【コンセプト】
2015年発売。
「白鳥の湖」を踊る黒鳥のようにミステリアスで人を魅了する二面性を持つ香り。
繊細でソフトで活発なタッチはやがて享楽的でパワフルで人の心をとらえる香りとなる。
【調香師】
デルフィーヌ ルボー/Delphine Lebeau
・Ballerina N°3/バレリーナ 3(2015)
・Ballerina N°4/バレリーナ 4(2018)
・Ballerina N°5/バレリーナ 5(2019)
・Rose Nue/ローズ ニュ(2017)
・ Le Magnolia Rosine/マグノリア ド ロジーヌ(2018)
・ Mon Amie La Rose/モナミ ラ ローズ(2019)
・Eloge du Vert/エロージュ ドゥ ヴェール(2019)
・Vanille Paradoxe/ヴァニーユ パラドークス(2019)
【香調】リッチ・ウッディ・フローラル
トップ:フューシャフラワー、ローズのつぼみ、ブラックペッパー、ピンクペッパー
ミドル:ブラックローズ、バイオレットリーフ
ラスト:サンダルウッド、ウード、カシュメラン*、キャラメライズバニラ、セダーウッド、パチョリ、アンバー
(*ムスキー、フローラル、ウッディを感じる合成香料)
■感想:私の好み度<75-80>
スモーキー×グルマンローズ
スプレー直後から5-10秒で感じ思い出した作品
ジバンシー『Ysatis(1984)』
トップ:マンダリン、オレンジブロッサム
ミドル:チュベローズ、ジャスミン、イランイラン、ローズ
ラスト:アンバー、パチュリ、ムスク、ベチバー、バニラ
『バレリーナ N°3』と『イザティス』を結びつけたのは、
パチュリ、アンバー、サンダルウッドなどのベースの重厚感濃密度。
約30年前という記憶の底に埋もれた香りを
一瞬にして掘り起こされるのも香水の面白さ。
『イザティス』な雰囲気が去ると
枯れ葉を燃やしているような燻った煙たさが広がります(ウード)。
トップからのこの展開は緩急があり、ミステリアスで翳りのある雰囲気は
サブタイトルを『ブラックスワン』としていいほどモノトーンの世界観。
ミドルでまた思い浮かべた作品が同年発表のニナリッチ『 レクスタス(2015) 』。
それにスモーキーなテイストを足し、ラストを軽くしたのが『バレリーナ N°3』。
カラメルソースの焦げた渋い甘さのグルマンで大人っぽいのは似ていますが、
『レクスタス』はただそこに合わさるのがベンゾインでより甘さが最後まで引きずるのに対し、
『バレリーナN°3』はウードが渋さを保ちつつも、
カシュメランによるムスク・フローラル・ウッディが繊細で軽やかに香るので
ラストに明るさ軽さを感じます。
この二作品を『使いやすさ』で考えたときは『レクスタス』がおすすめ。
■拡散性・持続性
拡散性・持続性はやや長めから長め。
ウードの煙たさが中心になるため、
香水慣れしていない人には不思議な匂いかもしれません。
■液の色・ボトル
記載漏れ
■季節
10月から2月。
■年齢
20代後半以降。女性向き。夜向き。
■似てるかも?
『レクスタス』の派生作品はオリジナルから大きく軌道を外れず、
コアな香りが共通しているように感じます。
なかでも下記三作品が好みで、スモーキーもOKなら『バレリーナ N°3』はおすすめ。
『レクスタス(2015)』
トップ:ピンクペッパー、ピーチ、ペアー
ミドル:ローズ、ジャスミン、ホワイトフラワー、ラズベリー
ラスト:キャラメル、アンバー、ムスク、パチュリ、ベンゾイン、シダー
『レクスタス ローズレジェール(2016)』
トップ:ペアー、ベルガモット
ミドル:ターキッシュローズ、ブルガリアンローズ、ピオニー 、ミュゲ、ラズベリー
ラスト:ホワイトムスク、バイオレット、パチュリ
『レクスタス ローズアブソリュ(2017)』
トップ:ピンクペッパー、ブラックペッパー
ミドル:ローズ、シダー
ラスト:ベンゾイン、バニラ、パチョリ、ムスク
■リピート
レクスタスシリーズがまだ数本あるためリピートはないかな。
Caudalie【Thé de Vigne/2011】 2024.06.27
Caudalie【Soleil des Vignes/2021】 2024.06.25
Caudalie【Ange des Vignes/2023】 2024.06.24
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