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<ロマネスク様式>バルセロナのモンジュイックの丘に建つカタルーニャ美術館は、1929年の万博のために建設され1934年に美術館として開館しました。その後、1995 年にロマネスク美術の新しい部屋が開設され、 2004年に近代芸術を統合して現在に至ります。2024年11月5日(火)に行きました。1階はロマネスク様式と、ゴシック、ルネッサンス、バロック様式の2つのセクションに分かれていて、2階は近代芸術のエリアになっています。一般入場券は12ユーロ。シールをもらって服につけます。この美術館は巨匠の名画もさることながら、目玉は時代的に一番古いロマネスク様式の展示だそうです。ロマネスクという名前なのでローマ時代と勘違いしていたんですが、11~12世紀のヨーロッパの建築、美術の様式を言うそうで、日本で言ったら平安時代後期になります。ローマが東ローマ帝国と西ローマ帝国に分裂した4世紀末ごろ、フン族の侵攻から逃げるようにゲルマン民族の大移動が始まって、現在のスペイン、フランス、イギリス、オーストリア、イタリアあたりにあった西ローマ帝国に押しよせました。東ローマ帝国はこの嵐のような時代を耐えてその後も1000年以上繁栄し、ビザンチン文化が花開いたんですが、西ローマ帝国は100年持たずに崩壊しゲルマン人たちに乗っ取られてしまったんです。ゲルマン人たちは西ローマの素晴らしい芸術を真似てキリスト教の教会を建て始めますが、なにぶん素人なのでうまくいかないんですね。ローマ風の円形アーチを木材と煉瓦で作り、天井を支えるために壁を分厚く、窓を小さく、壁には絵を柱には彫刻をほどこしていきました。そうして作られた教会がピレネー山中に点在していて、1906年に文化財調査が行われたことをきっかけに、朽ち果てたり盗まれたりする前に保存しようと言うことになったようです。壁のフレスコ画をどうやって剥がして修復していったかと言う動画が流れていました。こちらはラ・セウ・ドゥルジェイ・サンペドロ教会の壁画。12使徒がお茶目に描かれていて、宗教画によくある悲壮感がありません。カタルーニャ美術館の最大の見所は、現存するロマネスク美術の中でも最高傑作として世界的に広く知られているらしいサント・クレメント大聖堂の壁画。ちょっとマンガみたいなキリストと聖人たちが描かれています。ロマネスク様式は、ちょうど平安から鎌倉に時代が移り変わる頃にゴシック様式へと変わって行きました。ブダペストでロマネスク様式にふれた時、こう言った時代背景を全く知らずに、古いお寺に入ったときのような温かみのある雰囲気に包まれましたが、ロマネスクとはローマを真似て独自に発展した『ローマ風の』ゲルマン文化だったんですね。中世の世界史なんてすっかり忘れてましたけど、ゲルマン民族大移動だけは何故か記憶に残っていたので周辺の歴史や文化が学べて面白かったです。(つづく)
2024/11/23
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二週間ほど前まで最高気温が25度を超える夏日だったのに、急に寒くなりました。お昼に散歩している公園にもやっと秋が来た様子です。去年も、同じような構図で写真を撮りましたが、公園を散歩してる方々の多くが立ち止まってここを見上げます。綺麗だから。地元のマラソン大会が近いせいか、最近は池を巡るジョギングコースを走っている人も増えました。ロシアから去年同様たくさんのカモが渡って来ています。天敵だと思ってないようで、人が近づいても全く動じません。道は落ち葉でいっぱい。これはツワブキ(石蕗)という花のようです。いっぱい咲いてます。サザンカも綺麗に咲いています。今日は二十四節気の小雪(しょうせつ)です。風邪などひかれませんように。
2024/11/22
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<ブリュッセルを駆け抜けろ!>2024年11月6日(水)、ホテルをチェックアウトし、タクシーでバルセロナ空港に向かいました。格安航空機のせいかネットでチェックインできなかったので少し早めに空港に行って、荷物を預けてから飛行機に乗るまでかなり時間がありました。お土産を買う時間がたっぷりあったんですが、自分へのお土産は結局何も買いませんでしたね。大将は小さな陶器のコップを洗面所の歯ブラシ置き用に買ってました。バルセロナ15:20発でブリュッセルに17:30着、ここでブリュッセル18:35発の成田行きのANAに乗り換える予定でした。乗り換え時間が1時間しかないので、荷物がちゃんと積み替えてもらえるのかちょっと心配。