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第 2 章


<鼓動>
 君の胸に顔を埋めると
 肌の暖かみとともに
 君の心臓の音が聞こえる

 目を閉じて その音を聞いていると
 世界に二人しか存在していないような気持ちになる

 君のすべてを感じ 僕のすべてを君にゆだねる
 そして君の鼓動に僕の鼓動を重ねる

 君の心臓の音を聞いていると
 時はとまり この世に存在するのは二人だけ・・・

 いつまでも君の鼓動を感じていたい


<許容>
 君のすべてが好きだなんて
 簡単に言うつもりはないけど

 君のすべてを受け入れられるように なりたい


<ヤマザクラ>
 ソメイヨシノが盛りを過ぎ 花見の宴が終わりを告げる頃
 ヤマザクラは ようやく可憐な花を咲かせます

 山に新しい緑が芽吹く頃 紅い葉っぱに隠れるように
 ヤマザクラの花は ひかえめに白い花を
 うっすら淡いピンク色に染めます

 里に咲くソメイヨシノの華やかさよりも
 山にひっそりと咲く
 しとやかに淡く 健気にあざやかな
 そんなヤマザクラの花が 私は好きです


<距離>
 遠くから 君の姿を探す
 遠くからでも 君の姿は一目でわかる

 そんなに遠くても
 君の視線が 僕の視線と絡み合う

 遠くからの 君の視線を受けとめた時
 僕の胸は 早鐘のように高鳴った

 遠くから 君が小さく手を振った時
 母親を見つけた子供のように 飛びつき 抱きしめたかった

 手を伸ばせば 君を引き寄せ 抱きしめられそうに思えた
 君の笑顔が はっきりと見えた気がした

 でも そこには誰も埋められない 距離がある
 なぜ 君は僕の横に ずっといてくれないの?


<誕生日>
 君の誕生日 一緒に過ごすのは 今年がはじめてだね

 来年も 再来年も
 10年後も 20年後も
 君の誕生日は 僕が祝ってあげる

 心よりの愛を込めて
 誕生日 おめでとう


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