帰国当日


翌日はまずアムステルダムへの便に乗った。

飛行機ではスケ妙にご機嫌。
機内食のパニーニ風サンドが気に入ってぱくぱく。オレンジジュースごくごく。

アムステルダムで日本行きに乗り換えるんだけど、
この乗継が厳しくて、最低乗り継ぎ条件の50分。
もしアムステルダム行きを1本早くすると、
早朝出発の上、今度は乗り継ぎを6時間以上待たないといけなくて、
かなり悩んだ選択。

天候もよく、出発はStuttgartを定刻にでたのでホッとしてたら、
途中、アムステルダムが強風で空港が込み合ってるので、
着陸許可がでないってアナウンスが…。
だったら日本行きの出発も遅れてるって期待できるかな、とは思ったけど不安。
機内のアナウンスも、
遠方行きの乗り継ぎ便リストを読み上げはするんだけど、
「○○便・××便…がもし定刻とおり出発していた場合は、
もう乗れませんので、出ちゃってた場合は空港スタッフまでご連絡ください」
みたいな連絡だけ。
読み上げてるの、5、6便くらいなんだし、地上と連絡取ってるんだから、
せめてこれは出ちゃった、くらいは教えてくれると助かるんだけど。

結局50分くらい遅れて着陸。
とにかくダッシュするしかない、と、
着陸早々、荷物をそそくさまとめてダッシュの準備。
スケも、パパママの気配を察してか(?)
「スケ、ちょっとここ、乗り換え頑張るよ。」
って手をつなぐと、にこにこ「よ~し、、がんばるぞぉ!」っていったのは笑った。

ここでスケ、ホントにがんばった。
またよりによってアムステルダム空港は、建物が広い上、何度か使ってる経験上、
日本行きへの乗り継ぎがえらい遠いんだけど、
ずっ~と、大人の早足くらいのダッシュで歩き通してくれて。
途中、空港内の売店とかに気を取られそうになったけど、必死で、
「よし、頑張れたら電車も車も買ってあげるからね。実はママ、車もいっぱい買ってあるんだよ!次の飛行機でスケのこと待ってるよ!」って
声かけたら、俄然やる気がでたみたいで、又もりもり歩き始めた。

出発が遅れてはいるだろうとは思ったけど、
乗れないとホントにヤバイんだもん。
日本行きは一日に1本しかないらしいし。(アジアのどこか経由になるらしい)
しかも、ダッシュしてる途中で、状況のモニターチェックしたら、
確か搭乗終了みたいなのだったんだよな。あれはかなり焦った。

でも実際はゲートにつくと、同じような日本人やらが搭乗の列をつくってて、
まだ搭乗受付してた。
その上、搭乗して席について、しばらく待たされたうち、
滑走路が空くまで出発が遅れるとのアナウンスがあって、
結局その状態で1時間くらい出発待ち。
ちょっと、え~、、あの走った苦労は…とも思ったけど
ともかく乗れてよかった。

出発後まもなく、機内食がでて、早速一トラブル。
妙にハイテンションで、さっきあれだけ食べてたのに、
機内食もりもり飲み食い続けるスケ。
食後もハリボ食べ食べ、ご機嫌で座席に立ち上がってママの方を振り向いたと思ったら、
…ゲ~~~。
自分と座席と私に向かって、思いっきり吐いた(涙・涙・涙)。
「喉が詰まって吐いちゃった~(半泣き)」とスケ一言。

添乗員さんにヘルプすると、さすがにマニュアルがあるのか、
即、大量タオルとにおい消し用の粉コーヒー(ラーメン屋のこしょうみたいな
上面にフリカケ穴の開いた丸い缶に入ってた)、新しい毛布数枚を渡されたので、
座席を拭けるだけふいて、結構大量にコーヒーを振りかけて
(よくわからずやってたら添乗員さんに「もっと、もっと!」と指示された)、
その上に毛布を敷いて応急処置。

もう、
本っっっ当に周りの皆さん、ごめんなさい、、だったよ~。

スケの服は速攻下着まで全部脱がしてビニールに。
あと私のニットの上着も。
スケの着替えは用意してあったけど、私の服は持ち込んでなかったので、
機内で長Tシャツだけは寒かった…。

でも、スケも、ケロッと元気になって、
それ以外は機嫌もよかったし、
一番心配してた、機内が寝るモードになった間も、
意外なくらい、周りに合わせて騒がず静かに遊んでいて、
それは本当に助かった。
車を並べて走らせたり、車カードやHARIBOを並べたり落としたり、絵を描いたり。
時々機内をぐるぐる散歩にでたり。

ま、合わせるといっても、
ドイツ時間夕方に2時間くらい昼寝して、あとは到着まで一睡もせず、
全くいつものドイツ時間・夜更かしバージョンで過ごしてたけどさ。
ママはほとんど寝られず。パパはちょっとは寝たのかな。
これは子連れ旅、仕方ないよな~。

よく気をつけるポイントと言われる離陸・着陸も、
水飲ませたりHARIBO噛み噛みさせるので特に問題なかった。

到着はドイツ時間で言うと夜中の12時まわってたので、さすがに
スケ、着陸間際にうとうと船をこぎ始める。

ベビーカーまで頑張れ~って、励ましながら、飛行機を降りると、
空港職員が、いくつかの「○○様」のボードを掲げてお出迎え。
その中に我が家の名前も。悪~い予感。

アムステルダムで荷物が乗り換えについて来なかったらしい。
がくっ。
「明日の夕方配送しますから」って、
今日一日、着替えも歯ブラシもないって。
(一応聞いてみたけど、こういう場合の
間に合わせの生活必需品の補償は住居が海外にある人だけらしい)
よりによって私のニット上着は吐かれて着られないし。

当然ベビーカーも無く、パパが眠りこけるスケをかついで
電車乗り継ぎウイークリーマンションに向かう。
眠い。明るい日差しが眩しい~。

チェックインして爆睡。よれよれと向かいの定食やで夕食。
帰ってちょっとテレビ見て又爆睡。


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