1.DARK HALF ~TOUCH YOUR DARKNESS
★★☆ 2.Something feel like heaven
★★ 3.Nartic Boy
★★ 4.黎明 -REIMEI-
★★ 5.Mr.D
★★☆ 6.White Fusion ~仮装恋愛の手引き
★★☆ 7.Dear My Friend -make your shine way
★★ 8.フリーター・ブルース
★★ 9.BREATHLESS NIGHT SLIDER
★★★☆ 10.Edge of the season
★★★ 11.ICE BRAKER
★★☆
総合 ★★
1stアルバム。その後どんどん複雑な方向に進むことを考えると、驚くほどポップで分かりやすい作品です。しかし、それはマイナス面でもあって、「これがIcemanだ!」というような個性がどうにも弱いです。明確なカラーを打ち出すには至っていません。黒田の低音ヴォーカルは、甲高い貴水の声とは正反対ではあるんだけど、後ろで鳴っている音は、よっぽどのDAファンでもない限り、いつもと変わらぬ浅倉サウンドという印象でしょう。伊藤に関しても自身が作詞・作曲しメインヴォーカルも努める『Mr.D』以外では、存在感が薄いし。総合的な完成度はイマイチのアルバム。 しかし、良いところもあります。『Nartic Boy』・『フリーター・ブルース』の黒田による作詞は、拙さが良い味になっているし、伊藤の作詞での言葉選びのセンスも、井上秋緒にひけをとらないくらいキレが鋭いです。 後半に登場する2ndシングル『BREATHLESS NIGHT SLIDER』が、いまひとつの楽曲の多い今作中で飛び抜けた出来。キーボード、エレキ・ギター、ヴォーカルが一体となり高速で駆け抜けていくスピード感が爽快。ヴォーカルを換えたらT.M.Revolutionの曲になってしまうけど、これはおそらく黒田の方が合う曲。 『White Fusion』・『ICE BREAKER』あたりは、以降の彼らの世界を拓く布石とも言える曲かな。 (記:2008.2.4)