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歌が歌いたくなって 手を伸ばした先にいたのは あなたでした 楽器が一つもなくたって 目を合わせ 笑い合えたなら 一緒に歌おうよ ボクたちを歌を この空へと どこまでも広がっていくように ボクたちの声は どこまで届くだろう 手をつないだボクたちの心は 空へ広がっていく 声とは違う何かに触れながら 遠く遠く どこまでも きっと 丸く丸く 世界中に広がっていくから その声に応えてくれるように 宇宙に浮かんだあのタイヨウから 真っ赤な歓びの歌が ボクたちに届く どんなに手を伸ばしたって届かない宇宙と ボクたちをつなぐ この光に手をかざして 描いてきた夢を形にしてみよう 低く沈んで 今日に輝いた全ての色にありがとうを伝えるタイヨウに ボクたちも 大声でありがとうと叫んで あなたにも ありがとうのキスをあげるよ 同じ赤に染まったあなたに 私の夢をプレゼントするよ そうしてほら 次第に新しい光に包まれていく夜空を見に 新しい散歩へと出かけよう 素敵な色を奏でてくれた赤の光を忘れずに ボクらの乗り越えていく道の向こうまで 一緒に 歩いていこう(2007.02.04)
2010.10.10
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私事ですが、長年続けてきた静矢のブログSoaを近日中に閉鎖することにしました。こちらは相変わらずのんびりすぎるくらいのんびりとときどき再掲載をしていこうと思っています。また戻ってくることがありましたらそのときはよろしくお願いします。静矢しずく
2010.09.12
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今 私の手のひらに 新しい命新しい色 新しい花が 生まれたこの花には 種もなければ茎もなく根も張ってはいないけどそれは 生きる努力を失った姿ではなく私がこれまで集めてきたいくつもの 色たちを 形にした姿だから作り出す色の形に私たちは そこに名前を付けようとするでも 忘れないで名前は ほんの表面の形この花の本質は私の中に そして あなたの 中に(2007.03.09)
2010.09.08
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ボクはこの窓のむこう側を想うこの揺れ動く柳も空を飛ぶ竜のような雲達も流水を上る魚もこれ以上ないほど喜ぶ太陽も隣で手をつなぐキミのことも記憶は動いていないこの写真のような1コマずつ(2007.07.29)
2010.08.19
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川に居るのが好きだった川を見てるんじゃなくて 川辺に居て風を受けて 川の流れを眺めたり同じ匂いに溶け込んだり 集まってくるいろんな生き物を見たり自分が知らない広い世界と自分がいるのに 自分の知らない無数の小さな世界があるのとまだまだ未熟だなって実感できるこの場所が 大好きだった学校とか 会社とか決まった世界じゃ忘れてしまっているようなそんなことを教えてくれるこの場所が 大好きなんだ(2007/11/14)* おしらせ *Dream Casthle in my Infinityは都合によりサーバーを移転しましたまだ作業中ではありますが旧アドレスhttp://colorscaper.netは9月中旬に削除される予定です必要な方はアドレスの変更をお願いします 色職人 静矢しずく
2009.08.05
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いつも聞こえる音を聞いて 私は立ち上がる夕暮れが迫るこの時間に 必ず缶の紅茶を買っていくだれが決めたわけでもない その音が合図で私は店の前の この小さな明かりを灯すきっとこの明かりも どこかの誰かにつながっていてそれが回っているうちに明日また この明かりが灯ってるんじゃないかな合図の音がない日は 少し遅れて明かりをつけるそうやって 少しずつ合図がずれてうまくバランスが取れてる気もするそうやって どこかの誰かが いつもとは違うことをして新しい何かが生まれてく気まぐれにつくこのため息はいつか 巡り巡って いつかの私のこの明かりにつながっていくのかなそれともこのため息が 誰かの押したスイッチだったのか(2008.02.07)
2009.06.19
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あの夏の日 私は初めて 水面に咲くその花を見た地面に根を張り 茎を伸ばし花を咲かせる 私の知ってる花ではなく水面からその 綺麗な花びらを見せてくれたその花を見て私は思ったずっと 水の中をさまよって光に導かれて 水面へとあがってきたその想いがこの綺麗な色に表れてるんじゃないかってそして 何年もかけてさまよってきた私は今現在という水面から顔を出して 一体どんな色に見えているのか「私」という花は今まで積み重ねてきたものを ちゃんとこの身の中にしっかり握って花に出来ているだろうかいつの日か この色をこのそら一杯の世界で 誰かと共に 奏でられるように(2007.09.30)