本当はブリュッセルでベルギー人のソウルフード、ムール貝の料理を食べたかったんですが、1時間しかないんじゃ無理だねえと話していたんです。さらに飛行機の到着と整備が遅れ、出発が予定より50分遅れたんです。ANAさんは優しいからきっと待っててくれるんじゃないかと思ってました。ブリュッセルに向かう飛行機のCAはびっくりするほど全員美形でした。女性はモデルさんみたいだし、男性もグラビアの表紙になりそうなイイ男。飲み物や食べ物は全部別料金なんですが、CAさんとお話ししたいからなのか、カートが回ってきたら飛ぶように売れてました。大将がトイレに立って一人で毛布にくるまっていると、グラビア表紙のCA男性が私のところへやってきたんです。キラキラの瞳で真っ直ぐみられてドキドキしてしまいました。『飛行機の到着が遅れて、お客様の乗り換え時間が大変短くなっております。案内の者を待機させておりますので、後ほど一番前の座席にお移りください。』大将が戻ってきたので事情を説明して、荷物を下ろしグラビアCAに着いてビジネスクラスの一番前に移動しました。VIP待遇じゃないですか?!座席広いし座り心地最高。窓から月と金星が綺麗に見えていました。ブリュッセル空港について扉が開くや否や、真っ先に飛び出した私たち。待機していた大柄の女性の後について手荷物検査もすっ飛ばし、パスポートにハンコだけ押してもらって乗り換えゲートに急ぎました。ムール貝どころじゃありませんでしたが、普通は捨てなくちゃいけないペットボトルの水はそのまま持ち込めました。案内女性が無線で『現在X地点通過中。』みたいな交信をしていて、なんだかミッションインポッシブル風の気分を味わいましたよ。ゲートに着くとANAの現地スタッフの方々が総出で出迎えてくださって、大将が言うには『メイド喫茶みたい』な歓迎ぶりでした。(行ったことあるのかな?)飛行機への通路を走っている途中、後から『ミッション・コンプリート!』の声が聞こえたそうです。この短時間で荷物がちゃんと届くのかも心配でしたが、ANAさんは仕事きっちりですから。飛行機の乗り継ぎ10分は、自分史上最短です。毎度長い旅行記にお付き合い下さいましてありがとうございました。今年の試合はこれで全て終了です。(おわり)
2024/11/21
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<ラ・イゲラ>スペイン最後の夜は、ホテルの近くのタパスの店へ行きました。ラ・イゲラ(La Higuera)はイチジクの木と言う意味です。2024年11月5日(火)、平日ですが店は常連客で賑わっていました。テーブルについてビールを頼むと、居酒屋みたいにお通しが出てきました。パンとサラミとチーズとオリーブを楊枝で刺したピンチョスです。前日に入ったタパスの店のように盛り付けが芸術的ではありませんが、ボリュームは満点。こちらはトマトとレタスとチーズのツナサラダです。ガーリックトーストも付いてきました。マテ貝の白ワイン蒸し。プリプリで美味しいです。イベリコ豚のトンテキみたいなものを想像して頼んだら全然違うものが出てきました。頼んだ大将ががっくりしてましたが、これこの店で一番高い料理で、多分すごくいい食材なんだと思います。長期熟成みたいな。隣のテーブルの常連さんらしき男性が、これを食べながらワインをちびちびやってました。デザートはアーモンドケーキ。店員さんおすすめの一品でした。店を出た後もまだ『あのイベリコ豚が…。』と大将は悔いておりましたが、お腹いっぱいになったし、スペインの郷土料理っぽいものが食べられたから私は満足です。(つづく)
2024/11/20
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<ロープウェイと登山電車>モンジュイックの丘を登りながら遠くにロープウェイが見えていました。帰りは絶対アレに乗るぞと硬く心に決めていたんです。やっぱり眺めは最高でした。Telefèric de Montjuïc と言うそうです。来る時もこれで登ってくればよかったんじゃないのかしら。片道一人10.5ユーロ。往復料金の方が割安みたい。途中で直角に曲がるところがあって、扉が一度開くんです。降りる人いるのかな。バルセロナの夕日。これで見納めです。降りたところに登山電車の駅がありました。フニクラ・デ・モンジュイック・(Funicular de Montjuic)です。発車寸前の電車がいたんですが、乗っていいのか自信がなくて一本見送りました。ホームが階段状になっているところに、10分くらいで次の電車がやってきました。なんか、可愛いぞ!一番前の席に座って、ワクワク。乗ってた時間は3分くらいです。動画撮ったので、こちらからぜひご覧になってみてください。途中で上り電車とすれ違うところがあるんです。左側通行なんですよ。ブラタモリでやってた京都の石清水八幡宮のケーブルカーと逆です。皆さんはすれ違う時どっちによけます?私は左かな。終点はこちら、地下鉄Paral.lel駅です。ここから地下鉄L3とL2を乗り継いでホテルに戻ります。フニクラからホテルまでの地下鉄料金は、ZONE 1の1回分だけでした。(つづく)
