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白兎さんから、幾松さん誕生日SSを頂きました!
新ちゃん、晋ちゃん…じゃなくて高杉さん、白血球王に引き続きの誕生日SSです!
白兎さん、太っ腹!☆(≧▽≦)☆!
ハコさん( サクラバコ
)が色塗りしてくださった【ラーメン屋】を参考にして頂いたそうです♪
ちなみに、昨日頂いてたんですが、アップするのが1日遅くなっちゃいました。すみません~(汗)
【嫌な男】
まったく、どうしてウチには変な客ばかり来るんだか
目の前でらーめんをすする長髪の男を見て、幾松はため息をついた。
「どうかしたか、幾松殿」
「いや…何でもないよ」
幾松がそう言うと、男は安心したように「そうか、なら良いんだ」と言って、またらーめんを食べ始めた。
幾松は、男をちらっと見た。桂小太郎。ひょんなことから出逢った攘夷志士である。此処のところ毎日来る。金もないくせによく来るものだと思った。そうは言っても、頼むのは一番安い蕎麦ばかりで、らーめんを頼んだのは今日が初めてであった。
「今日は、蕎麦じゃないのかい?」
幾松がそう声をかけると桂は言った。
「そう毎日蕎麦ばかり食べていては、さすがに失礼であろう。此処はらーめん屋だからな」
どうやら、桂のちょっとした気遣いだったらしい。
「分かってんなら、蕎麦屋に行きな」
「それでは幾松殿のつくる蕎麦が食えんではないか」
この男は時々ドキッとする言葉を吐く。幾松はその意味をどうとらえていいか一瞬迷った。
「しっ…素人がつくる蕎麦を笑いにでも来て…」
幾松がそう言いかけた時、すでに桂は店から出ようとしていた。
「うむ、美味かったぞ幾松殿。また明日も来る」
そう言って、桂は足早に店を後にした。
「………」
一人店内に残る幾松。いつの間にやら、その手にはきらりと光る中華包丁が握られていた。
「あのクソ長髪…!!!あたしの店で食い逃げとはいい度胸じゃないのさ!!」
その翌日
昨日堂々と食い逃げをしたにもかかわらず、桂は今日も食べに来た。
「幾松殿、らーめんを一杯頼む」
「……」
幾松は、無言で調理に取り掛かった。そういえば最近、いつもこの男と行動を共にするペンギンお化けを見かけないなと思った。
「…はいよ」
幾松は、らーめんがこぼれない程度に乱暴に桂の前に出す。
「では、頂こう」
桂は気にもとめていないようで、箸を割って食べ始めた。
ズズズッ…ズズッ
しばらくすると、器の中のは奇麗になった。桂は椅子から立ち上がろうとする。幾松は、すかさず桂に言った。
「昨日の御代と今日の御代、耳を揃えて払ってもらうよ。払えないってんなら…」
そう言って、幾松は中華包丁を桂の前にちらつかせる。
「ああ、そうだった!」
桂は何やら思い出したように言った。
「…?」
「幾松殿、手を」
代金を払ってくれるのだろうか、不思議に思いながらも幾松は言われるがまま手を差し出した。すると、桂は小さな四角い箱を幾松の手にのせた。
「何の真似だい、これは…?」
「まぁ、開いてみてくれ」
代金じゃないことだけは確か。だが幾松は一応中を確かめた。
「……!!」
中に入っていたのは小さな指輪。派手な装飾も特にないシンプルなものだった。
「今日は、幾松殿の誕生日であろうと思ってな」
「…あんた、どうしてそれを」
この男に、そんな事を言った覚えはない。
「前にここで御世話になった時、部屋の古いカレンダーに丸印がしてあったのを思い出してな。下に幾松と書かれたいたのだ。それで、今日が幾松殿の誕生日だと思ってな。…違かったか?」
間違ってはいない。でも自分でそんな印をつけた覚えはなかった。
(……まさか…)
思い当たる節は一つ。
(あの人が…)
桂が前に使った部屋はもとは幾松の亡くなった夫の部屋だった。今も大して片づけてはいないから、恐らくその印は生前、夫がつけたものだろう。もっとも、誕生日など祝ってもらう前に、あの人は逝ってしまったが………
不思議なこともあるものだ。
愛した男は誕生日も祝うこともなく逝ってしまい
鬱陶しいと思っている男は今ここにいて自分を祝ってくれる
「…」
「…それで、幾松殿…実は、その…言いにくいんだが…」
と、桂はひどく困ったように言った。
「…その…それに使ってしまって…金がないのだ…だから代金は…」
そこまで聞いて、幾松はため息をついた。そんなことだろうと思ったさ。
「…いいよ、今回は見逃してあげる」
すると、途端に桂の顔が明るくなった。
「本当か!!かたじけない!」
「次やったら承知しないからね」
桂は二度幾松に礼を言って店を後にした。店に残った幾松は、手の中の指輪を見て思った。
(あたし、指輪ははめられないのよねー)
らーめんをつくる際、指輪は邪魔になる。あの男は気づかなかったのだろうか。
(ま、いっか)
次の日
「おーう、幾松ちゃん、らーめん一杯頼むわ」
そう言って、暖簾をくぐってきたのは白髪の天然パーマの男。
「あら、銀さんいらっしゃい」
銀時は気だるそうにカウンターの席に座った。
「あり?幾松ちゃん、そんなんしてたっけ?」
そう指摘された幾松の首には、鎖に通された小さな指輪が一つ。
幾松はクスリと笑って言った。
「どう、似合う?」
確信犯!☆(≧▽≦)☆!(笑)
っつかですね、やっぱ、幾松さんって「いい女」ですよねー♪
単に登場回数が少ないせいかもしれませんが、姉上(バイオレンス)やさっちゃん(M)や月詠さん(酒乱)みたく壊れてない分、銀魂一の「大人の女」かつ「いい女」じゃないかって気がしてきました。
幾松さんレベルじゃないと、桂さんみたいな複雑怪奇な人格は相手にできないでしょうしね!(笑)
ところで、桂幾SSに結構な頻度で登場する銀さんですが、幾松さん、桂さん、銀さんがそれぞれ共通の知人だってことが明らかになったときの銀さんの反応がひそかに気になります。土方さんとミツバさんのことを知ってるだけに、なんだかんだ言いつつ応援してそうな気がするってのは内緒。
ってことはともかく、
白兎さん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!
っつか、上のイラストは桂さんが幾松さんの手を取ってるだけの絵だったんですが、指輪を渡してるってのもありかもしれない!……みたいな、妄想の幅が盛大に広がりました。
そっち方面でも、白兎さん、ありがとうございました~♪
「銀魂」で誕生日SS(※要注意)を頂きまし… 2012年03月31日
【お祝い】<二> ※要注意 2012年03月31日
【お祝い】<三> ※要注意 2012年03月31日