2009.05.19
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私はここをつくるときとても心が躍りましたひとりではなく ふたりで手を取り合ってひとつのものをつくってゆくその過程に 影があっても出来上がってゆくときの光は本物でした素適な歌を紡ぐ あなたがわたしではない もうひとりの色職人がいなければこの花咲く森も 蒼くひろがる空も海も生まれることはなかったでしょうその命は 本物だからですその心は 本物だからですあなたがいなくなってしまってはこの工房は わたしだけで ひとりぼっちですそれでも 本物だった あなたの心をあなたが帰ってくるのを待ってちいさく 不恰好であってもそのドアを開けておきたいと思っていますどれだけ旅をしても 道に迷ってもあなたが 世界に いてくれることを強く 強く 願っています もうひとりの 色職人より(2006.12.09)------------追記今 あなたはどこにいるのでしょうあなたは去ってしまったけれどここに訪れてくれる人たちがいますきっとその人の中にあなたはいるんでしょうねそして私の中にも私は嬉しく思いますひとりぼっちでもひとりぼっちじゃないから
2009.05.03
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ちょっとした言葉の刃を 恐れそれでも 避けながらの 会話の中ですれ違い それ故に流されるあなたの涙は私には とても 痛みのある色に 見えましたその 透明な雫は私にも あなたにも きっと見えていない色を 含んでいるのでしょうその雫を そっと掬いながら恐れていた 自分を恥じて私は あなたを そっと抱き寄せて飾らない ありふれた言葉でただただ 少しずつ自分の くだらない壁を壊しただ 素直に 気持ちを 伝えましたその時 あなたが流した涙はただ 純粋に透明であなたの笑顔の上を流れていく その雫に私は 言葉では 表すことの出来ない暖かさと 安らぎを 感じましたその 雫の色はその光沢には 無関係に私たちの 全てを含んでいてその輝きが 私たちの 未来を映しているようにも思えましたこの輝きと共に私たちは 笑って 行こうと想います(2006.12.21)
2009.04.30
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見覚えのある巨大な樹に 私は思わず足を止めた忘れもしないこの場所は嘗て友と交わした 約束の地この場所から 諦めることなく進もうと決めた始まりの場所嘗ての友の姿は 既になく今の私は独りぼっちだけれど間違いなく私は 嘗ての出発点に 戻ってきていた過去の記憶は 私の脳に鮮明に記憶され色褪せることなく その形を保ってはいるがその記憶が確かであればあるほど私は悲しみを抱えている私は再び この地を出発することになるのか友を無くした私の 新たな出発点がここなのか否私は友と歩んだ道を見失ったわけでも忘れ去ったわけでもなく なかったことにしようともしていない友と共に歩んだ道は確かに存在しだからこそ 私はここまで戻ってきただからこそ この場所は出発点ではなく一つの通過点ただ 誓いを一つだけ 付け加えるだけのこと巨大な樹の根元に刻まれた〔諦めない〕の文字の横に私は力を込めて誓いを刻む忘れはしない私は 嘗ての出発点を 通過した(2007.03.16)Photo : *一葉*さん
2009.04.27
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もしも私が 一度だけ空を飛ぶことを許されるとしたら私はあなたを迎えに 飛んでいくでしょうか愛しいあなたを抱きしめに 飛び立つでしょうか純白の翼に包まれて 私はどんな想いで 空を旅するでしょうか知っていますか?空は孤独です寒く凍てつく空気の中何を求め その翼を羽ばたかせるでしょうか私はきっと あなたを迎えには行かずあなたの帰りを待つでしょうあなたを「おかえり」と抱きしめて私たちの未来を 約束するためにそして私たちが手を握り 同じ道を歩むその時に共に空へ舞い上がり虹の夢を探しに行きましょう私たちが繋がりあったこの空に感謝の言葉をそして その空に祝福され私たちは旅立ちを歌いましょう(2007.03.04)
2009.04.25
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自分の居場所が分からなくて朝露を踏みしめて 森をさまよった雲はよどんだ色で空を覆いつくし方位さえも 私には教えてくれないただ このままではいけないと歩き回るそれでも 遠くへ行くのは怖く戻れなくなる恐怖が私の足をすくませるほんの少しの勇気を振り絞り森を抜け出したその時に視界に開けた 無限の海は外に広がる可能性を教えてくれた「今」の私の望みではなく「未来」の私の望みのために私は 今旅立てる雲の向こう側に彩がつけられた地球をどこかから照らしてる太陽の手のひらフィルム状の波立つ海に 母なる光が射したとき長く輝く道が 伸びて 広がり走ってもスキップしてもずっと先までいけてしまいそうなくらい長い長い これからわたしが向かう道(2007.03.25)
