Precious Monsters

出産の日



2002年10月3日、朝6時半頃についに分娩室に入る事ができた。

とにかく早く産みたかった。

安産教室で見た時の分娩室は殺風景だったけれど、自分が分娩する時は
そんな事思いもしなかった。見て感じる余裕なんてなかった。

Dちゃんは白衣を着ていて、うちわと水とタオルを持って隣に立ってた。

そして、うちわで私をパタパタと扇いだ。



うっとーしぃ・・・。



とても目障りだったし、生ぬるい風が気持ち悪かった。

そう思ってはいたけど、余計な事を言うエネルギーは残っていなかった。


汗の拭き方も上から下へ拭くだけでヘタクソ。
水も飲みたくないのに、口に注いでくる。


放っておいて!!私の心の叫びだった。
(これは指示されてやっていた事だと後で聞いた。)


助産婦さんが
「頭が見えてきましたよー」と言った。


Dちゃんが見て
「髪の毛黒いよ」と言った。


それから何度かいきむと、

「オギャー、オギャー」と低くて太い声が聞こえた。


あれっ?女の子?


とても女の子の声とは思えなかった。




7時4分 3584gの赤ちゃん誕生だ!




すぐ抱っこさせてもらったけど、陣痛の痛みをこらえたからか、頑張っていきんだからか
両腕が筋肉痛な感じでプルプル震えてしまい、落っことしやしないかと思って、怖かった。



恭子さんとの初対面!


『あら~、かわいい♪』 というのを想像していたが、


本物は・・・とてつもなくブサイクな女の子だった。


        正直、ビビッた・・・。


産んだ後、1時間だけ一緒に陣痛室にいられたんだけど、その間にだんだん
かわいく思えてきた。


目と鼻が大きな子だと思ったな。


病室に移されると、恭子さんとは1日お別れ。新生児室に行きました。


Dちゃんは二晩寝ずに付き添っていてくれたので、かなり疲労していた。

「家に帰って休むよ。」 と言い残して帰っていった。

ありがとね、Dちゃん。
私はほとんど寝てもいないのに、完全にハイな状態で、眠れなかった。

今日から3人家族だ!

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