第二話 「分かったこと」
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結局、いついちゃったコイツ。
なんかマンガ読んだり、TV見たり、ゴロゴロしてばかり。
恩返しなら恩返しらしく、ドッカにこもって、ナンかしてくれりゃいいのに (アイマイ)。
「ねぇ、キャットフード買ってきたけど食う?」
「何やそれ?・・・ボケ?」
「いや、ボケてないけど。」
「何でワシがキャットフード食わなあかんねん。」
「いやだって、猫っぽいから食うかなって」
「ふう・・・あのなぁ、まぁ、今回は大目に見といたるわ。」
「でもなぁ、金輪際、あんな二足歩行もできんような下等動物とワシを一緒にするな、ええな。」
「は、はあ。」
「どうも、分かっとらんようやな。」
「お前はサル扱いされたら、うれしないやろ。」
「うれしくないです。」
「そうやろ。そんで、バナナ食うかって聞かれたら食うか?」
「バナナは食います。」
「そうやな、食うわな・・・」
残念ながら、説得されませんでした。
でも、どうやら、猫扱いされるのが嫌らしいということは分かりました。