2009.04.23
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Voice by Asagiボクは 空に向かって 手を伸ばすするとほら 暖められた手のひらに単なる熱じゃなくってさ もっと不思議な暖かさがこの手の中で溢れてるこの手のひらを握り締めてあなたのこと みんなのこと空のこと 海のこと森のこと 風のこと色んなことを 思って 手を開けばほら世界の色が 生まれるからボクらの世界に 色がつくボクはその色に 言の葉を載せてこの風に刻もうそして みんなのところへボクの作った色を 届けるよきっと その一つ一つの色がみんなの夢に繋がるからだからボクはこの暖かな あなたと居られるこの場所を【夢工房】って呼ぶよみんなの夢が どこまでも色に包まれて 紡がれていくように(2006.12.03)
2009.04.04
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悲しいお知らせがあります4月2日午前大切なパートナー浅葱がいなくなりました繊細な人でしたそして優しい人でした彼は中学3年生のときから自分のHPを立ち上げそれから時は過ぎ今までいろいろなHNを使い小説や詩を書いていましたこの「色職人の夢工房」をはじめて私たちはいろいろな可能性をブログという扉を開いて試していこうそういう気持ちでいましたブログでできないことは独自のHPに上げていこうともしていましたそれは彼なしではできないことで静矢ひとりだけではできないことだとおもいます(もちろん静矢一人で書いた作品もありますが)ですのでこの「色職人の夢工房」ではこれから新しい文章・風景を載せないことにしましたしかしここは閉じません私は今まで彼が書いた小説・詩・文章を遺していきたいと思っています今まで拙い作品でしたが訪問・コメントしてくださった皆様ほんとうにありがとうございましたこれからもよろしければ浅葱の作品を見ていってください 静矢しずくこれが 私にできることだとおもったからあなたが残したものを 未来へ*文章改正いたしました*彼のご実家への連絡はしないでください 何かありましたらこちらへ
2009.04.03
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雲の斜線と空とのコントラスト闇色が増えてく君にも見えてるかな空の色
2009.04.03
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少し欠けてるくらいがちょうどいい
2009.04.01
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空を見て歩くのが好きだあのいくつもの光を束ねた太陽の光から綺麗な蒼を抽出した空はそこにあるだけで 何かを伝えてくれるようなそんな気がする今日も 空を見て歩いていたらなんだか 空が懸命にこちらを見ているようなそんな気がした見下ろしてみて 納得したそこには 大地に刻まれたメッセージがあったどれだけ声を張り上げてもあの空には届かないだろうけども想いを形に残したこれは きっと空にも届くだろう「言葉」という意味が初めて分かった気がした
2008.11.28
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宙をゆらがす 水面花広がる息吹月か日か
2008.11.25
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私が 1年に1度だけ訪れるこの場所はあなたを迎える 約束の場所他に人も訪れることのないこの場所でならちゃんとあなたを出迎えることができる今年も吹いてきた秋を告げる 少し涼しい 柔らかい風
2008.10.09
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「はやく はやく! 火が消えちゃうよ」夏の終わりと秋の始まりの間の日みんなで集めた 使われなかった花火たち最初の1本に火をつけてその1本をスタートにして 花火から花火へ光を繋いでいくリレー誰が言い始めたわけじゃないのに消えても また火をつければいいだけなのにどうしてか その光を消してしまいたくなくてわたしは 火が消えた後の花火を見るのが嫌いだったから消えた花火は見ないようにして新しい花火に光を灯すために あわてて光をもらいに行く全部の花火が消えた後 急に静かになった気がして涼しい風が 花火の後の煙を運んでいく秋が近いのだと 感じた一夜
2008.09.09
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となりで見てる聞こえる息とあわせたくなる
2008.08.27
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2008.07.18
