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6番目に登場したのはアイヴァンとアリソン。二人とも18才で、アイヴァンはヒップホップ、アリソンはコンテンポラリーが専門です。そんな二人に与えられた課題はウエスト・コースト・スィング。一体どんな踊りなんだろうと思ったら、ジルバのことでした。でも、皆さんがパーティなんかで踊るジルバとはかなり違います。G.I.に人気のワイルドでアクロバティックな踊りなんです。コーチに『もっとゆったりとした大人の雰囲気を出せ。』なんて言われてましたが、元気いっぱいの子供みたいな二人にそれが出来るでしょうか。アイヴァンは、数日前お父さんから電話をもらったそうです。父親とは長い間疎遠だったといいます。たぶんダンスばっかりにかまけている息子に飽きれていたんでしょうね。そんな彼の父親が会社の同僚から番組のことを聞かされ、『絶対見ろ。お前の息子は凄いことになってるぞ。』って言われたんだそうです。自分の『バカ息子』が全米トップダンサーとして、何千人の中から選ばれテレビに映っているじゃありませんか。そりゃあ、どんな父親だって感動しますよ。「お前のことを誇りに思うって言われたんだ。」観客も審査員も、みんなアイヴァンに暖かい拍手を送りました。(うるうる) その電話で自信を得たのかアイヴァンの踊りは実に堂々としていました。曲はパット・ベネターの歌う、ちょっとハードなロックンロール。審査員にも、『今期最も成長したダンサー』と評されます。パートナーのアリソンも『カメレオンのようにどんな色にもなれる。』と言われ、『今日優勝者をきめるならアリソンだ。』とまで絶賛されます。「とても振り付けを踊っているとは思えない。とても自然で楽しめた。」審査員全員からポジティブな評価を受けていました。私もこの段階で優勝するのはアリソンだろうと思いました。バランス感覚も柔軟性も抜群で、何であんな体制とってどっちが上か分るんだろうみたいな、常人には計り知れない能力の持ち主なんです。彼女は3才からダンスを始めて、14才でもうダンスクラブで教えていたそうです。@@この年高校を卒業したばかりですが、ディズニーチャンネルのミュージカルにも出演したことがあるプロのダンサーなんですね。性格もとってもよくて、出しゃばることもなく嫌みがありません。彼女なら確かに視聴者の心をつかんではなさないだろうという期待が持てます。投票結果はどうだったでしょうか。今週も男女一人ずつが脱落します。 <今日のポイント>1 あなたの褒め言葉は、その人に自信を与え、周りを幸せにし、あなた自身にも輝きを与える。2 振り付けを踊ってるように見えないダンスがいいダンス。<競技会に便利>ドレスハンガーとドレスキャリーバッグ
2007/01/31
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何千人もの応募者から選抜されたトップダンサーもいよいよ14人に絞られました。去年の年末、偶然テレビをつけて見つけたこの番組。私たちがどっぷりはまったのはここからでした。始めの4組については既に書きましたので、軽くおさらいしておきます。もう一度詳しく読みたい方のために、それぞれにリンクを張っておきました。よろしかったら、ご覧になってみてください。最初はハイディとライアンのヒップホップ。その時のポイントは次のとおり。1 ビートを的確に身体で刻む技術を身につける。2 役を演じきることでエネルギーレベルを高い位置に保つ。3 一生懸命に踊っているように見えてはいけない。2番目に登場したのはマーサ&トラヴィス。課題はサルサでした。1 ラテンは必ずつま先外向き。2 伸びる、縮む、ひねる、曲げる、全て身体を最大限に使う。3 男性は男性らしく、女性は女性らしく。4 リード&フォロー、2人で踊るダンスの特徴を見せる。3番目がアシュリー&ドミトリー1 スタミナ絶対必要。2 エンターテイメント性を高めると技術不足を補うことができる。3 審判それぞれ見方は違う。ポイントに惑わされず、自分達の今出来る最善のことをしよう。4番目はナタリー&ムーサ。1 二人で踊るときは、カウントを無視しては踊れない。2 思い切った踊りが出来るように、筋肉をつけよう。3 わざとらしい演技はだめ。自然体からにじみ出るセクシーさ、上品さが必要。 そして5組目はドニエルとベンジー。課題はヴェニーズワルツです。「ベトナムワルツ?」ヒップホップがメインのドニエルには、聞いたこともない踊りだったんでしょう。社交ダンスをされている皆さんはご存知ですよね。「美しき青きドナウ」とか、そういった3拍子のワルツに合わせて舞踏会で紳士淑女が踊るあれです。振り付けには女性をリードするたくましい男性像が求められていたんですが、ベンジーは少年のようだし、ドニエルは太めの女王様のよう。この2人でロマンチックな恋が演じられるんでしょうか?曲はブライアン・アダムスの歌う映画「ドンファン」のテーマです。 この映画、ご覧になりましたか?パイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・デップが若い頃の映画なんですけど、私の大好きな映画の一つなんです。踊り終えた二人を会場の大歓声が包みます。ドニエルは練習中に床につま先を打ちつけて怪我をしていたそうなんですが、それを全く感じさせない優雅な踊りでした。社交ダンス専門で審査員のメアリー・マーフィーも「床を滑るように踊っていた。ベトナムワルツなんて言ってたけど、あなたたちはウィンナーワルツを完全にものにしていたわ。」と絶賛。ヒップホップ専門のダンも、彼らのエンターテイメント性を褒め称えます。私たちは最近この種目を初めて習ったばかりでしたので、かなり期待して見ていました。競技会で踊るヴェニーズワルツはずっとホールドしたままですが、ここで二人が踊ったのはそれとは少し違うショーとしてのワルツでした。メアリーがどの辺を評価して絶賛していたのか私には見る目がなくて実はよく分からなかったんです。流れるような動きで、二人がステージに美しい波と円を描いていたことだけは分かりました。<今日のポイント>1 フロアに立ったら、怪我していても見る人にそれを感じさせない踊りをしなければならない。2 ヴェニーズワルツは床を滑るような滑らかなイメージ。3 自己満足ではいけない。見る人を楽しませる踊りを目指そう。<ワルツの流れる時計>
2007/01/30
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Wing倶楽部ってご存知ですか?年会費2500円を払って加入すると、各月にDance Wingという情報誌を送ってくれます。 さらに加盟店のダンスショップで買い物をすると割引になったり、練習場のチケットが割引になったりと特典がいっぱい。一番うれしいのは、毎年ダンスカレンダーをタダでもらえることです。『そういえば今年はカレンダー送って来ないね。』去年引越して、住所変更するのを忘れていたことに気がつきました。ダメモトで大将がカレンダーのことを聞いてみると、『在庫があるので送る』と言っていただいて大喜び。昨日届きました。1-2月はリカルド・コッキ&ジョアン・ウィルキンソン。 どうです、このかっこいいリバースロール。見てるだけで腹筋も背筋も鍛えられそうですよ。リカルドはイタリアの大金持ちだそうで、カリーナと恋の噂もあったりしてそれがちょうどクリクリビーと別れた時期だったので、そのせいかなんて言ってたんです。JDSFの教本では彼らがモデルとして踊っています。確か去年カップル解消したんだったような気がします。他の月は以下の通り。3月・4月 クリストファー・ホーキンス&ジャスティナ・ホーキンス5月・6月 スラヴィック・クリクリヴィー&エレナ・コヴォロヴァ7月・8月 ジョナサン・ウィルキンス&カチューシャ・デミドヴァ9月・10月 アンドレ・スクフカ&カタリーナ・ヴェントゥリーニ11月・12月 ウィリアム・ピノ&アレッサンドラ・ブッチャレッリこのカレンダーは楽天で1100円で売ってますので、『ほしい!!』と思った方はこちら↓Wing倶楽部にご興味のある方は下記のサイトでご覧になれますよ。http://www.wingclub.co.jp/
2007/01/29
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ダンスシューズってどのくらい履いたら新しいのにしますか?ダンス始めた頃なんて、年に二回しか競技に出なかったし、練習も週1回のサークルの時だけでしたから、3年も同じ靴履いてたんです。玉虫色のラメがついたラテンシューズ。一度お店に持っていって皮を張り替えてもらったんですが、お店の人も驚いておられました。「これだけ履きこんだら靴も本望だと思うわ。」だんだん級が上がってくると、自主錬なんか始めたりして靴もそんなに長持ちしなくなってきます。ダンスをされている方ならご存知でしょうが、社交ダンスシューズの靴裏は床をしっかりとらえる為か毛羽立っています。これが履きこんでくると、ぺたんこつるつるになってきて、専用の金ブラシでいくら削っても全然毛羽立たなくなってくるんです。だいたいこの辺が寿命ですよね。私は練習も試合もみんな同じ靴ですので、アルファベット級になったあたりから年に3回くらいは買いに行くようになりました。さらにヒールを高くしたら、急勾配になったせいですぐにつま先が靴からはみ出すようになって、2年くらい前は2ヶ月に1回はラテンシューズだけですけど買いに行ってましたね。スタンダードのほうは、あんまり練習しないせいか、寿命がもっと長いです。今回は半年以上履き込んだので相当ボロボロです。もう、競技会のヒールチェックで靴見せるのが恥ずかしいくらい。なかなかお店に足を運ぶチャンスがなくてやっと昨日行くことが出来ました。さ、これであとはドレスが着られるようにシェイプアップするだけだ。今日近所の天然温泉にいってアカスリしてもらって、なんかちょっとスリムになった気がしますよ♪ 気のせいですね。(^^)
2007/01/28
