☆猫の南風だより☆

☆猫の南風だより☆

Coccoちゃんのこと。


どれだけ私が、Coccoちゃんのことが好きか。
ここで語っても・・・と想ったのですが、ここでは好きなように語ります。
見たい人だけ見てくださいな。

出会いは突然でした。
それまでは、なんか「こっこ」って人が歌ってる曲、ってことで「強く儚い者たち」のタイトルと、そのサビをうろ覚え程度だった私が、2001年のとある秋の日。
CDショップに入ってなにげにブラブラしていたときのこと。

ツインドラムで、ミディアムテンポの曲で、とりあえずすんごい歌い方をするアーティストの声が、耳に飛び込んできて、釘付けになったのです。

その曲名は、あとで調べたら『遺書。』だった。

びっくりしました。
なんて言ったらいいか今もよく説明できないんだけど、

とりあえず、聴いた瞬間から「あ、私この歌にのみ込まれる!」と想って・・・。

今まで私が知ってた(歌ってた)歌なんて、歌じゃないぞ・・・これは大変だ!!と・・・。気づいたときは店員に詰め寄って(笑)
「これ歌ってんの誰ですか?どのCDに入ってるんですかー!!」ときいて、ベストアルバムを手に、レジで精算をすませていました。

チャリンコ飛ばして帰るあいだの記憶もないのに、
その日の天気だけは覚えています。薄曇りで、ちょっと雨がパラパラしてた。

家に帰って、包装をバリバリ破って、聴き始めたとたん、
涙ダバー・・・!!!

し、しかも、活動休止してるじゃないの。
初めて知った。

なんで?どして??

というところからもう、情報収集に没頭しました。
公式サイト、ファンサイトを巡り、CDをむさぼるように買いあさり、聴きまくり、時にはちょっと詳しい友人を捕まえて「なんで活動休止?」とか聞いたりしました。

なんか・・・この頃はCoccoちゃん、復活する兆しもなさそうな雰囲気だったし、私は完全に欲求不満になってましたね。
CD全部そろえた!なんとかしてライブ映像も、特番組んだときのビデオもダビングした!

で?・・・・それで???

という感じで。そっから先がなかったのです。
試合終了後の球場の真ん中に、ぽつんと佇んでるような気持ちでしたね・・・。

でも、その後何人かのファンの人とも出会いました。
オークションで過去に掲載された雑誌を手に入れたり。
服装やアクセサリーを真似てみたり。
すごかったです、とりあえず。

歌も歌詞の内容もすごいから、私は真っ逆さまに奈落に突き落とされていきました。
うん、でもその速度が私には心地よかった。

別に、自分の傷みに酔ってたわけじゃないし、
そんな痛いことなんて自分には実際なかったし(笑)
ムリに重ね合わせようとかも想わなかった。
なのに、なんでこの人の曲にはストレートにひきつけられるんだろう。
よし・・・それなら、行くとこまで行ってみよう。
その先に何が見えるかな?
くらいの気持ちだった。

で、しばらくの間ひととおり、浸りまくって、
私のなかでも何か折り返し地点があったのかな。
だいぶ、かなり自分の中にCoccoが浸透してきてるのがわかった。
そしてひとつ気づいたこと。

Coccoと私は対極にいる人だと想っていたのね。

だけど、それは違うってわかった。
「似ている」って言ったら違うけれど、なんだろう・・・。
想うほど、遠くなかった。というか・・・・。

共鳴する部分がたくさんあったし。
ああ、私ももっと自分の感情やら想いやらを、自分の言葉で自由に表現してよかったんだぁ・・・。と想った。

それで、それまで書いていた自分の詩や日記を、全部捨てた。
いらないと想った。

手垢のつきまくった言葉が書き連ねられた、所詮真似事の、自作の詩のノートや、
失礼かもしれないけど、それまで聴いていたいろんなアーティストのCDまで必要なくなった。

このころ読んだCoccoの本がまた良くって・・・。
SWITCHの「Cocco~forget it, Let it go~」。
知った当時はもうオークションでべらぼうに高値がつくプレミアもの・・・しかも復刊の予定なしでした。(何度かこのブログでも紹介しています。)

でも、幸運なことにその後復刊されることとなり、私もみっちり読むことができましたー!

だけど・・・この本読むまで、私はまだまだCoccoのことかなり勘違いしてたと思う。

彼女の唄だけ聴いて、

自分の傷みに酔ってるだけかな?
実は死にたい願望があるのかな?って・・・まぁ最初に聴いたらそう想ってしまってたから・・・。

でも。バカだなぁ私も。死にたい人が歌なんて歌うはずない!と想って。

事実、そんな私の浅はかな勘違いなんて一瞬で吹き飛んでしまった。
「ごめんなさいCoccoちゃん。」と本気で想いました。

改めて聴きなおすと・・・。

彼女の楽曲、詩にあふれんばかりの、むせ返るような憎しみ、怒り、悲しみ、死のにおい、失ったものへの深い愛と、切なさ。その美しさ。
それは・・・
「なんとしても生きてやる」という気持ちの表れに他ならない、と。

そう想いました。

そう想ってますます、Coccoちゃんが好きなのです。
今でもなお、聴き続けるくらい。

でもCoccoちゃん本人、実際にお会いすると、拍子抜けするくらい明るい人でした。(2003年ゴミゼロで、沖縄で会いました)

その姿を見て逆に・・・
絶対この人は、誰も見ていないところで血を吐くようなすさまじい努力をしているだろうな、と。私は強く感じました。
そんで絶対それを表面に出さない。出会う人にそれを感じさせない。
その分、歌の歌詞では、それがすさまじく渦巻いているのがわかる。

・・・・すっげーかっこいい。

同じ女性なのに。
しかも同い年なのに。
なんだこの人は。
・・・途方もなく、雲の上の人のような気もするんだけど、でも限りなく近くに居るような気も、時々する。

不思議だー。

手紙かいたら必ず返信ハガキにサインをよこしてくれる。
並大抵のことではないはずなのに。
いつも、やってること、言ってることにウソが微塵も感じられない。
そしてそれをそのまんま直球で、表現できる。
こんな人って、居るか???

私にとって、ここまですばらしいと思える同世代の女性アーティストは、彼女だけです。


長くなりましたが、信じられないことに、まだ語りたりないくらいです(笑)

とにかく私にすんごい力をくれました。Coccoちゃん。
これからもそんな彼女を応援していこうという気持ちは変わりません。

復活、ものすごい待ってたよ。
ありがとう。帰ってきてくれて。
歌がまた届くのを楽しみにしています。




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