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ボクと ちょっとしたゲームをしてみないか数分間の 短いゲームさルールは簡単 この場所を出発してボクらは少しずつ上にのぼっていくんだこの場所に帰ってくるまでにどちらがたくさんの『輝き』を見つけられるか上を見るか 下を見るか 役を決めようじゃないかどっちが有利かなどちらにしろ 一番てっぺんを超えてからポイントさ一度のぼってきたところを ゆっくり降りてくるときどれだけの新しい発見ができるかさぁ ボクと勝負だ
2008.07.14
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これが ボクの生き方
2008.06.29
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上ってきたのかな下ってゆくのかなどっちも 悪くないどっちも 面白いね座って 寝転がってそれから歩こう
2008.06.21
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大地から飛び立つ大きな鳥空が大きいからいっぱいに翼広げて
2008.06.16
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あずかったのは ひとつの命宛先のないこの贈り物を時の風に任せて 運んでいくよ私はその運んだ先で命が咲いていくのを見守るのじゃあ 行ってくるね みんな photo by baby♪さん
2008.05.07
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君の願いをひとつだけかなえてあげよっか・・・魚一匹で
2008.05.03
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この梅のつぼみの中って 何が入ってると思う?春かな?でも 春が入ってるのは 桜のつぼみじゃない?じゃあ...春風春風?うん 春風を呼ぶ声が入ってるんだよほら このつぼみの隙間から 春の囁きが――
2008.03.18
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まだ寒い空気の中を 反対する体を引きずって 朝のテーブルへとなだれ込む けだるい頭の中に いい匂いが忍び込んで 身体の中の 朝の準備を刺激する 手元にあった イチゴを見つけて 口に放り込む すっぱくて びっくりした 気づいたら ずっとボクを見てたのか キミが笑って あったかいお茶をくれた おはよって 短いあいさつをして もう一粒 食べてみた とても甘くて びっくりした
2008.03.03
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ぼくは このドアを叩くのが好きなんだいつも光の呼び声が届いていて見てるだけでもまぶしいのだけどそのドアを叩くと たくさんの小さな光が揺らめいていろんな模様を見せてくれるこのドアは とっても不思議なドアで抜けてみると 確かに光がいつも呼んでくれてるのにどれだけ周りに目を凝らしても 誰もいないんだただ もっと上の方に大きな光がきらめいていてもしかして ぼくがドアを抜けた瞬間にあんなに遠くまでにげちゃったのかなってそう思って こっそり顔だけ出したこともあるんだけどいつ見ても 遠くの方で その光はじっとしてるいつか お礼を言いたいないつもきれいな光を ありがとうって
2008.02.13
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いつも聞こえる音を聞いて 私は立ち上がる夕暮れが迫るこの時間に 必ず缶の紅茶を買っていくだれが決めたわけでもない その音が合図で私は店の前の この小さな明かりを灯すきっとこの明かりも どこかの誰かにつながっていてそれが回っているうちに明日また この明かりが灯ってるんじゃないかな合図の音がない日は 少し遅れて明かりをつけるそうやって 少しずつ合図がずれてうまくバランスが取れてる気もするそうやって どこかの誰かが いつもとは違うことをして新しい何かが生まれてく気まぐれにつくこのため息はいつか 巡り巡って いつかの私のこの明かりにつながっていくのかなそれともこのため息が 誰かの押したスイッチだったのか
2008.02.07
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朝が来たからもう目を覚ましちゃったんだね今じゃないときのために力を取っておいてねだから もうすこし寝ててもいいよ
2008.01.21
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冬は寒いけど好きあの雲とほらボクも同じ色
2007.12.30