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今週踊った8組への電話投票結果が出ました。下位3組になった6人は、再審査のためにソロで踊り、男女1人ずつが脱落します。投票数の少なかったのは次の3組でした。ヒップホップを踊ったアシュリー&ベン。「ヒップホップはストリートで生まれたタフでハードな踊りなのに、ベンのダンスはまるでロデオドライブ生まれのようだ。」視聴者も同じ意見だったのでしょうか。そしてワルツを踊ったアレクサンドラ&ドミトリー。額縁のドミトリーばかり褒められ、アレクサンドラは映画『コープスブライド』まで引き合いに出されて動きが固いと酷評されました。最後にコンテンポラリーを踊ったジェシカ&ジェイムス。ロミオとジュリエットのように美しく、審判に「感動的なダンスだった。これが競技だということを一瞬忘れた。」とまで言われたのに、視聴者には受けなかったようです。最初のソロダンスはアシュリーでした。「本物のポップダンスがどんなものか皆に見てもらえたと思う。」エレクトリック・ブーガルーズが生んだポップダンスは、ヒップホップとジャズの融合のようなダンスです。だぶだぶのパンツにジャケットに帽子、このボーイッシュでキュートな女性がその神髄を見せ付けてくれました。2番目はベン。コンテンポラリーダンサーの身体能力に物を言わせ、スピンを多用したエネルギッシュな踊り。『振りつけは考えたの?』という司会者の問いに『No.』と答えます。即興でここまで踊れるのは凄いですね。3番目はジェシカ。バレエコンクール優勝者のソロは、見ごたえがあります。鍛えぬかれたバランス、バネ、柔軟性。「視聴者はまだ本当の私を見てくれていないわ。私はマイアミ出身の明るい性格なのよ。」審査員には絶賛されたのに、視聴者投票で下位にランクされたのが腑に落ちない様子でした。4番目はジェイムス。ジャズダンスでソロに臨んだ彼は、前の2人の身体能力の高さの後では少しくすんで見えました。構成は悪くないんです。もちろん私なんかではあんなに踊れないんですが、最後に勢い余ってステージから落ちたのはちょっとまずかったかも。5番目はアレクサンドラ。女優になれるくらい美人で踊っている姿は天女のようなんですが、いま一つパンチが足りない感じです。審査員のナイジェルが「コープスブライド」と言ったことに対し、多分視聴者から多くの苦情が寄せられたのでしょう。こんなことは初めてでしたがナイジェルは自分の無礼を詫びていました。最後はドミトリー。社交ダンサーの彼は、サンバでソロに挑みます。彼が出てくるだけで会場は騒然となるんです。かっこよすぎるから。『落ちたのはパートナーの力不足が原因だと思うか。』という質問に、『ペアの審査だから、一人だけの責任ではない。』と答えてさらに好感度アップ。全員がソロを踊り終えて、まず女性3人が審査員の前に立ちます。落ちたのはアレクサンドラでした。アシュリーには「君は帽子をかぶるとひとみが輝くね。他のダンスではそれほど気分が乗らないのかもしれないが、次回もがんばって欲しい。」ジェシカには「視聴者は自分を分かっていないといっていたが、ステージの上だけでなくバックステージや練習風景など全てのカメラチャンスを生かしてそれをアピールしなさい。」そしてアレクサンドラには、「ソロは先週のように諦めていなかった。良い出来だったが、他のパフォーマンスを考えると全員一致で君にはここを去ってもらうことにした。」彼女は「どんな結果であれ、未来への扉が開かれる。」とこの番組への参加意義を述べていました。 続いて男性。まずドミトリーが呼ばれます。「この歓声を聞けば女性に大人気なのは分かるが、君は既にパートナーを2人失っているので心配ではある。個人としては素晴らしいパフォーマーなので次回もがんばって欲しい。」続いてベンとジョイムス。「君たち2人のソロには失望した。ベン、君はソロ競技に対して準備しなかったと言ったね。」客席からブーイングが起こります。即興で踊った彼のコンテンポラリーは素人目には良い出来でした。すると、毒舌審査員のナイジェルはこういいます。「努力もしない人間に同情するのか?将来がかかったステージなのに、それに対して準備もしないものは落とされて当然だ。振り付け師で、その場になって振り付けを考えた人はいない。つま先で回転するだけでは残れないんだ。」みんな『しーん』となってしまいます。私も自分が怒られてるような気がしました。そして、ステージから落ちたジェイムスのソロもひどかったけれど、彼の方が成長を遂げたということで、ベンが番組を去ることになります。ベンはまだ17歳の高校生です。精神的な未熟さもあって、照れ隠しにすぐおちゃらけてしまうので、見ている者に真剣さを感じさせないのかもしれません。クイックステップを必死に練習した28歳のムーサとでは、ワンチャンスに賭ける意気込みにも自ずと差が出てくるでしょう。将来に繋がる大人の戦いに『才能に甘えたガキ』はいらないと言う感じでしょうか。<今日のポイント>1 本当の自分を見てくれていないというのは、本当の自分を見てもらう努力が足りないから。2 能力を過信してはいけない。努力したものだけが評価を受ける。
2007/01/27
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23日から25日まで3日間に渡ってイギリスで行われていましたUK選手権2007が終了しました。プロ・ラテンの結果は以下の通り。1 Michal Malitowski & Joanna Leunis (Poland) 2 Andrej Skufca & Katarina Venturini (Slovenia) 3 Sergey Sourkov & Agnieszka Melnicka (Poland) 4 Maxim Kozhevnikov & Yulia Zagorouitchenko (USA) 5 Andrei Gavriline & Elena Kryuchkova (USA) 6 Paul Richardson & Olga Rodionova (England) 左から1位のマリトースキー組のレッスンビデオ、真ん中が2位のスクフカ組、3位のサイルコフ組は一番右のドニーダンス道場の生徒役として出演しています。どれもおすすめDVDです。ベーシックをしっかり身に付けたい人にピッタリ。150組くらいのエントリーで、日本人選手が一番多いです。その中で中村・青柳組、大村・和田組、山本組が準々決勝まで勝ち残っていました。去年もそうでしたけど、世界チャンピオンのブライアン&カルメンや、最近の状況が気になるクリクリビー&エレナ、ティモキン&カリーナあたりは出場していなかったんですね。まさか引退とか、またまたカップル解消?教室の先生もスタンダード部門で参加されていましたが、何故こんなに日本人がいっぱい行くのか聞いたことがあるんです。UK戦は3日間と短い期間で終わるので、この機会を利用してイギリスでレッスンを受けようと言う選手がほとんどだそうです。ブラックプールのように1週間くらいかかる試合だと、有名な先生がみんな審判などでかり出されてレッスンが取りにくいとのことでした。有名な先生と言えば、マーカス・ヒルトンなんかは大人気で、2年先まで予約がいっぱいなんだそうですね。ビックリ。@@プロ・スタンダードの方は、nyanpalさんのブログでくわしく紹介されていましたので、ここでは結果だけを掲載します。1 Mirko Gozzoli & Alessia Betti (Italy) 2 Jonathan Wilkins & Katusha Demidova (USA) 3 Timothy Howson & Joanne Bolton (England) 4 Christopher Hawkins & Justyna Hawkins (aka Kozinska) (England) 5 Domenico Soale & Gioia Cerasoli (Italy)6 Jonathan Crossley & Lyn Marriner (England) <こちら優勝のゴッゾーリ組> <こちらは去年のUK戦>
2007/01/26
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7組目はジェシカとジェイムス。ジェイムスはパッと見が若いころのジョン・トラボルタに似てる20才。11才からジャズダンス、社交ダンスやヒップホップもかじっているようで、いろいろなダンスへの適応能力は抜群です。ジェシカも生後18ヶ月からバレエスクールに通い、ニューヨーク国際バレエ大会で優勝という18才。二人が与えられた課題はコンテンポラリー。身体もスペースも大きく使って表現する叙情的なダンスで、バレエの基礎が必要です。その意味では、二人にはラッキーな課題でした。『感情的な結びつきが見えなければ、ダンスを踊れたとはいえない。』練習では思った以上に苦戦していました。振り付け師の要求はどんどん高くなって行きます。表現するのは『心に壁を造る男性』と、『それを壊そうとする女性』の愛の駆け引きです。ステージに登場した二人は、まるでロミオとジュリエットのよう。審査員からも高い評価を受けます。「感動的なダンスだった。これが競技だということを一瞬忘れた。」そんな踊りを競技会でしてみたいものです。随分昔の話ですが、オリンピックのアイスダンスでそんな感動を得たことがありました。それは伝説の演技となり、その時使われたラベルの『ボレロ』は、以降誰も使わなくなったと聞いています。この日最後のカップルは、マーサとトラヴィス。ビヨンセなどの振り付けも手がける人気振り付け師トッド・サムスが二人を教えます。課題はヒップホップ。トラヴィスはコンテンポラリーのダンサーですが、飲み込みが速いと高い評価を受けています。技術面から言ったら多分彼が全出場者の中で一番。全く軸のぶれない5回転6回転...いったい何回まわれるの?それに自分の身長ほども飛び上がるジャンプに美しいV字開脚。でもヒップホップではそんなの出て来ないんですよね。もったいないなあ。マーサはジャズ、タップ、バレエ、ヒップホップと幅広いダンスを身に付けたスタイル抜群の黒人女性。2才から踊ってるって、一体今いくつ?と思ったら18才だそうです。みんな若いですね。ちなみにトラヴィスも3才から踊り始めて今18才だそうで、小さいお子さんをお持ちの方は、いまから何かさせといた方がいいですよ。そんな身体能力抜群の二人ですが、審査員の評価はイマイチです。「二人のスタイルが統一されていない。マーサのスムーズな動きに対して、トラビスの動きは激しすぎる。」「1週目で君たちは優勝候補だったが、いまは他のダンサーの追い上げが激しくてもう追われる立場ではない。他がホームランを打つ中、君たちは3ベース止まりだった。」「ヒップホップのなかでも『ニュースクール』とよばれるこのダンスの特徴はスムーズな動き。未経験だからといって自分で壁を作ってはいけない。」 <今日のポイント>1 観客が競技会だということを忘れるほどの感動を与えられるダンサーを目指そう。2 二人で踊るダンスには統一されたスタイルが必要。3 自分で限界を決めてはいけない。限界を決めないものだけが、さらに上を目指すことが出来る。
2007/01/25
