雫の水音

雫の水音

~第一章~光の球体




  「はぁ~。。。」

  今日も同じ夢か・・・と思って溜息をついた。

  そして、俺は制服に着替えて、

  一階のリビングへと降りていった。


 母「おはよう、翔。もう朝ごはん出来てるわよ」

  毎日、毎日同じ事の繰り返し。。。

 翔「今日要らない。」

  と、言ってテレビを点けてみた。

TV「日本時間の今日未明に、イギリスでまたもや、光の球体が

   現れた模様です。」

  光の球体とは、世界各国で最近よく現れる物だ。

  そして、光の球体が現れた近辺の人が行方不明になるそうだ。。。

 母「日本には現れて欲しくないわぁ。大人も子供も関係無く、行方不明になるみたいだし」

  母は、こういう非現実的なものを凄く信じる人なんだ。

 翔「考えすぎだよ。たまたま事件と重なってるだけじゃないの?」

 母「そうかしら?」

 翔「じゃぁ、行って来るね」

  と言って、学校に向かった。


山菜「やっほー!!」

 うげっ!!嫌な奴が来た・・・
 と思い。気付かないフリをした。

山菜「もぉー。城崎、聞いてるのか?」


 やっぱり駄目か・・・

翔「何だ?山菜。」

 こいつは、山菜、幼馴染みでハイテンションさん。
 最近は付いて行けなくなり、こちらからはあまり話さない。。。

山菜「おっ!!振り向いた!」


翔「朝からテンション高ぇーな。」

山菜「そう?そう?だってさぁ~。今日、夢で
   今日返されるテストの点数が10点だったんだよ。
   超嬉しかったんだけど!!」

  そんな夢でテンションが高くなる、山菜の脳を見てみたい・・・

翔「へぇ~。そうなんだ。」

  と、軽く流して教室に入った・・・

  そして、いつも通り学校生活をして

  帰ろうとしたとき。。。




  辺りが光に包まれた・・・

  何だ?!これは・・・

ルーマー&サーテン「初めまして翔さん・・・/君・・・」

  何処からか声が聞こえてくる。

ルー「私の名はルーマー」

サー「僕の名はサーテン」

ル&サ「異界の助けを求む者なり・・・」

  2人が言葉を言った瞬間、目の前にピエロと神官が合わさったような

  服装の人が2人現れた・・・

翔「何だ?何しに来た!!」

  体を少し前に出して言った。

ル「今貴方がいる世界・・・
  その裏の世界が有るとしたら・・・
  その世界が滅び様としているとしたら・・・」

  何を言っているのか不明だ・・

サ「君に協力を得に来たんだ・・・
  遥か遠くから・・・」

翔「何で俺なんだ?協力なら大人にでも頼んでくれ」

  男の方に掴みかかろうと走った

サ「なぜ君か?」

  しかし、実体が無いかのように、すり抜けた。

ル「簡単なことです・・・
  裏の世界は此処とは違うから・・・
  私達が探してるのは特別な人だけ・・・
  素質を基準にしているの・・・」

  頭がおかしくなったのか・・・?

ル「貴方も知ってるはず・・・
  今貴方は、此処で言う『光の球体』
  の中にいるのよ・・・」

  と、女の人が言ったとき。
  ノイズのような音が響いた。

ル&サ「時間が来たようです/来た」

  言葉が言い終わるか否か、光が急に強まり。
  そして、意識が薄れていった。


  どれぐらい、時間が経ったのだろう・・・

  急に眩しくなったので、眼が覚めたが
  眩しすぎて眼が上手く開けられない・・・
  薄めで開けてみた時。
  すぐ目の前に髪の長い女の人が
  俺の顔を覘いてるのが分かった。
  女の人は俺が目覚めたのが分かったのか?何かを呟いた。

  その瞬間、意識が薄れていき暗い闇へと引きずり込まれた・・・

~第2章~出会い


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