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星の伝説を聞いた夜 眠れなかったクリスマスの夜 輝く自分だけの星を見つけて願い事をするとその願いが叶うという 星の伝説はやくクリスマスにならないかって何度も何度も 時計を見ては 今日の日付を確認したでも クリスマスのその日 空はどんよりを曇っていてボクだけの星を どうやって見つけたらいいのかさっぱり見当がつかなかったどこかに雲の切れ間がないか ボクは上を見ながら走り回った大丈夫 まだクリスマスの夜は長いんだからそう思いながら 何度も躓いて転んでもボクは走り続けたんだ結局 雲の切れ間も見つからないままボクは途方に暮れて帰ってきた街のネオンは輝いていても ボクはちっともこの地上の輝きなんて欲しくなかったボクが欲しかった輝きはちらりとも見ることがかなわないまま 今日という日を終えようとしてる路地に入って 家に帰ろうとしたその時青い光が少しずつ ボクの目の前に広がっていったそこには 飾り付けられた大きな星が並んでいて驚いたボクに 一世の声がかかる ハッピー メリークリスマス!家族も友達も 近所の人たちもみんなで 楽しそうな表情で迎えてくれたボクを待ってくれていたんだみんなで過ごす クリスマスパーティボクは飾り付けられた星を見上げて 思ったこれがきっと ボクだけの星こんな近くにあったんだボクは涙を拭いて 願い事を思うみんなが 大好きなみんなが 喜びを分かち合えますように
2007.12.26
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いらっしゃい いってらっしゃいいつでも来れるように花を沿えて* Photo by 一葉さん *
2007.12.20
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初めて触れた外気に身を縮こめてボクは 自分の形をさぐってくボクはどんな形かなあなたからもらった 暖かな空気を守ってどんな形で あの空を目指そう少しずつ形を変えながら体に映る虹色が くすぐったくて笑って飛んで行こうってそう 思ったよ
2007.12.11
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私の夢と旅たち空の夢の城虹職人の無限の夢海辺の ハーモニカ吹き海に空に染まる 再来の門伝え人降り立った草原は 静かに私を迎えてくれた私が迷い苦しんでいる時も 新しい決意を固めたときもここでこうして 自分たちの色で輝いてる私はかつてこの場所で出会った人のことを思って深く草原の空気を吸い込んだ私が今ここにあるということは私がここまで歩いてきたことでここに来るまでに たくさんの人から 色んなものをもらったそれを思うと 私の中の色に その人たちの輝きが含まれているようでとても とても誇らしかったそれと同時に 私は彼らに 何か与えることができていたのかそれが私の中で 気がかりで 足を重たくさせていた私はこのまま旅を続けていて いいのだろうか迷いの数だけ歩を進めて 草原をあちこち歩いていると以前来た時には見かけなかった橋があった立派な石でできているその橋の下には広い世界が流れて見えた私は引き寄せられるように 橋へと歩いて行ったその橋の真ん中に 一人の少女がいたその少女は 一心不乱に空を見てるようだったそこから何かを読み取ろうとしているかのような真剣な顔に私は足を止めて 少女と同じ空を見上げた蒼く澄んだ空は きれいな空ではあるけれど私はそこからは 何も読み取れそうにはなかった「今日の空は どんな空ですか?」私にはわからないものが 彼女には見えている気がして聞いてみた彼女はじっと空を見上げていたのに 私がいたことに気付いていたかのようににっこりと 微笑んでこちらを向いた「今日はとってもいい声で歌ってる いつもは空って遠いからなかなか聞こえないけど 耳を澄ますと 聞こえてくるよ」私も彼女の一緒に 空を見上げて耳を澄ませた最初に聞こえたのは 風の音そして草原に広がる 植物たちの擦れ合う音私にはまだ 空の音は聞こえなかったけれど 今いるこの場所から聞こえてくるいろんな音が 私の中に入ってくるような気がした「私ね 橋にいるのが好きなの いろんな人が通って いろんな話をしてくれるから あなたもよかったら あなたの話を聞かせてくれる?」彼女と一緒に いろんな音を聞きながら私はここに来るまでの話をゆっくりとした次第に傾いていく日を見ながら 話をしていくうちに不思議と言葉にすることで ここまで旅をしてきたことを深く実感できた「そっか あなたのこと聞いたことあるよ」彼女は驚くことに そんなことを言った「前にここを通った 虹を作ってる人 あなたに逢ったら 伝えてほしいことがあるって言ってた」彼女はそう言って 紙を取り出して文字を書き始めた「私はここで いろんな人に会うから 伝えてほしいことを聞いて 誰かに伝えることがあるんだ でも 私は口では伝えないの」彼女は丁寧に文字を書きながら言う「音ってとても大切で 人の声は特に心に残るからね 私は聞いたことを 手紙にして渡すんだ そうすれば受け取った人は 相手の声を思い出して読めるでしょ?」彼女はそれを書き終えて 私に渡してくれた「この橋を渡ってまっすぐ行くと 私のお勧めの星空が見えるところがあるの そこへ行って読んでみるといいよ きっと彼の心がよく届く」私はお礼を言ってそれを受け取ったその空の音を聞く少女に 誰かに伝えたいことはないかと聞かれて今この時感じた感動を言葉にした「それを誰に伝えるの?」私は 彼女が最初に見せてくれたように笑顔で答えた「もし再び私に合うことがあったときに 私自身に伝えてください」