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5組目はドニエルとベンジー。課題はポップジャズです。マドンナやブリトニーの音楽プロモーションビデオに登場するような踊りだと思ってください。 ドニエルは全ての太めダンサーに希望を与えてきた黒人女性。彼女が今回演じるのはスーパーモデル。え? うっそ~~。 似ても似つかない対極的な位置にいるキャラクターだと思うんですけど......。ストーリーはこうです。ベンジー演じるクールなDJを、高飛車で女王気取りのディーバが誘惑し思い通りに操ろうとします。ベンジーもクールとは程遠いおちゃらけキャラですから、これはどうなるでしょうか。ところがこの2人、ホントに息が合ってるんです。審査員も口をそろえて褒め称えます。「シャンペンとキャビアのようにお互いがお互いにふさわしい。本当のパートナーとして踊れる。」「ベンジーはもっと男らしく強くセクシーな面を出して欲しいと思ったけど、ドニエル、あなたはどんな役でも完璧にこなす七変化(transformer)の女だ。」ベンジーは泣き虫で、予選通過したとき目に涙をいっぱいためてこう言っていました。「ぼくには天賦の才能はないですけど、ダンスを愛する気持ちは誰にも負けません。」私から見たら、彼は神様に最も愛されているダンサーだと思いますけどね。みんなベンジーが好きになりますよ。6番目に登場したのはナタリーとムーサ。ナタリーは、セクシーNo.1の驚くべき身体能力を持つ美人ダンサー。ムーサは唯一のストリート系ダンサーで、運動神経はオリンピック級。ドミトリーがギリシャの神ならムーサはエジプトの神といった感じのクールな黒人ダンサーです。さて、この相性もばっちりの2人が引き当てたのは、最も恐れていたダンス、クイックステップでした。「クイックステップっていうんだから、足数が多いんだろ。」ストリートのヒップホップダンサー、ムーサにとってはまさに未知との遭遇。クイックは男女がコンタクトをとったまま飛んだり跳ねたり走ったりの陽気なダンスですが、レッスン風景はそんな生易しいものではありませんでした。ムーサは「Shall we ダンス?」で役所広司も使っていた、あのホールド養成ギブスをしてスタジオを走りまわっています。クールな彼のこんな姿を仲間が見たら何言われるか分かりません。本番は容赦なくやってきます。曲は『Zoot Suit Riot』、よく競技会でもかかるドラムから入ってくる曲です。審査員からは、「ムーサは今までで一番いい踊りをした。」と評価されます。ギブスが功を奏したのか、ホールドもきれいでした。私たちも競技会で使っていますが、反復横飛びみたいなステップは2人が合ってなかったし、技術的には未熟です。1週間ですからね。しかしコーチはこう証言します。「ムーサは、全ての時間を注ぎ込んで決して諦めずに課題に取り組んだ。」その熱意や必死の努力を見過ごすことは出来ないと、あの毒舌プロデューサーのナイジェルが誉めていました。社交ダンス専門の審査員ナタリーも、ムーサが逃げずにやり遂げたことを評価します。大きなムーサはすっかり照れて、小さくつぶやきました。「ナタリーを失望させたくなかったんだ。」この一言で全米好感度急上昇ですよ。審査員でヒップホップ専門の振り付け師、シシリー&オリサは、こういいます。「踊りはどうあれ、あんたは最高にセクシーよ。」(You are very sexy, man! You Are very sexy!) <今日のポイント>1 最後の最後まで決して諦めてはいけない。苦手な種目でも、練習時間が足りなくても。2 才能なんてなくてもいい。あなたが愛した分、ダンスもあなたを愛してくれる。3 自分はパートナーにふさわしいか?お互いがそう思いつづけて努力すれば二人の成長は永遠に続く。
2007/01/24
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毎週男女一人ずつが脱落して行く過酷なオーディションの中で、パートナーを失ったもの同士が新しいカップルになります。3組目に登場したのはそうして出来た新生カップル、ドミトリーとアレクサンドラでした。ドミトリーはラテンが専門の社交ダンサー。ギリシャ彫刻のようにかっこいい男性なので、彼が出て来ただけで女性ファンが『キャーキャー』言ってます。私も思わず身を乗り出しちゃいますよ。アレクサンドラはバレエやジャズを専門とする、おしとやかなお嬢様風の女性。ドミトリーが組むのは何故かいつも美女ばっかりです。この二人が与えられた課題はワルツ。燕尾服にロングドレスでステージに立ってるだけで二人は絵になってます。きれいな人はいいなあ。振り付けを担当したヘザーは、ワルツのイメージをこう語りました。「ワルツの神髄はコネクション。二人が離れていてもつながっているように動くの。1週間でいかに親密さを築けるかが勝負。」曲はケニー・ロジャースの『If I were a painting.』。このアルバムに入っています。もう引退してしまいましたが、私達が大好きだったイタリアのピノ組が浅草のパーティでこの曲を踊ったので強く印象に残っています。寂しげでとてもロマンチックなワルツです。アレクサンドラはバレエなんかをやっていましたから立ち方もきれいだし、きっと上手に踊れるだろうと思っていました。ドミトリーも審査員も同じように考えていたようです。ところが、なんか動きが固いんです。ワルツ独特のうねるような流れが身体から出て来ない。緊張していたんでしょうかね。ドミトリーは、社交ダンスが専門と言ってもラテンダンサーですから、ワルツは専門外。しかしこちらは逆に期待を裏切って高い評価を得ます。男性的な優雅さと情熱を感じたなんて言われてました。「ワルツでは男性が額縁、女性がその中の美しい絵。」しかしここで褒められるのは額縁ばかり。女性は映画『コープスブライド(死者の花嫁)』まで引き合いに出されて酷評されます。カップルダンスで片方だけがベタ褒めされて片方がめちゃめちゃ悪くいわれるのって、気まずいですね。褒められた方だって手放しで喜べないですよ。 4組目はアイヴァンとアリソン。アイヴァンはちょっと誘惑なんかされたら真っ赤になって照れてしまいそうな少年ぽいヒップホップダンサーです。アリソンは、何でもアッと言う間に踊りこなすことが出来る18才の天才ダンサー。専門はコンテンポラリーでプロとして活躍もしています。この二人が与えられた課題はアルゼンチンタンゴでした。このロマンチックで情熱的なダンスを、まだ子供っぽい二人が踊りこなせるんでしょうか。アルゼンチンタンゴは8割が腰から下の動きで、『足の戦い』と言われています。曲はピアソラのリベルタンゴ。ステージのライトに二人が浮かび上がった瞬間から、全く目が離せませんでした。いつもカーリーヘアーを振り乱して踊っているアリソンが、髪をピッタリとシニヨンにまとめ、背中と足が全部見えるセクシーな赤いドレスで妖艶に舞います。スニーカーでカクカク踊っているアイヴァンも、おしゃれなスーツと帽子でクールに決めています。非常に芸術性の高い踊りで、このタンゴでステージを張れるくらい。『驚くべき出来栄え』と振り付け担当のアレックスは絶賛されます。「番組史上最高の踊りだ。アリソンは最高のダンサー。アイヴァンの成長ぶりには目を見張った。」「アイヴァンはヒップホップしか踊れないポニーかと思ってたら、シービスケットだった。」振り付け師を含め、ダンサー二人は大絶賛されます。ワルツとタンゴ、審査員の評価は分かれましたが視聴者の投票はどうでしょう。一方は『コープスブライド』、もう一方は『シービスケット』。どちらも映画としては面白いんですけどね。 <今日のポイント>1 ホールドして踊るスタンダード種目では、男性が額縁、女性がその中の絵。2 女性の役割は男性をフォローして動くだけではない。美しい絵画を女性自ら演出しなければならない。3 あなたの才能は計り知れない。自分で限界を決めず、シービスケットのように可能性に挑戦しよう。
2007/01/23
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トップ10ダンサーがロサンゼルスのスタジオに入って3週目に入りました。現在勝ち残っているのは男女8人ずつ。先週パートナーを失ったドミトリーとアレクサンドラが新しくカップルを組む以外は現状維持のカップルで次の課題に挑みます。このアメリカの人気番組は、『最もアメリカに愛されたダンサー』を視聴者の投票によって選ぶオーディション番組で、何千人にも及ぶ応募者の中から予選で勝ち残ってきた優れた身体能力を持つダンサーたちが、最後の一人になるまで勝ち抜き戦を繰り返して行きます。優勝すると、『全米No.1ダンサー』の称号を勝ち取るだけでなく、賞金10万ドル(約1000万円)と新車、それにラスベガス最大のショウである、セリーヌ・ディオンのステージと1年契約が約束されます。セリーヌ・ディオンといえば、映画『タイタニック』で大ヒットした曲『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』を歌った人ですね。 でもここに勝ち残っている人たちはみんなバックダンサーなんてもったいない主役をはれる人ばかりなので、正直言ってこのステージ契約ってうれしいのかどうか私にはよくわかりません。きっと契約金が半端じゃないんでしょうね。さて、今週のトップバッターはアシュリー&ベン。先週ジャイブで子供っぽいと審査員の評価を受けていましたが、視聴者の投票では下位3組には入りませんでした。今回の課題はヒップホップです。アシュリーはボーイッシュな女の子でもともとヒップホップは得意中の得意。一方ベンは叙情的なコンテンポラリーダンサーですから雰囲気からして全然違います。「もっとピンプ顔をしろ。」なんて言われても、それがどんな顔なのか、見ている私にもさっぱりでした。Yahooのサイトにあるヒップホップ用語辞典なんていうのを調べてみたら、ピンプというのは売春婦の元締めのことで、「女に苦労しない男」って言う意味があるようです。さて二人の踊りはといえば、ここまで勝ち残って来ているんですから変な踊りのはずはありません。しかし毒舌審査員ナイジェルにはこんな批評を受けます。「ヒップホップはストリートで生まれたタフでハードな踊りなのに、ベンのダンスはまるでロデオドライブ生まれのようだ。」ロデオドライブというのは、ご存知の方も多いでしょうが、ビバリーヒルズの近くの高級ブティックが立ち並ぶ通りのことです。『芸は人なり』っていいますけど、どうしても踊りにそういうのが表れてしまうんでしょうね。特に彼はまだ17才の高校生、ここまでプロのダンサーに混じって頑張って来ただけでも大健闘です。アシュリーの踊りはさすがでした。いろんなビートを身体で表現することをとても楽しんでいて、ステージで輝いて見えました。 2組目に登場したのはハイディとライアン。ハイディは社交ダンサーで唯一勝ち残っている女性ですから、個人的には是非頑張って欲しいところです。ライアンは、オリンピック体操選手みたいに鍛え上げられた黒人コンテンポラリーダンサーですが、なんとなくシャイなイメージを受けてしまいます。二人に与えられた課題はキューバン・ルンバ。ヤッター!ついにおなじみのルンバですよ。しかも踊ってくれるのが社交ダンスが専門のハイディです。彼女も『ルンバ踊ったことありますか?』という質問に、『YES』と自信たっぷりに答えていました。ところがですよ。私が想像していたキューバン・ルンバとは天と地ほども差がある全く別のダンスだったんです。振り付けのアレックス・デ・シルバが言うには、これはアフリカンとラテンの融合した踊りで、男性が愛を身体で表現し、女性が拒む、そういった駆け引きを表している非常に官能的で挑発的な踊りだそうです。音楽はボンゴなどのパーカッションのみで構成された極めてアフリカンな音楽で、マサイ族のお祭りみたいなイメージの『ルンバ・デル・ソル』という曲です。ハイディも私と全く同じ勘違いをしていて、スタジオに来て独特のフレアスカートに履き替えていました。2週目のポップでは、『全く相性が悪い』と言われ、視聴者投票でも下位3組に入ってしまった二人でしたが、今週は完璧に名誉挽回、素晴らしく息のあったダンスを披露してくれました。 <今日のポイント>1 『自信』がフロアであなたを輝かせる。2 フロアに立ったら言い訳は通用しない。何年も練習を積んで来た人も、1週間しか踊ってない人も、同じ目で見られる。3 未知の踊りでも二人で協力すれば1+1=2以上の成果が生まれる。
