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第 5 章


<ごめん>
 君の気持ちをわかってあげられなくてごめん
 君の想いを理解してあげられなくて ごめん

 君を信じていないわけじゃない
 僕の気持ちはこれっぽっちも変わったわけじゃない

 ただ不安でどうしようもなくて
 こんなことばかり繰り返して

 何も言わなくてもすべてがわかる
 そんな男にはなれそうもない

 君のすべてを包みこんであげられるような
 そんな男には 僕はなれないよ

 あまりにも子供じみた 嫉妬心
 あまりにも無神経な わがまま

 君が望む愛の形はそんなもんじゃない
 そのことだけは はっきりわかる

 君を好きになっちゃいけなかったのでしょうか
 君を愛する資格が 僕にはないのでしょうか


<君を放さない>
 二人で嵐の海を見ていた

 低く垂れこめた黒い雲から
 大粒の雨が鉛色の海を叩いていた

 風が波にぶつかっては
 灰色の巨大な花模様を水面に描いていた

 絶え間無く降り続く冷たい雨よりも
 底無しのように暗く陰鬱な海よりも

 君の流した一筋の涙の方が
 遥かに重く遥かに深いことを
 僕は確かに知っている

 今日の涙を一生僕は忘れない
 一生僕は君のそばを離れない

 いつまでも君を守るために


<祈り>
 いつも君のことを想ってる

 君の笑顔 君の声 君の手の暖かさ

 いつも君のことを想ってる

 いつも見つめていたい
 いつも抱きしめていたい

 祈りにも似た想いをつのらせるしか
 僕には出来ないけど

 いつも君のことを想ってる

<心の痛み>
 君は泣いていた いつまでも泣いていた
 君は心が痛いと言った 僕の心もズキズキ痛んだ

 でも 本当に傷ついたのは君だと思う
 君の一番大切なものを 僕は奪ってしまったのかも知れない

 君の心の痛みに比べたら
 僕の痛みなんて ほんの100分の1ほどか

 どうすれば君の痛みをわかってあげられるのだろう
 どうすれば君の痛みを少しでも和らげることができるのだろう

 僕は心から祈る
 君の痛みが消える日まで ずっと祈る
 君の痛みが消える日まで 僕はずっと君と共に・・・



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