NO-NAMEの隠れ家

SURFACE

作品レビュー

1stアルバム
『Phase』
(1999.3.17)

1.空っぽの気持ち
2.さぁ
3.なにしてんの -Sweet Horn Mix-
4.ふたり
5.FACE TO FACE ～がんばってます～
6.線
7.バランス
8.ひとつになっちゃえ
9.それじゃあバイバイ -Phase Mix-
10.まだまだ
11.冬の終わり
12.ジレンマ

総合 ★★★☆

軽快なサウンドに乗せて、さらりとハッパをかけるフレーズを歌うSURFACEの1stアルバム。歌詞がすごくいいですね。全然説教臭さがなく、それでいて本質を見事に言い当てています。まず、なにより彼らにはこの歌詞のセンスの点で惹かれます。
曲調はB'zに似ているとよく言われますが、個人的には、「ウ～ン、それほどでもないんじゃないか」といった感じ。軽めのアレンジと、ねちっこい稲葉氏のヴォーカルとは対照的に滑らかな椎名クンの歌い方が、B'zとは異なる個性として確立されています。ただし、サビの盛り上げ方や、コーラスの入れ方なんかは、B'zのそれによく似ていますね。
当人達もB'zファンということを公言しており、それは「<逆境なんかに くじけるな>って そういえば誰かさんも言ってたっけな」（『まだまだ』）というフレーズを曲中で使う遊び心としても表れています。
(記：2009.4.4)










2ndアルバム
『Fate』
(2000.6.21)

1.ゴーイング my 上へ
2.なあなあ -Fate mix-
3.Switch
4.でてくるなよ
5.君の声で 君のすべてで…
6.縁
7.愛じゃない
8.偶然＝必然
9.まぁいいや
10.Tell me
11.たまり場
12.ヌイテル?

総合 ★★★

『ゴーイング my 上へ』にはハマりました。メチャクチャにキャッチーな1曲で、しばらく頭にこびりついて、何度も脳内リピートされていました。
期待していたアルバムなんですが、これはどうもなぁ。ミディアムテンポの楽曲が多く、彼らの持ち味であった軽快さが1stに比べて幾分薄れている印象。エロ路線の『Switch』・『でてくるなよ』も、ちょっと馴染めません。『愛じゃない』なんていうキラーチューンもありますが、僕は1stのほうが好きです。
ただ、『君の声で 君のすべてで…』は、本当に名曲だと思います。
(記：2009.4.4)










ライブアルバム
『Phase to Fate』
(2001.3.14)

1.ゴーイング my 上へ
2.ジレンマ
3.空っぽの気持ち
4.でてくるなよ
5.さぁ ～Face to Fate ver.～
6.samurai mania
7.バランス
8.なあなあ
9.ヌイテル?
10.ボクハミタサレル
11.Tell me
12.about love
13.縁
14.なにしてんの
15.君の声で 君のすべてで…

総合 ★★☆

全国ツアー「SURFACE#2 Face to Fate」の最終日の東京国際フォーラム公演の模様を収録したライブアルバム。
彼らの曲はアッパーなものが多いので、自然、ライブは盛り上がります。中でも中盤『バランス』～『ヌイテル?』あたりは、ハイテンションな曲が続きます。椎名クンの歌唱力の高さはこれまでの音源で分かっていましたが、ライブでもそれはゆるがないですねー。フェイクの多用がやや鼻につく以外は、まったく問題なしで飛ばしまくっていますね。椎名クンだけでなく、お客さんもこの激しいパートによくついていっています(笑)。『さぁ』は、CDではここでしか聴けないヴァージョンで収録。
(記：2009.4.4)










3rdアルバム
『ROOT』
(2001.6.27)

1.√
2.Route 3
3..5
4.御褒美
5.√2
6.Super Funky
7.ボクハミタサレル -ROOT MIX-
8.about love
9.R.O.S
10.らしさ らしく
11.その先にあるもの -ROOT MIX-
12.そっちじゃない

総合 ★★★☆

2ndはやや酷評しましたが、これはなかなか良いのではないでしょうか。ギター＋ブラスポップ中心の作風で、1stアルバムの若さに、いい筋肉が付いたような印象。贅肉（無駄曲）も少ないので理想的なスタイル。新境地だったシングルの『ボクハミタサレル』もアルバムに溶け込んでいます。『その先にあるもの』も、彼らの楽曲の中ではナンバーワンに近いくらい評価しています。あと、このユニットはインストが上手いですね。
『らしさ らしく』の「らしく生きる事より らしく演じることに必死になってた」ってフレーズ、すごくわかるなぁ…。
(記：2009.4.4)