2007/01/22
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楽天太郎さんのご好意で、茨城DSCの練習会&新年会に参加させていただきました。千葉県民で参加させていただいたのは私達だけです。いつもありがとうございます。12月に行われた練習会とはまたメンバーも変わって、今回ラテン部門の講義を担当して下さったのはJBDF東部A級の大学院生でした。一番重要で一番出来てない『姿勢』の作り方と『ルンバ・ウォーク』。やっぱり踊る以前に美しく立つ、美しく歩くが出来てないとダメですよね。参加カップル総勢30人ほど、みんなでぐるぐる歩きました。その後は個別に練習&質問みたいな時間で、講義をして下さった美しいパートナーをつかまえてみんなでベーシックステップをよりかっこ良く踊る方法を見せてもらいました。何が一番自分と違うかって言うと、背中の動きですね。一歩ずつ乗るごとに肩甲骨が女性らしく躍動してそれがきれいなんです。真似しよ。カップルで5種目を3曲ずつ踊った後、5種目連続で踊り、スタジオが暑かったせいか、みなさん浴びるほどの汗をかかれていました。最後にA級選手4組によるチョイデモがあって、及ばずながら私達もルンバを披露させていただきました。続くスタンダードは楽天太郎さんのご指導のもと、『普段の10分の1』程度の厳しい基礎練。スローの曲に合わせたスイング練習、クイックの曲に合わせたホッピング、ワルツに合わせたスクワット、去年もそうでしたがこのスクワットは効きます。自由練習では楽天太郎さんにワルツのウィーブとヴェニーズワルツのフレッカールを教えていただきました。この時間は疑問点をいろんな人に聞ける時間ということで、私達の所にもタンゴのアドバイスを求めに来られた方が2組いらっしゃいました。自分たちが先生から何度も注意されていることなんかを総動員して、お役に立てるように努力しましたが、ホントにお役に立てたかどうかは微妙ですねぇ。教えるのって難しいです。時間の関係でスタンダードの方はデモが見られませんでしたが(というより踊らなくて済んでホっとしました)、最後に5種目を連続で踊り、練習会は終了となりました。初めてヴェニーズワルツ1曲踊ったんですけど、目が回りました。@@この後は場所を移して新年会。お鍋を囲んでの冷えたビールは最高でした。
2007/01/21
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今の家に引っ越してきて3ヶ月。それまで住んでいた家は、近所に市民病院があったので、毎晩救急車の音に悩まされていて、それがなくなってほっとしていました。駅前なので、『まもなく1番線に電車がまいります。』みたいな放送が流れてからダッシュしても乗れちゃうという凄いメリットがあって大喜びだったんです。ところが、今週は『あーー、こんな弊害もあったのかあ。』と思い知らされる1週間でした。日曜日が市長選挙&市議会議員選挙だったんです。候補者は入れ替わり立ち代り毎朝駅前で演説。平日はいないのでそれほど気にならなかったんですが土曜日はゆっくり寝たいのにひっきりなしに選挙カー&演説攻めです。今日、やっとその悪夢のような1週間が終わりほっとしています。いつも演説を目覚まし代わりにしていたので、明日寝坊しないで起きられるかな。
2007/01/20
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ベスト18に勝ち残ったダンサー9組が踊り終え、電話投票が始まりました。私はこのときまで番組を甘く見ていたんですが、なんとそれぞれの組みが何十万票も獲得すると言うのを聞いて認識を新たにしました。凄い人気番組だったんですね。前回落選したスタニスラフが、「ロシア人だから電話してくれる知り合いが少なくて...」なんていうレベルじゃないわけです。下位三組になってしまったのは次のカップルでしたが、彼らがいいと思って投票した数十万の人たちはがっかりしているでしょうね。ジョイ&ドミトリー(サンバ)アレクサンドラ&ジェイソン(ヒップホップ)ハイディ&ライアン(ポップ)ジョイ&ドミトリーは本番前の険悪なムードが影響を与えたのでしょうか。審査員のナイジェルは、こうコメントしていました。「迷いや不安はダンスに影響を与える。ここにいるダンサーは、多かれ少なかれストレスやプレッシャーと戦っているんだ。ジョイはそれに負けた。」アレクサンドラの踊りは味で例えたら「豆腐」だといわれていました。ハイディ&ライアンが下位三組に入ってしまった理由として、審査員のミアはこう言っていました。「ダンスは与えられた振り付けに層を重ねて深みを出すことが大事。二人にはそれがなかった。」与えられた振り付けをその通りにすら踊れない私たちみたいなレベルは問題外って感じなんでしょうね。下位三組になったダンサーがソロでアピールし、この6人の中から審査員の選んだ二人が脱落することになります。ジョイ、プラチナブロンドの長い髪をなびかせて踊る長身の美しい女子高生。専門はジャズダンスです。先週も下位3組に入ってソロをおどりましたが、緊張で実力を出し切れなかったようです。それを見た彼女の親友のアドバイスもあり、今日は失格でもいいから精一杯踊ろうと決意してのソロでした。ドミトリー、彼がステージに上がると、女性の歓声で会場が満たされます。ラテンダンサーの彼がソロに選んだのはパソでした。下位三組になってしまった原因はジョイにあると思うかという意地悪な質問にも、『政治家になれる』と言われた上手い回答で切りぬけます。「彼女は練習よりはずっと上手く本番で踊ってくれた。原因は練習に対する僕たち2人の姿勢だ。」ミアは彼を『ギリシャの神』と評します。確かに彼のパソには、『ダビデ像』のような神々しさがありました。ハイディ、踊りに力強さが足りないと指摘された彼女は「次までには絶対に直してきます。」と言っていました。彼女が選んだ種目はチャチャ。パートナーがいないと踊りにくくないかという質問に、「パートナーのことを気にせず観客やカメラに向かって思いきり自由に踊れるからソロは貴重な体験だと思う。」そう答えた彼女のチャチャは、まるで細い足が1歩1歩フロアに突き刺さっているかのように力強く美しいものでした。ライアン、シャイなイメージの黒人ダンサー。彼の専門はコンテンポラリー。素晴らしい身体能力を持つ彼がなぜ下位3組に入ったと思うかという質問に対し、「ここにいるには何か理由があると思う。精一杯残れるようにがんばる。」と小さな声で答えていました。アレクサンドラ、「若草物語」のベスのようなおしとやかで優しいイメージの彼女。専門はコンテンポラリーです。緊張しすぎてうまく踊れなかったといっていましたが、素人目に見ると天女の舞のようでした。ジェイソン、3歳からダンスをやっている彼は「ジェイソン、ザ・ダンサー」と呼ばれていた黒人コンテンポラリー・ダンサーです。「とにかく、ビッグに登場してビッグに踊ろうと思った。」さて、審判の評価はどうだったのでしょう。落ちたのはジョイとジェイソンでした。「ジョイ、『多芸は無芸』ということわざを知っているかな。君は全てのダンスを無難にこなしていたが秀でたものがない。まだ、ダンサーとしては未完成だ。」17歳ですからね。まだ先は長いですよ。「ジェイソン、個性がなければ観客の心はつかめない。動きはよかったが、その光が今日はなかった。」番組を去る2人のこれまでのストーリーがビデオクリップで流れます。ジョイは『美しいものは永遠の喜び(ジョイ)』と言われて予選を通過してきました。「この番組に挑戦したことで、ダンサーとしても人間としても成長できたと思う。」確かに、素晴らしい体験だったと思います。ジェイソンは『あなたの踊りは天国から降り注ぐ光だ。』と先週言われたばかり。一寸先は闇の過酷な番組です。結果発表のすぐ後に、来週の課題がくじ引きで決められます。残る8組の戦い。今度はどんなドラマが展開されるのでしょうか。<今日のポイント>1 競技前は誰もがストレスやプレッシャーと戦っている。まず、不安や迷いという自分との戦いに勝たなければならない。2 ルーチンを習ったまま踊るのは絵の下書きに過ぎない。そこに幾重にも色を重ねて深みのあるアートに仕上げていこう。3 無難に踊ることより、自分の特徴を見つけてそれを磨こう。いつか光を放ち始めることを信じて。
2007/01/19
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ヨガや太極拳でも呼吸が大切にされていますが、合気道にも『氣の呼吸法』というものがあります。基本的にはヨガと同じ、ゆっくり吸ってゆっくり吐くんですが、氣を一緒に身体に取り入れるというのがただの呼吸との違いです。毎年、一年のうちで一番寒いこの時期に、一週間に渡って『大寒呼吸の行』というのが執り行なわれて、木曜日の合気道のお稽古の日、私も参加してきました。道場の全ての窓を開け放って、明かりを落とし、全員が正座して臨みます。男性は上半身裸、女性はTシャツ一枚。外の気温は4℃くらいですから、冷たい空気が肌にしみます。先生の拍子木の音に合わせて、約10秒吸って、15秒くらい吐く。しーんと静まり返った中に、静かな呼吸と拍子木の音だけが響いていました。『夜来、天地静まり寂として声なき時、独りこれを行えば、我が天地か天地が我か、即ち、天地と一体となる至妙境に至る。』これは、合気道の心得を綴った詔句集の一部で、氣の呼吸の効能を記したものです。呼吸することにこんなに集中するのは一年のうちのこの時だけかもしれません。身体の隅々まで新鮮な空気に満たされリフレッシュした感じになります。約30分、足もしびれて来た所で終わりです。普通30分も寒空の中にTシャツ一枚でいたら、ガタガタ震えが来そうなものですが、不思議と身体の芯からポカポカして手なんか汗ばむほどです。今朝起きて驚いたことに体重が1キロ減っていました。夜中にポテチなんか食べちゃって、ま~た太ったかもなあと思っていたら逆です。そう言えばものを燃やすときって酸素が必要ですよね。氣の呼吸法で酸素をいっぱい取り入れたから、体脂肪も燃焼したのかしら?
