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トイモイ

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2006.05.21

　特に特別な訳でもないのだが、夜も長いので、本日封切の「ダビンチコード」を見に行くことにするが、悪い予感がして、ネット予約する。２２時より大画面での最終コースである。レイトショー１２００円コースである。

その準備のため、といえば嘘というか大袈裟になるが、弁当の売れ残り半額になる時間を見計らって、生協に向かい、無事２３５円で弁当を購入。コンビニ弁当は食べないが、スーパーの弁当は食べるのである。エグゼクティブなので毎晩フレンチ、イタリアン、チャイニーズ、そば、インディアン、お好み焼き、メキシカン等高級品を食べていると世間から思われているかも知れないが、たまにはそんな時もあるのだが、時間さえ合えば半額弁当の日も多いのである。昔は、１人でも割と作っていたのであるが、作ると時間もお金もかかるし、明日も同じメニューになるという言い訳の法則により、パスタとか焼き飯とかの単品以外はもう作らないのである。流行っていないのである。

毎日、居酒屋でチョボチョボ飲み食いするより、普段はショボイ飯を食って、ドーンと旨いものを食いたいという欲望があるのだが、それも実際はそんなに実行されている訳ではないのである。
高校を卒業した時に、酒が解禁になり、居酒屋に本格的にデビューした訳だが、そのときは、居酒屋っていろんな種類のモノが安くおいしく食べられて最高だなあーと思っていたのだが、今は、居酒屋に行っても、これが食いたいというものはなかなかないのである。今は、英語で言えば、昼飯がディナーで夜はサパーなんである。

まあ、そういうことは置いておいて、ボヤボヤしているうちに２１時４０分になり、急ぎ加減に家を出て、１４０キロで車を転がし、映画館に向かったのである。
ヤフーオークションで３００円で買った新品のボブディランＣＤを車で聞こうと思い手にし、映画の始まるまでの５分ほどを有効に使おうと文庫本をポケットに忍ばせたのだが、ＣＤを忘れてきてアルツハイマーの進行にがっくりきたのは、いにしえの話である。とにかく時間がなく後戻りできないのであった。

駐車場には、２２時のチケット完売しましたと看板が立てかけられており、係員が駐車場に入ろうとする車を敵意を持って入れないようにしようと躍起になっている姿を見ることができた。ということは、大劇場４５０席、ほぼ全員がネット予約したということである。何だか、時代だなあーと思うのであった。もしネット時代でなく、どうしても見たいなら、何時に行って並んでおかねばならなかったのだろうか。

映画館の前には大多数のアベックに混じり、少数の男ベック（明らかに真性ホモ）、女親子ベック、インド人ベック（シク教徒）、西洋人、映画おたくっぽい男１人ベックなど少数民族がごった返していた。

珍しいことに映写機が壊れて、上映が３０分遅くなったとのことであった。そんな訳で、屈伸をしたり、本を立ったまま読んだり、トイレに２回行ったり、コーラを飲むか迷ったりしながら上映に備えたのであった。おまえけに人気ありすぎで、０時より追加上映決定と貼り紙までされていたのである。満席というのは、何か忘れたけど、何か以来であった。結構、話題作の初日でも郊外のシネコンのレイトショーでは空席が目立つのであるが、アベックの女に両脇に挟まれて座り、何となく居心地が悪いのであった。

映画は無事１時に終わったのであるが、何だか、夜中の１時に４５０人の人間がブラブラ映画館から出てくるなんて、欧米みたいだなあーと思った今日この頃であった。
ん？どうだったか？面白かったけど、ビデオで十分だよ。先週見に行った「プロデューサーズ」のほうがよっぽど面白かったな。おわり。