居る間は一緒に居て欲しいを言うヨンジュにイヌクは「わかった」と返事をした。
「私の事まだ愛しいてる？」「そのほうが良いのか？」「いいえ もう愛さないで」と言い
ヨンジュはイヌクの肩で寝息を立て始めた。
そのころソウルでは秘書に調べさせたヨンジュの滞在ホテルへ電話を掛けるジェミンの姿
しかしヨンジュは部屋に居ない。
愛しては居ないし政略結婚だとしても自分の結婚相手が一人旅をし
しかもホテルにはおらず外泊している事を気に食わないジェミン。
翌朝、ヨンジュが目を覚ますと
テーブルにはイヌクが用意してくれた朝食と鍵が置いてある
会社へ出勤しようとするイヌクは平然と「帰るときは管理人に鍵を預けろ。それとも一緒に出るか？」
イヌクに怒りが込み上げる「わかったわよ帰るわよ」と怒りで震える手で細いミュールの紐を結び始めた
部屋をでようとするヨンジュの手首をイヌクはぎゅっと握った。
「送るよ」。。。ここに居ろと言われたいヨンジュに追い討ちを掛ける言葉に
ヨンジュは「一緒に居て」と頼む
「俺の事は気にするな」そういうイヌクに「ここでの時間が人生の最後。ソウルに戻れば他の人生を歩むから」と
ホテルへ向かうヨンジュを引きとめイヌクは電話を掛け始めた。
「今日は出社できそうもない」とヨンジュとの時間を過ごそうとするイヌク
「何をする？」というとヨンジュは「昔、話したよね。何も考えず無人島で二人きりで暮らそうと」
イヌクとヨンジュはジャカルタから飛行機でバリ島へ向かった。
空港に到着した二人。スーツケースを押すイヌクの横を歩くヨンジュの足が止まった。
にこりと笑い「驚いたろ」とヨンジュに近づくジェミン。
驚いたヨンジュは「誰だ？」との問いにイヌクを大学の先輩で機内で偶然会った」と嘘をついた。
そんな嘘を全てお見通しのジェミンは不適な笑みを浮かべる。立ち去ろうとするイヌクにジェミンは
「うちの社員？」イヌクの社員用ネームタグを見つめて言う。「何故ここに来たんだ？」との
質問にヨンジュがイヌクの変わりに「休暇よ」と答えた。
そして立ち去ろうとするイヌクを再び呼び止め「夕食を一緒にしよう。迎えの車をだすから」との
誘いにイヌクは「自分が出向く」と誘いを受ける。
ホテルへ向かうジェミンとヨンジュ。
ジェミンの登場で二人の時間を邪魔されたヨンジュは
イライラしていた。それを面白がるジェミン「俺、帰ろうか？」と不適な笑みを浮かべるが
ヨンジュの言葉は表情とは裏腹に「嬉しいわ 来てくれて」と車の外を眺めて言った。
イヌクは一人、空を眺めため息をつき砂浜に横になった。
※ この表情は表現難しい 泣き笑い運命を呪った表情なのかな？
夕食へ向かう身支度をするヨンジュとジェミン（部屋は別々だった）
ジェミンはシャワーを浴びながらソウルへ電話を入れる
イヌクの事を調べさせるために。ジェミンは黒いシャツに大胆な花柄のタイを合わせ
ジェケットを羽織りヨンジュの部屋へ向かう。
ヨンジュは鮮やかな胸の強調されたワンピースを着て、これから向かう夕食への
キツケにワインを一気に飲み干すとジェミンが迎えに来た
ヨンジュの美しさに一瞬、動揺するジェミン。
ロビーで二人を待つイヌクはＴシャツにパンツといったラフな服装。
３人はレストランヘ向かう。ぎこちない夕食が始まる。
ヨンジュとイヌクの関係を知りながら「女に振られたか？二人は卒業して始めて会うのか？」と聞く。
ジェミンの電話がなり席を外す
イヌクは結婚相手がジェミン（パクスグループの御曹司）である事を言わなかったヨンジュに憤慨し
「最悪だ」と怒りを堪えていた。席に戻ったジェミンに「気分が悪いから先に失礼する」と席を立つ
ジェミンとヨンジュは二人きりになった
「昨日は何処に泊まったんだ？」「「知ってて聞いているの？」と怒るヨンジュに
「何が？」ととぼけるジェミン。ヨンジュは疲れていると部屋に戻ってしまう。
イヌクは屈辱的な言葉をうけ、怒りが収まらずホテルの木に拳を振り上げた
脱力感があらわなイヌクはトボトボ歩き始ると（現地ガイドの女性が悪酔いした観光客がからかわれ）
プールに投げ込まれる女性の姿
ずぶ濡れになった女性は現地旅行者の社長へ迎えの車を寄こすように電話を入れるが断られている
その横でタクシーを待つイヌク。タクシーに乗り込もうとするイヌクに
女性が英語で問いかける。それでも何も言わないイヌクに「日本人ですか？中国人？」
イヌクから帰ってきた言葉は「乗って」という韓国語に驚いたが車に飛び乗った。
その女性は「イ･スジョンです」と自己紹介をしたあと、「あのホテルは高いからうちの旅行者を
通せば安いですよ」などお喋りは止まらない
「静かにしろ」との忠告にも話し続けるスジョンにイヌクは「降りろ」とスジョンを道端に
降ろして過ぎ去ってしまった。
その頃ホテルのプールサイドで泳ぐヨンジュ
そこへワインボトルとワイングラス２個を持ったジェミンが現れる
しばらくヨンジュの泳ぐ姿を見ていたがシャツを脱ぎ捨てプールへ飛び込み
「今日のお前はきれいだ」と無理やりに口づけした。
翌朝、安宿に泊まっていた（イヌクが外出中に）
イヌクの元へ会社から電話が入っていた
イヌクが掛けなおすと、ジェミンを接待しろとの会社命令
その頃スジョンが旅行者へ行くとＰ財閥の次男坊をガイドすることを聞き
慌てて化粧直しをする。
ホテルへ出迎えに行ったスジョンは昨日車から降ろした男イヌクに驚くが元気良く三人を出迎える。
しらけた３人。気まずいムードの中、スジョンは元気一杯ガイドを勤める。
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