2007/01/18
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自分の知っているジャンルのダンスが出てくると、たまたまつけたラジオから大好きな曲が流れて来たときみたいな嬉しい気持ちになります。7組目のアシュリーとベンは、ジャイブでした。振り付け担当のメアリーが、『ジャイブはテンポが速いから、1分半という時間はダンサーにとってとても長いの。踊りきるには相当な体力が必要。』なんていうのを聞いて、大将と二人で『うんうん』頷いていました。曲は『火の玉ロック』。曲の始めにアシュリーの頭の上を馬跳びでベンが飛び越すことになってるんですが、練習で失敗して大切な所が火の玉になった様子。本番では大丈夫かな?アシュリーはいつもブカブカのパンツルックにスニーカーといった、男っぽい格好をしているポップロッカーなんです。真っ青なドレスから伸びたすらりと細く長い足にハイヒール姿、いつもボーイッシュな彼女の大変身に女性の私もドキドキです。私も普段は滅多にスカートを履かなかったので、競技会で背中も足も丸出しのドレスを着た時凄く抵抗がありました。着慣れない服やヒールだとそっちに意識が飛んでしまって、踊りにくいものなんです。『まるで5才の子供の発表会みたいだ。』とか批判的な意見もありましたが、カップルバランスもよかったし、軽い感じが上手く表現されていて良かったと思いました。アシュリーの足下もとてもきれい。少なくとも私よりは10倍くらい上手です。 8番目はアレクサンドラとジェイソン。課題はヒップホップです。ヒップホップにもいろんなジャンルがあるらしく、『オールドスクール』とよばれるパワフルな踊りです。アレクサンドラは『お嬢様』といったイメージの女性なのに対し、ジェイソンは雰囲気ぴったりのパワフル黒人ダンサーなのでどうしても並んで踊ると差が出てしまいます。ヒップホップが専門の審査員には、「専門外の白人の女の子にしてはよく踊ってたけど、正しく言えば今のはヒップホップじゃない。」と鋭い指摘。さらに、「ジェイソンはよかったけど、アレクサンドラは味に例えたら豆腐だ。」なんて言われていました。私から見たら、充分上出来だと思いましたけど、確かに踊りのキレという点からすると、マイルドすぎたかもしれません。 さて9番目、この日のラストを飾るのはドニエルとベンジー。踊るのはチャチャチャです。ベンジーは社交ダンスが得意ですから問題ないんですが、ドニエルにとってはベーシックステップすら難しい様子。「ストレスを減らしてあげるのがボクの役目なんだ。」練習風景が映し出されるんですが、この二人はいつも笑っています。「ベンジーのお陰で気が楽になるわ。感謝してる。」曲は『クチクチ』。さすがだなと思うのは、二人とも顔が全然ぶれないことです。確かに社交ダンス初心者のドニエルのロックステップは変でしたけど、そんなことはどうだっていいと思ってしまうように素晴らしいエンターテイメントでした。客席からはもの凄い歓声。「今日の中で最高のダンス。」「一見すると最も意外なカップルだけど素晴らしかった。」審査員からの評価も上々です。毒舌コメントのナイジェルもこれだけは真面目に聞いて欲しいといってこう切り出しました。「ドニエル、君は体重のことで悩んでいたね。オーディションでそれを指摘されたこともあったと聞いたよ。でも今日の君は体重のことなど全く感じさせない、最もセクシーで美しいダンサーだった。君を見た全米の多くの人が、おおいに励まされたと思うよ。」全米だけじゃなく、太平洋を越えた日本にも励まされた人が『ここにいますよー!!!』<今日のポイント>1 先入観を持たないこと。意外な服が似合ったりすることもある。2 どうせなら楽しい練習がいい。相手にプレッシャーやストレスをかけてもいいダンスは引き出せない。3 ダンスの質を体型のせいにしてはいけない。体型に関係なく、上手い人は上手い。
2007/01/17
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カップルを組んでも、必ずしも相性がいいとは限りません。ダンス・オーディション番組のための即席カップルなら、なおのこと。4組目に登場するドミトリーとジョイは、人も羨むような美男美女カップルです。ここまで勝ち残ってきている訳ですから、ダンスの腕も人並み以上。この2人の課題はサンバでした。ドミトリーはラテンダンサーですから、サンバは得意中の得意。しかしジャズダンス専門の女子高生ジョイは、重心を低く保つことに慣れていません。本番直前になってもまだもめていました。『マシュ・ケ・ナダ』にのって登場した二人は、実力差が素人目にも明らか。審査員の講評も厳しいものでした。「ジョイは顔は笑っていても緊張しているのが分かって、本当の笑顔じゃないから見ているほうも楽しくない。」「ダンスで最初に習うのは足を伸ばすことのはず。それすら出来ていないジョイがこの舞台に立つのは早すぎた。」「カップルダンスでは互いの欠点を補い合う必要があるが、ドミトリーは協力していなかった。」サンバを踊ったことのない人に一週間で踊りこなせと言うのは酷だと思います。それが出来なければこのステージに立つ資格がないのだとしたら、確かにジョイはまだ力不足なのでしょう。5組目はナタリーとムーサ。コンテンポラリーに挑戦します。ナタリーは本領発揮ですが、ムーサはストリートダンサーですからこんなバレエのような動きは専門外です。裸足のダンサーが流れるように踊るコンテンポラリー、2人は『Closer』という曲に乗って愛を表現します。振りつけも素晴らしく、ムーサは技術面で危なげなところもありましたが見事にやり遂げ審査員からも絶賛されます。「ムーサが不安に感じるところはナタリーが表情で観客を引きつけ、みごとにカバーしていた。」「2人の相性のよさが伝わってきた。人間の弱さや感情の起伏を理解してそれを表現できていた。」「子供ぽい踊りではなく、大人の男女を演じて見せた。」4組目のカップルと対照的な2人でした。お互いが才能を尊敬し合い、相手の実力を信じて踊っていました。その信頼関係は見ているほうにも好印象として伝わってきます。6組目は、ハイディとライアン。課題はポップスです。音楽がチャチャみたいなので、ラテンダンサーのハイディは、チャチャを踊り出すんじゃないなんて言ってました。ヒップホップの振りつけ師シェーンは、相性もいいしテクニックも申し分ないと絶賛しますが、コンテンポラリーのミアは違う意見でした。「ハイディの動きには力強さや安定感がたりない。ライアンにはそれがあるから、2人がもっと歩み寄ればもっといいものが出来る。」客席からは大きなブーイング。私たちも『えーー!!あれで力強くないって、ほんと?』しかし、ハイディのコメントは素晴らしいものでした。この人は頭がいいです。「私がこの番組に参加したのはもっとダンスの腕を上げるためです。去年の番組で出演者たちが、番組を通じて何倍にも腕を上げていくのを見ました。ミアの指摘には感謝しています。次までに絶対直してきます。」<今日のポイント>1 自分のパートナーを信頼して、足りないところは補い合おう。フロアに立ったら、たった一人の味方なのだから。2 自分の踊りの欠点を指摘されたら、それを感謝しよう。それは全て自分を向上させる肥やしとなる。
2007/01/16
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ベスト18に勝ち残ったダンサーが2つ目の課題にチャレンジします。1週目のブロードウェイで大絶賛されたマーサ&トラヴィス。今回のダンスはクランプ。これは、ヒップホップをもっと過激にしたシャープでパワフルなダンスです。振りつけを担当したリル・Cたちのデモは、まるでゴリラ同士の戦いのようでした。野獣のように攻撃的な激しいダンスなので、かなりの体力を消耗しますし、見ているほうも疲れそう。全くジャンルの違う二人の踊りをそれっぽく見せるのは振りつけ師の腕の見せ所です。また、どれだけその役になりきれるかはダンサーの腕の見せ所。『Clap back』というループの曲に合わせて、2人の戦いが始まりました。トラヴィスが凶暴になりきっているのに対し、マーサは少し物足りないという意見が審査員から出ました。汚くて醜くて荒削りだけど、完璧だったという評価も出されます。あとは視聴者の評価にゆだねられます。2番目に登場したのはジェシカ&ジェイムス。お題はスローフォックストロットです。先週はトラボルタになりきって玄人ウケするディスコを踊ったジェイムズ、今度は『ジーン・ケリーになりきる。』と言っていました。スローといっても私たちが競技会で踊るようなずっとホールドしたままのダンスではなく、ミュージカル映画を見ているような振り付けでした。フェザーステップもスリーステップも出てきません。ただ、もともと美しいゴージャスなカップルですから、それだけで評価は高くなりそうです。審査員からは、見た目もダンスも美しい、特にラインが綺麗だったというコメント。しかし油断は出来ません。先週も審査員から好評だったにもかかわらず、視聴者の投票では下位3組に入っていたのですから。 3番目はアイヴァン&アリソン。課題はヒップホップでした。アイヴァンはもともとヒップホップダンサーですから、ここで本領発揮です。アリソンは専門外ですが、振り付け師たちを驚かせます。あっという間に雰囲気をつかんで複雑な踊りを物にしてしまうんです。『才能ある人はすぐに分かる。彼らが先週下位3組に入っていたなんて信じられない。もし今週もそうなったら、それはアメリカが間違ってるのよ。』審査員の評価は、『アイヴァンには天性の才能がある。2人とも素晴らしかった。』という好意的なものと、『音楽が強すぎてそれに見合うものが二人の踊り似なかった。』という厳しいものに分かれました。『役になりきる』という観点からこの3組を比較してみると、スローを踊ったジェシカ&ジェームスが一番よかったと思います。クランプは個性の強い踊りで役柄がはっきりしている割には少し物足りない気もしましたし、ヒップホップは何を演じたいのか実はよく分かりませんでした。さて、投票結果はどうなるでしょうか。<今日のポイント>1 踊りの特徴をつかみ、役になりきる。2 『ジーン・ケリー』など、具体的なイメージを持つことも有効。3 『あなたたちが落とされるなんて審判が間違ってる』といわれるくらい、誰もが実力を認めるダンサーになろう。