2007.12.02
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時が流れるように ボクもずっと止まることなく生きていてだけどそれをすべて覚えているほどにはボクの生きている時間は 短くもなくてだから ボクの生きてきたその一瞬一瞬の中で色をつけて 味を確かめて そしてボクらの思い出の一つにしまっていくそうしてできた大切な宝物にボクらだけの 音のない名前をつけよう口に出すことのないその名前は ボクらだけの大切な言葉口にするだけが言葉じゃなくて確かにそこにあって 感じたことを思い出せるあの時の瞬間を いつまでも思い出せるように写真というのはその時を留めようとした欠片いつか忘れ去られてしまうひとつにちいさな花をつけて見ればかすかに香りが漂う写真の中は まったく同じでなくてもそれがある香りと繋がる心色とか音とかどれも感じるもの閉じ込めてしまうのは忍びないからちいさな冊子に綴じ込めた 自分自身がそこに留まってしまわないように * 一周年&100記事になりました *
2007.11.26
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いつも通る家路いつも西にむかううちに帰ろう西に向かって
2007.11.16
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川に居るのが好きだった川を見てるんじゃなくて 川辺に居て風を受けて 川の流れを眺めたり同じ匂いに溶け込んだり 集まってくるいろんな生き物を見たり自分が知らない広い世界と自分がいるのに 自分の知らない無数の小さな世界があるのとまだまだ未熟だなって実感できるこの場所が 大好きだった学校とか 会社とか決まった世界じゃ忘れてしまっているようなそんなことを教えてくれるこの場所が 大好きなんだ
2007.11.14
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私がまだ 幼かったころ物心ついて 初めて夜に 自分の足で外へ出たその時のこと私が知っている外の世界は太陽の光に満ちた明るい世界ですべてのものが輝いて見えていたでも その時私が目にした世界は静かに柔らかな光であふれていて見上げた空にあったのは 私の知っている青空をバックにさんさんと輝く太陽じゃなかった黒い吸い込まれそうな空をバックにたくさんの輝きがちりばめられていてその中心に 月がまんまるに輝いていたまだ 月も星も知らなかった私は太陽の輝きが 無数の小さな光に散らばってその日散らばった輝きの分 太陽が小さくなって月になってるんだとそう思ったそして 夜の時間の太陽が 地球の裏側にあるのだと知ったとき私は この星空や月は太陽のスポットライトにあてられているのだと 気が付いただから私はこんなにも美しく この星々たちを見ることができるそして 昼間この青空の下私はスポットライトを当てられているあの星たちに どう見られているだろう私は私らしく見えればいい笑って泣いて 毎日を生きていく
2007.11.08
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反対側にいる自分は自分に見えなくて鏡とは違うから色はほとんどない泣いている自分は笑いもしないし笑っている自分は歪んでみえる風がなかったらそのまま映るから雨が降らなかったら鏡みたいに輝くんだろうなphoto by 一葉さん
2007.11.03
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音にならない声を聞いたなんてことない土手の草むらの中けんかの末に 疲れ果てて動けなくなって転がっていた私に聞こえない鈴がなっているような静かな それでいて まるく広がっていく声 ――――――――。声が聞こえるたび 無言でいるしかなかった誰ともわからないその呼び声にどう応えたらいいのかわからなかったから声は小さかったけれど 遠くから聴こえるものではないように思えたそれは私のすぐそばで 見守ってくれている何かの声だと自分すらも信じられなくなった私がなぜかその考えは 素直に信じられた ――――――――。起き上がって 声の主を探そうと思ったけど疲れ果てた体は動かなくて情けない自分に笑いながら ふと 自分の目の前に明かりが届いてることに気付いてはっとした私の目の前に その明りがあったずっと そこにいたんだろうに ちっとも気付かなかったでも 聞こえていた声の主だとなぜか私にははっきりとわかったその温かい呼び声に震える手をなんとか動かして 空に向けてVサイン私は その月に応えた
2007.10.30
