素敵なEDOGA一家

素敵なEDOGA一家

「ソウカクですか?」



「手術室まで歩いてってね♪」・・・はぁ、はう?一人で歩く?
今思うと10mもない距離だけど、これが長かった・・・廊下が歪んで見える?何度も立ち止まり、前のめりになりながら壁につかまり、やっと辿り着く。広い手術室にはいると、服を全部脱ぐように言われた。素っ裸で手術台に昇れと言われ、何か拷問にあってる気分になる。
昇ろうとするとまた陣痛で崩れかかる。仰向けに寝るように言われ、陣痛が来るので仰向けは辛すぎる。やっと横になると主治医ではない女医が来て内診する。「ここで産もうか?」と言いながら・・・結果、「あぁ~全然ダメだ。完全に頭が浮いてる。」

「さらにここで、あと10分待ってね。今先生たちが手洗いしてるから。陣痛が来たら呼吸法で逃してね。」

・・・(あぁ、無駄な陣痛・・・)

時計が歪みそうな陣痛が何度か逃す。
スタッフがわらわらと寄って来て、やっと麻酔を打つ時間になる。
産科医は主治医と若手との2名、そして麻酔医担当医が一人。助産師は3~4人いた。

今日は出産ラッシュで、しかもこじれた人が多く、帝王切開続きで、私の手術がこの日の日勤スタッフの最後の手術となった。

若手の方が「どう切りますか?縦ですか?」
主治医「横でいいよ。」と言う会話で横切り決定。

麻酔が効いたかどうかの確認に入る。何度か確認し、手術が始まる。正直怖くて、切る事ではなく、麻酔が本当に効いているかどうかが怖い。



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