2007/01/15
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合気道場の鏡開き式がありました。毎年、一年の武運長久を祈念して行われるこの行事には欠かさず参加しています。家族も同伴出来るので、大将も一緒に行きました。彼も以前は合気道を一緒に習っていましたので、知り合いも何人かいます。奉納演武が滞りなく終了すると、参加者全員にお汁粉が振舞われます。毎年これが楽しみで参加してるようなものなんですが、私はあんこが苦手なので、大根おろしと絡めたお餅をいただきます。ここでバカ食いすると後が大変なんですが、バカなのでいつもバカ食いします。それでも今年は比較的押さえて、私はお餅4つ、彼は8つにとどめました。このあとダンスの練習に行ったんですけど、『なんか身体重いね。』って、あたりまえだ!夜は先週と同じ地ビールレストランに行きました。わざわざ遠い練習場まで足を運ぶのはここに帰りに寄るためだったりするんです。先週までは、クリスマスモードを引きずっていた駅前イルミネーション。 なんと今週はすべて片付けられていました。駅前真っ暗。鏡開きでクリスマス&お正月モードも終了ってことでしょうか。地ビールレストランの方は、あいかわらず庭中のイルミネーションできれいでした。 私はここのピルスナーが大のお気に入りです。地ビール独特のふくよかな味と香り。もう一つのお気に入りがヴァイツェン。バナナの甘い香りがするんですよ。ちょうど春のビールの仕込みに入った所で、最後の1杯でした。春のビールが楽しみです。 ビール好きの方は一度お試しください。ここのビールはおすすめです。
2007/01/14
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大相撲初場所、7日目の取り組みに行ってまいりました。大将の叔母さんのご招待です。 こちら両国駅前にあります国技館です。実はお相撲を生で見るの、生まれて初めて。沿道にはたくさんの人がカメラを構えて中入り後の対戦に向かう力士を待ち受けています。何故かその花道をお相撲さんの後について歩いて行ってしまった大将と私。 入り口で幕の内弁当やお菓子やおつまみがどっさり入った袋を受け取り席に着くと、なんと飲み放題だそうで、『それじゃ、とりあえずビール5本お願いします。』って、飲むのは私達二人なのよ~。 こちら東西幕内力士の入場です。 朝青龍の横綱土俵入り。 満員御礼の旗がするすると降りてきました。 お相撲さんて股関節柔らかいですね。国技館に向かう途中、大将が『知ってる力士の名前10人言ってみろ。』なんていって、私が全然だめだったので大将がラジオを聞きながら解説してくれます。皆さん何人くらい知ってます? この懸賞金の旗が土俵を回って行くとそのスポンサーの宣伝が放送されるんですが、一つの取り組みに何本も出している永谷園の宣伝は面白かったですね。『味一筋の永谷園、鮭茶漬けの永谷園、うめ茶漬けの永谷園...』みたいに、旗の数だけ宣伝が入るんです。いよいよ本日最後の取り組み、横綱朝青龍と同じくモンゴル出身の安馬(あま)の対戦。 この低い体制、まるでモンゴル相撲ですね。やっぱりダンスの競技会と一緒で、レベルが上がるほど見応えが出てきます。凄い迫力でした。 試合は横綱の勝ち。取り組みが終わると弓取り式が行われます。 食べきれないほどのおつまみと飲み放題のビール、お相撲って楽しいですね。最高!でも大将と言ってたんです。『15日間毎日こんな風にお相撲見に来てたら、自分がお相撲さんになっちゃいそうだよね。』って。
2007/01/13
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小学校の頃、ハイヒールを履いて学校に行った事がありました。そのまま走りまわってヒールが折れて、先生に注意されたんです。『危ないから学校にハイヒールで来ちゃだめよ。』って。足をくじいたりしたら大変ということなんでしょうけど、くじくときはスニーカーだってくじくもんです。でもよい子の私はそれっきりハイヒールで学校に行くのをやめました。金曜日のダンス練習会に時々お話するリトルダンサー、ゆいちゃん(8歳)が来ていました。私が柔軟してると、背中にどーんて乗っかって来たり、遊びたくてしょうがない盛りのかわいい女の子なんです。先週千葉県で行われた今年最初の大会で早くもラテンD級昇級を決め、来月には埼玉の大会でC級を狙うそうです。大人の皆さん、がんばりましょうね。さて、彼女が初めてヒールの付いたラテンシューズを履いてきました。まだ試合では履いたことないそうですけど、ものすごく気に入ってるらしくていっつも履いてる様子。小さな爪にはきれいにペディキュアまで塗ってます。それを見たら、なんだか自分が小学生だったときの頃を思い出してしまいました。ちょっとだけ大人になった気持ちになるんですよ、ハイヒールって。男の子だったら何でしょう。皆さんはそんな経験ありませんか?
2007/01/12
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ロサンゼルスのスタジオに場所を移し、いよいよここから全米ネットワークでTV放映されます。何千人もの応募者の中から選ばれた男女10人ずつ。全員が真っ白な衣装に身を包んでオープニングを踊ります。それを見るだけでもワクワクするような顔ぶれ。みんな素晴らしいダンサーです。ここからは選考方法が変わります。くじでペアを決め、一週間に一つ、これまたくじで決まった課題のダンスに取り組みます。全員が踊り終えた後、視聴者からの電話投票が行われ、下位三組は再審査の対象になります。30秒ずつ得意なジャンルのソロを踊り、審査員の審議によってその中から男女一人ずつが落とされていくという仕組みです。 トップバッターは、デブキャラのドニエルと大将が大ファンのベンジー。課題はヒップホップです。同じくヒップホップの課題を与えられたドミトリーとジョイ。ドミトリーはリッキー・マーチン似のセクシーなイケメンです。ジョイはプラチナブロンドで長身の美人女子高生です。この二組を比べると、明らかにドニエル&ベンジーの方に歩がありました。ベンジーもドミトリーも社交ダンスが専門で、どちらもヒップホップには慣れていませんが、ドニエルはプロのヒップホップダンサーです。一方ジョイはジャズダンスが専門のアマチュア。逆に見た目で勝負ならドミトリーとジョイが明らかに勝ってます。視聴者が選ぶのはどちらでしょうか。ハイディ&ライアンは、ヴェニーズ・ワルツ。ハイディはベンジーのいとこで、ドミトリーのパートナーでもあります。バリバリの社交ダンサー。何千人から選ばれた中に自分の親戚やパートナーがいるのってすごいことですよね。一方、ライアンは素晴らしいバネを持った黒人バレエダンサー、ワルツには慣れていません。下半身は最悪と酷評されてしまいました。エリン&スタニスラフは、パソドブレ。スタニスラフはロシアから来たラテンダンサーですから、彼のパソは一級品です。しかしエリンはジャズダンスしか踊ったことのない女子高生。ジョイの幼なじみでもあります。練習でもずっと不安そうでした。アレキサンドラ&ジェイソンは、コンテンポラリー。ジェイソンのダンスは、天国から降り注ぐ光と絶賛されます。マーサ&トラビスは、ブロードウェー。どちらも素晴らしい身体能力を持ったコンテンポラリーダンサー。毒舌の審判で知られるナイジェル・リスゴーに、優勝しそうだと言わせる素晴らしい出来でした。アリソン&アイヴァンはサルサ。アイヴァンは童顔のヒップホップダンサー、アリソンは18才のプロのコンテンポラリーダンサーです。二人ともサルサには不慣れでしたが、アリソンはよく雰囲気をつかんでいました。ナタリー&ムーサはマンボ。ナタリーはセクシー・ダイナマイトNo.1のコンテンポラリーダンサー。ストリート系のマッチョな黒人ムーサとの相性もバッチリです。アシュリー&ベンはディスコ。そしてジェシカ&ジェームズもディスコでした。ジェームスはコンテンポラリー、ジャズ、社交ダンスをこなす万能ダンサーです。ちょっとアクが強い感じですが、トラボルタに似せて審判にも好評でした。一方、最終予選で最愛の相方ヘザーを落とされたベンは、高校生のせいもあってか子供っぽさが抜けず、小さくまとまろうとしているように見えました。さて、電話投票の結果はどうだったのでしょうか。視聴者からの投票で下位になってしまった三組は以下の通り。1 パソドブレのエリン&スタニスラフ2 サルサのアリソン&アイヴァン3 ディスコのジェシカ&ジェームズ結果を聞いた審査員は明らかに意外だったようです。特に社交ダンス専門のメアリー・マーフィーは「あのパソドブレが下位3組に入るなんて信じられない。私の中ではトップ3に入る。」と言っていました、チーフ・プロデューサーのナイジェルは言います。「視聴者の求めるのは技術だけではない。個性を競う場でもある。今後どれだけ成長出来るか、今までのオーディションの様子も含めて誰を落とすか決める。」そして第一週目に落とされたのは、スタニスラフとエリンでした。私もあのパソドブレがアメリカに不評だったのは意外でした。エリンがスタニスラフの足を引っ張っていたと批判されていましたが、私より遥かに上手かったことだけは確かです。この時はどのくらいの投票数があるのか知らなかったので、「スタニスラフはロシア人だからさ、アメリカに電話してくれる知り合いが少なかったんじゃないの?」なんて大将と話していました。<今日のポイント>1 自分の不慣れなダンスだからといって尻込みしてはいけない。苦手なものこそ表現力を磨いて、得意なものに変えて行く努力が必要。2 パートナーの足を引っ張るようなダンサーになってはいけない。迷惑をかけないように相手の何倍も成長しろ!
