ガンっ の後だから普通の日常

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2006.10.08
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サイコオンコロジーについて調べています。

今朝みつけたのは、2004年 8月17日にテレビタ情報局・24時間テレビ企画で放送されたという、
『大切なのは心です~がん研究者のある活動~』 。熊本大学大学院の宮崎光二セバスチャンさんが、NPO法人サイコオンコロジカル・カウンセリングというものを立ち上げ、サイコオンコロジーにもとづくカウンセリングを行っているという番組紹介です。一部引用すると、

「がんに打ち勝つという強い精神を持つことで、がんを乗り越える」というもの。欧米の研究では
すでにこうした強い精神を持つことで、がんの治癒率や生存率が高まることが証明されている。

とのこと。この方は大学院に所属されていたようですが、将来の夢は「サイコオンコロジー専門のクリニックか病院を作ること」だそうです。ひょっとして、今はそれができているのかもしれません。

日本では大学院生などにはこのようにサイコオンコロジーの本来の重要性を正面から受け止めてくれる方も現れているのでしょう。

他方、癌治療の国内トップ機関である国立がんセンターに日本で最初に設立されたという精神腫瘍学開発部の部長の 内富庸介先生の解説記事 もみつけました。ここには、

「こころや行動が、がんに与える影響についてですが、心のケアを受けた人と受けなかった人では、生存率に変わりはないことが分っています。」

とあるのです。上の宮崎さんのお話とは正反対。一応、「一見がっかりする結果のように思われがちですが、このことから1ついえるのは、無理に前向きにならなくてもよいということです。」と我々を慰めて下さっています。でも、この内容は、欧米では多々発表されている実証的な研究結果には反するもの。

ま~、科学の進歩の過程では色々な立場があって、この方は、いわゆるプラシーボ効果に極端に潔癖に反対される立場であるのか、それとも、こういう立場でいないと、いわゆる3大医療によってがんを征圧するための国内最高の居城であった国立がんセンターで精神腫瘍学を進めることができないからなのか、と、素人目に悲しく推測しちゃいますが。素人の私見としては、いずれ時代の波が、こういう考えは押し流してしまうだろうと思いますけど。なぜ精神面ががんという体の病気に影響を与えるのかは、説明はできないけれど、とにかく影響を与えているという実証的な事実は、前に書いた”対応原理”みたいに、認めてしまうのが科学的な立場なのに。

一応分ったのは、国立がんセンターの精神腫瘍科に、患者への心理的介入によって治癒効果を高めることの研究成果を期待するのは無理だということ。精神腫瘍学はがんの治療には立ち入らず、死にゆくがん患者の精神面の苦しみを緩和することが役目という立場のようです。このところ内富先生がよく発表されているテーマはがん患者のうつ病の研究、がん患者の苦しみの内容の国際比較、など。極めつけは、がん患者のトラウマについてというのがありました。私にとっては、がんを死にゆく病気、精神をも病むような病気、として扱われること自体が、トラウマになっています。がんを死にゆく病気として捕らえた中でトラウマを癒そうというテーマを上げること自体、問題設定のセンスが根本的にズレているんじゃないでしょうか。がん患者も半分は治癒し、普通の生活を送るのに、患者が" 一見 がっかりする"とまで分っておられるのに、なぜそちらに注目しないんでしょう。本質的にがっかりはしないとでも仰りたいようだけど。それだけでトラウマはかなり減るのに。

国内の多くの病院や大学から、国内トップ機関としての国立がんセンターへの精神腫瘍学の研修に行かれる方があるようですが、ここでの研修だけでなく、精神腫瘍学の原論文のサーチや、海外の病院の現状についても、勉強してほしいと思います。既に多くの方がそういう勉強をされて、上の宮崎さんのように本来の精神腫瘍学の課題に取り組んで下さっていることと思います。応援します。そしてがん医療が、変わっていきますように。













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Last updated  2006.10.08 12:06:49
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