ぢゃんさんの部屋

【僕の中の『僕』】

自分の中にもう一人（あるいはもっとたくさん）自分がいるなって思うことありませんか？僕は結構あります。もっとも最近はあんまり出てこなくなったんですけどね。今回は僕のことを書いてみようかと思います。結論もオチも何もないと思うので、ナンダヨ、コレ！って思う人がいるかもしれない。だから始めに断っておきますがこれから先は僕の自身の話ですので・・・。

僕の中には『ひーくん』という少年が住んでいます。住んでいるといっても別の人格としてという意味ではありません。ちゃんと社会に適応できている（ん？）はずなので病気ではありません。今だその手の病棟には入院経験もないしね。でも前はホントに病気なんじゃないか！と思うくらいの時が多々ありました。

『ひーくん』は僕の少年時代そのものです。僕の原風景がそこにある。子供独特の純粋性と残虐性を持っている存在です。子供って純粋ですけど残虐非道なことも平気でしますよね。小さな動物を可愛いってなでなでするけど、アリの群れを意味もなくプチプチと潰す。僕の中の『ひーくん』はまさにこういう『子供』です。

『ひーくん』は捨て猫を見つけると放っておけません。父さん母さんに叱られると分かっていても拾ってきてしまう。で、見つからないように育てようとしますが何せ子供のやることなので死なせてしまう。悲しくて悲しくて泣いて泣いて泣く。
『ひーくん』は車にひかれてペシャンコになった猫をジッと見つめます。その猫が死んでいれば土に埋めてあげます。もしそれでも生きていれば首を捻ってその場で殺します。そのままにしておいても長く苦しむだけだからなんだけど、殺すことにためらいがありません。また、そういう時は涙も流さない。

『ひーくん』は僕の中心にいる存在です。僕の感情そのものの一番近い所にいます。彼がないと僕は無くなります。だから彼は僕そのものだと言えるかもしれません。でもそうじゃない。『ぼく』は理屈に合わないことは自分の目で見ても信じないし、物事すべて原因と結果だと考えています。『ひーくん』とは全然違う。正反対といってもいいです。純粋性や残虐性はなく合理性だけがあります。『ぼく』は限りなく僕に近い存在でしょうね。ただ『ひーくん』は子供ゆえの二面性を持っていながら『ぼく』が今までに得た知識や知恵も知っている。
ここが難しい！

『ぼく』は『ひーくん』が嫌いか？といえば好きなんです。じゃあ好きか？といえば嫌いなんです。自分でもわけがわからんので、こんなことを書かれてもわけがかわりませんよね？でも『ひーくん』のいうことは真実に近いのかも？とは思っています。何せ今まで一度だって間違ったことは言っていないと感じるからです。

たまに『ぼく』と『ひーくん』が相反することがあります。
僕にとってこれはまさにパニック状態！！！どうすることもできません。『ひーくん』は『ぼく』の自分でも薄いなぁと思っている所だけをついてくる。それも徹底的にです。まさに全否定！それに対して『ぼく』は黙って聞いてるだけ。言い返す言葉さえ微塵もありません。『ひーくん』が疲れて眠るのを待ってただ耐えるのみ。
この状態がどのくらい続くのかは未だに分かりません。その時次第って感じです。
ただ、現在のところ『ぼく』の全戦全勝なので（単に耐えただけですけど・・）その辺は所詮子供だなと思います。子供なので飽きっぽいんです。持久力ないからすぐ眠くなるし。まぁ、それで助かってますけど・・・。

こんな風に、自分の中の自分は大変意味のある存在だと思うわけです。『ひーくん』がいてくれるから『ぼく』が突っ走らないですむ。『ぼく』は突っ走り出すと非常に生意気です。他人を見下すクセがある。いけすかんですこれは。
表面的に現れずに心の深層でふたつがうまく調節されてそうはならないことの方が多いですけど。

正直、今は落ち着いてます（やっとだけど）。それに今は『ひーくん』も『ぼく』も僕は好きですね。どちらも自分ですから。
『どちらも自分』この当り前のことに気付くのに30年以上かかっちゃいましたよ。
ホントにやっと気付いたって感じですね。
なんだか晴れ晴れって感じです。

きっと誰でも自分を見つめる時があります。その時は見つめてください。
絶対に目を逸らさない事、途中で止めない事、恐れない事です。
相手は自分ですから大丈夫！

まだまだ僕の中の『僕』がいるかもしれないので、僕ももっと努力します。

拝啓ひーくん。調子はどうだい？
拝啓ぼく。調子はどうだい？
なかなかいい味だしてるね。おかげてテンヤワンヤのお祭り騒ぎだよ。
でもキミ達がいるから僕がいるわけで・・・。
これからもよろしく。あ、そうそう。喧嘩する時はなるべくおとなしくね。
拝啓ひーくん。調子はどうだい？
拝啓ぼく。調子はどうだい？

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