2007/01/11
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ラスベガスの最終予選は一週間に渡って行われました。全米から選抜された116名のダンサーは、皆それぞれ自分の得意のジャンルを持っています。しかし選考会はそれとは関係なく、4種類のダンスの振り付けをその場で覚えていきなりテストされます。ヒップホップやバレエなどの一人で踊るダンサーも、慣れない社交ダンスに即席カップルでチャレンジ、逆にいつもペアで踊っている社交ダンサーもソロの実力が試されるんです。自分に置き換えて考えると、それがどんなに大変か分ります。社交ダンス初心者のころの自分が、『ワルツとスローとパソとルンバの振り付け、今すぐ覚えろ。』って言われて、すぐに競技会出場みたいなもんです。普通できませんよ。でも、出来ちゃう人もいるんですね。肉体と精神の極限状態に耐えきれず病院おくりになるもの、『もうこんなのは嫌だ!』といって自ら脱落して行くもの、慣れないダンスについて行けずふるい落とされるもの。1週間後、過酷なレースに勝ち残った43名が最終審査に臨みます。一人ずつ舞台に呼び出されて、男女それぞれのトップ10に入っているか否かを告げられるんです。控え室は緊張感で息がつまりそう。 デジャネーとアリソンは共に18才。バレエの基礎がしっかり身に付いた、ダンサー仲間からも一目置かれる二人でした。あまりに上手すぎて私にはどうこう言えないんですが、二人の大きな違いはアリソンはプロでデジャネーはアマだということ。その意識の違いが多分踊りにも現れるのだと思います。同じ年齢ですが、ワンチャンスに全力を出し切る術を知っていたアリソンには一日の長があったのかもしれません。デジャネーは落選、アリソンは合格です。ベンとヘザーはいっつも一緒(always together)なカップル。ギリシャ彫刻のような端正な顔立ちに金髪ストレートヘアーのヘザーは典型的な美少女なのに対し、ベンはギョロ目のネズミ男といった感じでどう見ても釣り合ってないんですが二人は幼なじみでダンスの腕前も確かなもの。17才の高校生カップルです。一方、ロシアから渡って来たラテンダンスカップル、スタニスラフとジュリア。二人が踊るチャチャチャは、ほんの数秒しか映りませんでしたがしっかりとした足下に確かな技術を感じました。この二組、両方とも男性だけがトップ10に勝ち残り女性が落選します。ヘザーは悔しがって泣き、ベンはその評価に不満たらたらでした。一方、スタニスラフとジュリアはさすがプロの競技ダンサー。負けた悔しさも勝った喜びも知っています。この辺まで勝ち残ってくるダンサーは大抵小さいころから基礎を勉強して来た人たちばかりですが、中には驚異的な身体能力を持ったストリートダンサーもいます。ムーサはアメフトかバスケの選手みたいな屈強な黒人、ホークは小柄なアジア系留学生。どちらも2年目の挑戦です。「みんな小さいころから正統派のダンスレッスンを受けてる人たちばかりだから、ちゃんとスピン出来ないのは俺くらいだ。」そんなことを言っているホークは数多いヒップホップダンサーの中でもユニークで非常にレベルの高いダンサー。しかし彼にはビザの問題がありました。学生ビザではNo.1ダンサーになっても働くことが出来ないという理由で彼は落選します。ムーサは勝ち進み、トップ10に入ったアジア系のダンサーはいなくなりました。 最後に大将のお気に入りのダンサーをご紹介しましょう。彼の名はベンジー。とっても明るいキャラクターで、清潔感あふれる真面目な青年なんですが、優しくて泣き虫なので審判の格好の餌食になってしまいます。「あなたのことは子供のころ、まだダンスを始めたころから知ってるわ。その時から比べたら、本当によくここまで成長したと思うの。」審査員で社交ダンスの振り付けをしているメアリー・マーフィーはこう続けます。「だからあなたに私の口からこんなことを伝えるのは本当に辛いの。」ベンジーの表情がどんどん暗くなって行きます。「社交ダンスだけなら、あなたはチャンピオンになれたかも知れない。でもここでは総合的な能力が要求されるのよ。」やっぱりこれで終わりなんだ。誰だってそう思いますよ。「あなたにはこの後も踊ってもらうわ。」うわ~~。意地悪だなあ。ベンジーはその場に崩れ落ち大泣きします。このシーンはもう何度も見てるんですが、大将いつももらい泣き。私も時々もらい泣き。彼は2年間の教会の奉仕活動を終えて帰って来た時、待っているはずの彼女が別の男性と婚約していたんだそうです。「彼女は素晴らしい人だから責めるつもりはないけど、ボクは深く傷ついていました。そんな時、友達がこの番組の去年の決勝戦のビデオを見せてくれたんです。これだ!と思いました。ここに勝ちのこることがボクの夢になり、立ち直ることが出来たんです。」ミスコンで優勝した気分だと言って控え室に戻るベンジーをカメラが追います。彼は踊りながら細い廊下を通り、『誰だか知りませんがホクはうれしいんです。ハグさせて下さい。』っていいながら行き会う人みんなと抱き合っていきます。その喜びが何度見ても画面を通して伝染して来て、見ている私達まで幸せな気持ちになります。最近大将からのメールには、ベンジーのイニシャル「B」がくっ付くようになりました。 <今日のポイント>1 フロアに立ったらアマチュアだという甘えを捨て、その一瞬に全ての実力を出し切ろう。2 審判を責めても意味がない。結果を真摯に受け止め次のチャンスにつなげよう。3 まわりの人のダンス歴や実力を気にして萎縮するのはやめよう。自分は自分。ライバルは昨日の自分。
2007/01/10
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ニューヨーク42番街。ここからトップダンサー選びの旅は始まりました。2006年1月、雪のニューヨークではオーディションに詰めかけた『自分は踊れる』と思っている人々の長い列ができています。 去年からシリーズでお伝えしていますアメリカの人気テレビ番組『So you think you can dance.』。何千人もの応募者の中からたった一人のNo.1ダンサーを選ぶオーディション番組で、優勝するとラスベガス最大のショーとの年間契約、賞金10万ドル、新車、そしてなによりも、全米No.1ダンサーの称号を勝ち取ることが出来ます。最終的に選ぶのは視聴者ですが、その前の予選の段階でも凄まじい戦いが繰り広げられて行くんです。お正月の特番で、ニューヨーク、チャールストン、シカゴでの予選会の未公開シーンを放送していました。信じられないような身体能力を見せつけてくれるダンサーもいますが、『うそでしょ』っていうような変な人もいます。例えば、何を勘違いしたのかステージで服を一枚ずつ脱いで行く男性、小さなトランクの中から出てくる女性、審判に辛口批評をされてカメラに向かって思いっきり毒づく男性。確かに『自分は踊れる』って思ってることには間違いなさそうですが、番組の主旨を理解していないのか誰かに騙されてエントリーしたのかってとこです。 痛いシーンもありました。宙返りして顔から落ちる人、連続バク転して脳天激打する人、足が滑って尾てい骨強打する人、みんなそのまま病院行きです。社交ダンスの競技会でも、時々こんな騒動が起こります。普段以上にいいとこ見せようとするのは人間の心理として当然ですが、無理はいけませんね。己の限界を知れです。心が痛いシーンも数多くあります。審判のコメントが非常に辛辣だからです。ヒップホップの青年に「ここはケネディ空港じゃないんだぞ。飛行機誘導してるみたいな手つきは何だ。」ダンスのインストラクターだという女性に「ヘイ、オリーブってポパイが言ってるような顔で踊るな。」コンテンポラリーの女性には「まるで蜘蛛女か魔女みたいな踊りで不気味だ。」「審判の言う一言一言は全部僕らが言われてることだと思って聞けるね。」大将はこういってました。 「2才からタップを始めて今20才だけど、先週脊髄の異常が見つかって今日を最後にダンスをやめる。」こんな深刻なダンサーもいました。実際彼女のタップはしっかりした基礎のある素晴らしいものだったのです。しかし、この番組ではこれから何週間にも渡って過酷な戦いが続きます。彼女はそれに耐えられないだろうということで落選しました。予選はさらに続き、以前お話ししましたが、自分の得意分野でない踊りにも挑戦しなくてはいけません。5分で振り付けを覚えてすぐにステージに立たされグループごとに踊らされます。例えばどんなにバレエが上手くても、ヒップホップの振り付けを短時間でこなせないと落とされるんです。最終予選が行われるのはラスベガス。その切符を手にすることが出来たのは、厳しい地区予選を勝ち抜いた全米より選りのダンサー116名でした。 <今日のポイント>1 手の動きだけでは踊りとは言えない。ボディとの連動が必要。2 顔の表情も踊りの一部であるということを忘れてはいけない。3 ダンスは見る人に不快感を与えてはいけない。
2007/01/09
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ドキドキしながら駐車場を見に行ったら、窓開けっ放しのマイカーがちゃんと無事でおりました。今日も快晴です。オープンカーってのは乗る季節を選びますよね。この寒いのに、ビュービュー風に吹かれながら車に乗るの嫌ですよ。でもうちの場合は、窓が壊れてやむなくオープンカーですから贅沢は言ってられません。ばっちり着込んで帽子を目深にかぶり、目だけ出してマフラーを巻いた私達は、端から見るとかなり怪しい奴らです。でもそうでもしないと顔に冷たい風が当たって、ほっぺた霜焼けになりそうでした。それにしても天気がよくて良かった。悪天候だったら目も当てられないですよ。さて、その怪しい格好のまま運転すること約1時間。よく職務質問されずに来れたもんです。私の職場の近くの行きつけの車屋さんに行って事情を話すと、『またぁ?』って言われました。実は前の車のときもパワーウィンドウが一つずつ次々と3枚も壊れ、いい加減諦めて今の車にしたんです。直すのに一枚一万円かかりますからね。バカになりませんよ。そんなに窓を開けたり閉めたりしてないんですけど、なんで壊れるんでしょうか。原因は窓を閉める方のワイヤーが切れたということで、成人の日の今日は部品調達出来ないとのこと。代車も出払ってるというので、とりあえず窓をガムテープで固定して走ることになりました。まあ、怪しい格好しなくていいだけでもましか。その後、私達はガムテープ・ウィンドウのまま練習に行き、車を駐車場に置いてから今年初の地ビールレストランへ出かけました。何かの占いで『今月はいいことと悪いことが交互に起こる』って書いてありましたけど、あながち嘘じゃないかもです。 地ビールの福袋なんてあるんですね!! こりゃあ、買いですか。
2007/01/08
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三連休中日。爆弾低気圧の通過で、電車は徐行運転。しかし空は快晴。遠くの山がくっきりと見えていました。私たちは他にすることもないのでまたダンスの練習。こんな毎日、あこがれていたんです。年末から毎日練習が出来て本当に幸せ。でも体重は増え続けます。またバイキングで150%食べてしまいました。天然温泉で身体をほぐして、家に帰ってきたのは0時過ぎ。ところがここでとんでもないことが起こってしまいました。車の窓をじーっと開けたら、それっきり閉まらなくなってしまったんです。強烈な北風が吹き降ろして、風呂上りの髪が凍りそうでした。「どうする?もうガソリンスタンドも開いてないよね。」「このまま窓開けっぱなしで一晩放置して大丈夫かな。」車上荒しの餌食ですよ、普通。車検証や大切なものを全部抱えて、しょうがないので窓開けっぱなしのまま家に戻りました。朝起きて車なかったらどうする?