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つんつんと尖って生きてみたら雨に濡れてしょげたでも これでよかったのかも
2007.10.21
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懐かしいメロディが聞こえた気がして 立ち止まったそこは 初めて来た場所で見上げる空は同じでも 見たことのない街並みは私の心を どきどきさせていた耳を澄ますように 目を閉じてその聞こえたメロディに合わせて 小さく歌ってみるああ これはこの街が歌ってるんだ深く息を吸うと 私は吸っているのに感覚が広がっていくように思えた私はこの街の中にいてそれなのに この街に生きている人達が視えたこの場所にある世界に流れてきた時間を感じてそして 私が今 ここにいるのだと 深く感じました初めて足を踏み入れたこの世界で私は この街の深さを知ったそして もっともっと 知りたいと思った触れたいと思ったこの街の歌を もっと聞きたいそして 一緒に歌ってみたいとそう 思ったんです
2007.10.12
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あの夏の日 私は初めて 水面に咲くその花を見た地面に根を張り 茎を伸ばし花を咲かせる 私の知ってる花ではなく水面からその 綺麗な花びらを見せてくれたその花を見て私は思ったずっと 水の中をさまよって光に導かれて 水面へとあがってきたその想いがこの綺麗な色に表れてるんじゃないかってそして 何年もかけてさまよってきた私は今現在という水面から顔を出して 一体どんな色に見えているのか「私」という花は今まで積み重ねてきたものを ちゃんとこの身の中にしっかり握って花に出来ているだろうかいつの日か この色をこのそら一杯の世界で 誰かと共に 奏でられるように
2007.09.30
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その高い塔にのぼって あなたと共に沈んでいく夕日と 夜の街をじっと見下ろしたその日の記念に その場所に私とあなたにしかわからないサインを残して少しくすぐったい思いをして 一気に地上へと舞い戻るすっかり暗くなった地上から 数分前まで私たちのいたその塔の一番上を見上げたらそのライトアップされた居場所をみてさっきまでネオンで光った街を眺めていたのに実は 私たちも こうして綺麗な光を受けて街の一部になってたんだなって 実感したいつもより少し高い場所であなたと光の街を見て 私たちも光に照らされてこの光に溢れた世界であなたと手を繋いで 今度あなたとここにのぼる時は残したサインを見てこの光の真ん中で あなたにそっと 口付けをしたい
2007.09.27
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全てを投げたしたくなって 飛び出した夜の街は私の気持ちとは裏腹にいつもと変わることなくどれだけ車のスピードを上げてもどんよりとした私の心を振り切ることはできない気がしたそれでも この街から抜け出したくなって知らない道をどこまでも真っ直ぐ 何も考えずに走り抜けた街のネオンを見ながら走るのは好きだったはずなのに どの明かりも私にはわずらわしく見えただから 光のない方へない方へと逃げていく遠くに見える 山の方へとずっと ずっと走っていくそして私は その中へと飛び込んでいたネオンとは違う オレンジ色の光に囲まれて轟々と走り抜ける音を聞いて 私は今 トンネルの中にいるんだと気づいた車で走っているのに 昼も夜も関係のない奥へ奥へと入っていくようで それでいて出口に向かって走っているようでもあって私は 両端を走り抜けていく光たちに囲まれて自分が走ってるんじゃなくて世界が私に向かって走ってくるような錯覚に落ちていたきっと停まってみれば 味気ない風景だろうに次々と同じ光が通り過ぎていくその様は 私には新鮮だった長い長いトンネルを抜けたその後に 路肩に車を止めて自動販売機で お茶を買って飲んだ周りに明かりのないその田舎で 星がいつもより たくさん見えた私はそれを見上げて同じトンネルを抜けて 今度は街のネオンもゆっくり見ながら帰ろうと 思った
2007.09.22
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晴れた日に ずっと川辺に座って水面に映った空と 傍らに佇む柳を見ていた揺れながら映る雲や 反射する光たちを見つめて少し不思議な気分になる私は 水面だった流れている水をこの身に感じながら映っているものは 変わらない空と垂れた柳の枝と この世界流れる時に身を任せながら自分が止まっている気がする時のように流れる水に映る 変わることのない風景傍らにあった石を拾って投げ込んでみると小さな音と共に 波紋に乱れた空と驚いて逃げていく魚たちが私を現実に戻していった私は止まらず 生きていて私は今 水に映る ゆがんだ私を見つめてる
2007.09.15
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