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2013.02.08

１０年来のちっぽけな夢　黄金の虎　（ウ・ズラテーホ・ティグラ）　会員制ビールクラブの非会員 U Zlateho Tygra Prague Czech

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チェコに来た大きな目的は、無茶苦茶旨いと有名な「黄金の虎」のビールを飲むことだった。「ビールと古本の街プラハ」（千野栄一著）に、ここのビールは文句なしにチェコ一番だ、との記述があり、もう祖ちょっと前にプラハに行って好きになって、古本もビールも好きだから、３拍子にはまった本であった。小さな居酒屋はホスボダというが、その店こそ黄金の虎だった。（多分、多くはコレ読んで来ていると思う）

１４時半、探し当て（Husova　ＰＲＡＨＡ１　フス通り)前を通ると、１５時からであり、少し散歩することにした。誰も３０分前は並んでいなかったが、１５時に来たら入れないという黒い噂を聞いたからだ。戻って来たのは１４時５０分、既に１０人近く並んでいた。平日、１５時、地元の人飲みに来る、いったい仕事してんのか。

１５時、無事扉が開かれたが、怖そうな体格のいいウエイターが席を奥から指示して、座らせ、その時点で満席。何だかテンション上がる。というか、最初は、皆、席めがけて突っ込んでいったけど。

１５時から１７時までが一般客で、あとは、地元常連の勝手な予約席だ。

嫌がらせしそうな、渋いウエイターのおじさんが、何の注文も聞くはずがなく、奥のテーブルから順に極上のピルスナー・ウルクェルを置いていく。文句も注文もない。おお、職人気質な感じがいいねえ。なんせ、はピルゼンスキーの「ブラズドロイ」というビールしかないのだ。というか、そのドイツ語がピルスナー・ウルクェルだ。何だ。

ほとんどの客はビールを飲んでいるだけだが、常連かどか分からないが、一番奥の人が、ユッケのようなものを頼んだ。生肉のミンチみたいなのはこの店の定番で、さすがに、肉を生で食べる習慣はないようだ。いや、生卵まで乗っていた。生卵も食べないよな、普通西洋人は。ほんま、その人以外誰も食べてないんだから。まあ、３時だからねえ。。飲んでいること事態罪じゃん。
ところで、何度も書いたが、チェコ人が世界で一人当たり一番ビールを飲む人たちだ。

壁には虎グッズに合わせ、クリントン大統領が訪れた時の写真が飾ってある。当時のチェコの大統領ハヴェルがチェコらしいビヤホールということで（真ん中の人、端っこの人はフラバル）、ここに招待したらしい。ハヴェルは芸術家だ。彼の名、バツラーフ広場は、あのビロード革命で１００万人が集まった、あれ広場ではなく通りだよな。イカンイカン、長くなる。

お代わりという野暮なことはなく、２杯目が置かれるか、まあ混んでいるので出て行くかである。

ちなみに、であるが、２０代後半と思われる日本人男性１人や日本人女性２人も後から入ってきて、席を確保できて飲んでいたが、好きなんだろうなあ、と思った。さすがに日本人女性２人は地元常連おっさんに囲まれて何だか談笑してたが。

ブドワイザーの故郷、ビールは旨いということ以外、記憶からすぐ忘れちまうんだなあ。次は梯子してそのブドワイザーの話。だけど、ビール至上主義者、集まれ。黄金の虎には何か秘密がある。泡か、苦いが売りのビールがそうじゃなくなっている高貴さのか、私には分からない。ビール今まで４トン飲んだけど、遠き道よ。飲ませろ！