2007/01/07
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月一回の特別グループレッスンに参加してきました。他教室ですが全然知らない教室というわけではなく、数年前から練習場として使わせて頂いていて、グループレッスンも何度か受けさせていただいていますので、もうすっかり顔なじみです。先生はラテン・スタンダード共に東部A級の現役10ダンサーで、去年競技ドレス『ピンク・パンサー』を譲っていただいた先生です。レッスンの始めはテーマを決めたストレッチ。今日は足首から足先までをよくほぐしていく方法を教えていただきました。次にラテンシューズを履いてほぐれた足をじっくり使った超低速ルンバウォーク。先日『ホッケー・スティック』の中でお話しました男性にリードの隙を与えるためには、このじわじわとした動きは非常にいい練習になります。皆さんはそれぞれのレッスンでルンバウォークを習っておられると思いますが、なんでこんな動きになるのかといった原理はあんまり聞いたことないんじゃないでしょうか。私も先生の話しで『へー。そういうことか。』って今更思ったんですが、超低速に分解してやると骨の2つの動きが組み合わさっていることが分かるんです。それは骨盤の上下運動と回転運動です。ちょっと人間の骸骨思い浮かべてみてくださいね。足は骨盤の左右、端っこの方についています。ですから、どっちかの足に体重を乗せると、乗せた側の骨盤が上がります。これがウォークの骨盤の上下運動を作りだしています。足を前後に開いて前足に体重を乗せ、ちょうど肋骨がなくなるあたりの前足側の腹筋を後に向かって動かしていくと、自然と骨盤が回転し、後ろ足が前に移ってきます。これが骨盤の回転運動です。ポイントは、骨盤自体をぐりぐり動かすのではないということ、そして、この上下運動と回転運動は交互に起こり、両方同時には起こらないということです。文字だけで説明するのって難しいですね。お分かりいただけたでしょうか。もう一つ、ルンバウォークの大切なポイントは前進と後退では大きくやり方が違うということ。前進は背骨を進めていくのに対し、後退は背骨を残したまま後に出した足で上体を引っ張ってくるんです。さて、長々とラテン編を書いてしまいましたが、後半はスタンダード編。今日のテーマは、スローフォックストロットのウェーブでした。おおおお!!!大将が大好きで私が大嫌いなステップです。なんで嫌いかというと、ただでさえ身長差があるのに、途中でさらに大将がぴょこっと大きくなって凸凹度が増すからです。このレッスンでその理由がはっきりしました。フットワークが間違ってたんです。ウェーブの男性の2歩目の左足はトウのままなんですが、右足が前から後に左足を通過するとき、ヒールからトウに抜けていかないと行けないんですね。それを今まで大将は、ルンバウォークの後退みたいにトウで寄せてきていたのでぴょこっと伸び上がってしまっていたんです。組んで踊ってみたらブラボーでした。フットワークってものすごく重要なんですね。ちゃんと意味があるんです。何か皆さんの参考になりましたでしょうか。
2007/01/06
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今日はラテンを教えていただいている教室の初練習会でした。毎週火曜日と金曜日の夜10時から一時間、ラテン競技ダンサーが集まって踊りこみの練習をしています。練習会が始まったのは今から3年くらい前だったと思うんですが、そのおかげで急に成績が出るようになって、とても感謝しているんです。 ところで、ダンス教室の鏡って痩せて見えませんか?そのせいか、なんだか自分がカッコよくなった気になって、ますますパワーが出せるんです。去年の暮れからシリーズでお伝えしているアメリカのダンスオーディション番組『So you think you can dance.』。全米から勝ち抜いたトップ20の中に、ドニエルという黒人女性がいます。とてもパワフルで柔軟性も素晴らしい、ニューヨークのプロダンサーです。彼女は性格も明るくて視聴者にもとても人気があるんですが、他のダンサーと違う点が一つ。デブキャラなんです。「もうダンスをやめようって考えていたの。この業界で生きていくのは本当に大変。今まで痩せようといろいろがんばってきたけどダメで、いつも劣等感を持っているのよ。太りすぎだといわれてオーディションで落とされたことも何度もあるわ。」彼女を見て励まされたダンサーは、数多くいると思うんです。私もその一人。そう言えばパパイヤ鈴木もそんなこと言ってましたね。「これで踊れなかったらただのデブの親父。でもおれは踊れるデブを目指す。」そうかあ。StarTreesさんて、パパイヤみたいに太ってるのか、なんて思わないでくださいよ。世間一般でいったら普通です。ただ、ラテンダンサーとしては太めなのでいつも悩んでいたんです。私もいろいろダイエットを試し、成功したかもしれない時もありました。でも、教室の痩せて見える鏡とドニエルの言葉に勇気をもらって、私も踊れるデブ目指してがんばることにしたんです。踊ってる間にスリムになりたいって言うのが本音なんですけどね。自分の身体的コンプレックスに悩んでおられる方がいらっしゃったら、チャンスですよ。ただの「踊れる」人はたくさんいますが、「踊れるデブ」はそんなにいませんからね。
2007/01/05
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今年の初レッスンでした。最近取り組んでいる練習の一つに『的確なリード』というのがあります。二人で踊る社交ダンスの一番の特徴は、リード&フォローにあると思うんですが、私達はまだその辺が甘くて、つい癖でシャドーダンサーズになってしまうんです。つまり、リードが伝わって来た必然的な結果としてフォローのムーブメントが起こるのが理想なんですが、カウントに対してリードが遅かったりするので、待ちきれなくて女性が勝手に踊ってしまったり、リードが来ているのにそれにきちんとフォロー出来ていなかったり、まるで二人が手を繋いでシャドーを踊っているような感じです。昨年暮れに受けたレッスンで、男性は『無駄な動きが多い』というご指摘をいただきました。ダンスのリードは、野球のブロックサインみたいに、頭触ったりあご触ったり手を叩いたり、敵に読み取られないようにたくさんの目くらましをいれる必要はないんです。たった一つ、これしかないというリードを的確なタイミングで出すだけ。各種目のベーシックムーブメントには必ずそのフィガーに入るためのリードが入っています。たとえばワルツやタンゴでPP(プロムナード・ポジション)に女性が開くのは、そうするためのリードが男性から伝わってくるから必然的にそうなるのであって、女性が自分から右向く訳ではないんですね。レッスンで教えていただいたのは、ルンバベーシック、ファンからホッケー・スティックに入るリードです。ホッケー・スティック(The Hockey Stick)はその名の通り、ホッケーに使われるスティックのことで、女性の動きが上から見た時こんな角度で曲がって行くのでそう呼ばれています。これはルンバで一番最初に習うステップの一つですが、以外と的確なリードをしていないもんです。女性も『ファンの次はホッケーよ。』みたいな、勝手に決めてる所があるので、リードなんか関係なくスタコラ男性の前を通り過ぎて勝手に振り向いたりしませんか?このステップをご存じない方には何の話やらさっぱり分らないと思いますが、ここまで読んで下さっている方はこのステップを知っているという前提でちょっと専門的な話をさせて下さい。ファンから女性が男性の前を通過するとき、男性は右足を後ろにステップしますが、実はこの角度がリードの非常に重要なポイントらしいんです。この右足を左斜めにステップすることによってボディは右側に開き、女性はその延長線上に進むのだと言う情報をゲットするんです。つまり、スティックの曲がり具合を決めるのはこの男性の一歩なんですね。結構てきとーにステップしてませんでしたか?これがホッケーじゃなくてニューヨークにはいりたいときは、真後ろにステップして女性が振り向く途中でもう横にステップする合図を送ります。一方、女性の役目として重要なのは、男性にリードの隙をたくさん与えるということです。どういうことかと言うと、同じ1、2、3、4カウントでもそれをデジタル時計みたいにパタっパタっと動かないで、1と2の間を出来るだけ細かく区切って動き続け、精巧なアナログ時計の秒針のようにいつスイッチを押されても100分の1秒単位で時間を告げられるような動きをすることなんです。さて、出来る出来ないは別として、初レッスンのお裾分け、皆さんのお役に立つといいんですが。
2007/01/04
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浅草寺に初詣に行ってきました。毎年、正月3日に浅草にいくのは私が子供のころからの年中行事で、それは結婚してからも続いています。 これが入り口の雷門。朝9時に両親と待ち合わせです。まだ仲店は開店前で、参拝客もまばら。これがあと1時間もすると、人の波で埋め尽くされるんです。 最近は海外からの観光客が目立ち、お寺に向かう人々の言葉が中国語だったり英語だったり韓国語だったり。 こちらが本堂です。今日も東京は日本晴れ。混雑が始まる前に浅草を後にし、両親と食事をして帰ってきました。近所の教室が営業を始めていましたので、今日も練習に行ってきましたよ。楽しいお正月休みは今日で終わりです。毎日練習出来て良かった。
2007/01/03
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去年シリーズでお伝えしてきましたアメリカのダンスNo,1を決めるTV番組『So you think you can dance.』の再放送をやっていて、いままで見逃していた予選の様子が見られました。みなさん大変な環境の中でそれぞれ頑張っておられるんだなあって背景を知るだけでも涙なしには見られない番組です。そのドラマはまた追々お伝えして行きたいと思います。 今日はいつもと違う練習場に行ってみました。私たちにとっては初めての練習場です。 (;゚д゚)ぎょっ.また今日も練習なの?沖縄反省会の時に『水戸納豆チーム』の皆さんがいつも練習していると言っておられた場所で、比較的最近立てられた練習場です。オーナーの方、どこかで見たことあるなあと思っていたら、お互いにそう思っていた様子。引越す前によく通っていた練習場でお会いしていた方々でした。マイ・スタジオ建てられたんですね。広くてとってもきれいです。水戸納豆チームの方々にご挨拶し、今日はスローフォックストロットの曲に合わせてサンバの練習から入りました。チームの方々はそれぞれ自分の得意分野を教え合う、交換教師方式で練習をされています。こういった練習方法もいいですね。それぞれみなさんいろんなレッスンを受けて来られていますから、アドバイスもたくさん出来るはずです。今日は初めてヴェニーズワルツでフロアを一周することが出来ました。まだ真ん中でクルクル回るフレッカールという技は上手く行きません。それにしてもこの種目はジャイブより疲れるかも。2時間ほど練習したあと、元日生まれの大将のお誕生日会をするために行きつけのシーフードレストランへ。予約をすると、ケーキをプレゼントしてもらえます。今日も楽しい一日でした。 この写真はお店からのプレゼント。何故か大将は端っこで私が誕生日みたい...。
2007/01/02
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明けましておめでとうございます。皆様にとって2007年が、実り多い素晴らしい年になりますように。 越年稽古から帰った私達は、頂き物のよもぎ餅を二人で30個くらい食べて、元日の午後からまた練習場に出かけました。私達って、ほんとに他にする事無いんですね。練習場には越年稽古に参加されていた方を含め、たくさんの『踊り初め』を楽しまれている方々がおられます。沖縄大会のスタンダード・ラテン両部門のA級戦で優勝した千葉のジュニアも来ていて、彼らの踊りを見ながら『正月からいい目の保養をさせてもらった。』というつぶやきも聞こえてきます。以前『学校へ行こう!』というTV番組に出演していましたので、すっかり有名人になっている姉弟です。私達も、いいお手本が側で踊ってくれているのはとても参考になります。元日練習は2時間ほどで切り上げてまた東京の実家に向かいました。皆でおせちとお雑煮でお祝いし、その後また天然温泉の強力ジェット水流でマッサージして日が変わる直前に家に帰り着きました。ぎりぎりセーフ。今日は大将の誕生日なんです。なにがセーフかって?元旦のうちに『お誕生日、おめでとう』の乾杯ですよ。今年もよろしくお願いします。
2007/01/01
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