2024/11/19
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<モンジュイック城>モンジュイックの丘は広大で、カタルーニャ美術館以外にもミロ美術館やモンジュイック城など、様々な見どころがあります。モンセラットの黒いマリアを見るとか、『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地だったジローナにも行くとか、大将は当初てんこ盛りの観光プランをぶちあげていたんです。『絶対モンジュイックの丘だけで1日終わるから。』と全部却下したのは私。実際その通りになりました。美術館からモンジュイック城(Castell de Montjuic)へは歩いて30分。長いこと美術館にいましたのですでに足は棒でしたが、日が暮れる前に城に向かうことに。城は普通、一番高いところにありますからね。やっぱりずっと登りでした。1992年のバルセロナ・オリンピックのメイン会場が途中にあったみたいなんんですが、坂を登るのに必死で気づきませんでした。遠くにサグラダ ・ファミリアが見えてます。ミロ美術館は目の前を通りましたけど、もう美術館はいいよねということで素通り。やっと着きました。真夏じゃなくてよかったです。橋を渡ったところが城の入り口です。こちらがチケット。入場料は12ユーロでした。眺めは最高です。ここからバルセロナの夜景見たら綺麗だろうなあ。城と言っても王様が住んでいたわけではなく、11世紀ごろから監視塔があったようで、要塞として築かれたのは17世紀だそうです。その後監獄として使われ、多くの政治犯たちがここで処刑されて、丘の斜面に埋葬されているとのこと。プレヤデアロにバスで向かう途中にこの丘の断崖絶壁沿いの道を通って、お墓がいっぱいあるなあと思っていたんですよ。その時はこの崖の上に城があるとは知りませんでした。現在はバルセロナ市に寄贈されて展示やコンサートなどが行われているようです。地下の怪しい空間が不思議な光を放ってましたが、これ降りたらまた登ってくるのが嫌で行きませんでした。地下牢でしょうかね。不気味です。この坂を下って出口へ向かいます。すっかりいい天気になって、昨日の大雨が嘘のような一日でした。(つづく)
2024/11/18
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ブラジルの小さな村で雑貨店を営むホセ・アリゴー。小学校3年までしか学校に行っていない彼が、ある日、啓示を受けるんです。『病の人々を救え』死を待つばかりの病床の女性から、何かに取り憑かれたように素手で子宮がんを取り除くという奇跡を起こします。ちょっと信じられないような話ですが、1971年に亡くなるまで200万人を救った実在の人物だそうです。誕生日は1918年10月18日、日本では大正七年、世界では第一次世界大戦終結間近でした。医学の知識を全く持たない彼ですが、夢の中に現れた白衣の男フリッツ医師の命ずるままに、病に苦しむ人を治療していきました。お金を取らなかったので、これまで医者にかかれなかった貧しい人たちの救世主となります。噂を聞きつけた病に苦しむ人々がアリゴーの心霊手術に希望を見出し、彼の家に長い列をなしていました。中には疑い深い医療関係者もいました。フリッツ医師が憑依したアリゴーは、批判しようとやってきた医者に『君は食道癌だ。同僚に診てもらえ。』と言って追い返します。実際彼は食道癌だったようで、アリゴーの家の前の長い列に加わっていました。新聞に載ったことでさらに国中の話題となり、医師免許を持たないアリゴーを教会や医師会は黙って見ていられなくなります。アリゴーは告発され逮捕されますが、彼に病気を治してもらった人々が抗議運動を起こしました。彼は再び治療に復帰します。亡くなった名医たちの憑依現象で、痛みや出血もなく病巣だけを取り除いてもらえるなら、苦しい上に高額な治療は必要ないですよね。医療を学ぶ学校も必要なくなります。フリッツ医師は、何を思って出て来たのか分かりませんが、そのタイミングで治療を受けられた人はラッキーでしたし、映画になるくらいですから大変稀な現象なんでしょう。アリゴーは子供の描いた絵から死を察知し、1971年に絵の示す通り交通事故で命を落としました。『奇蹟の人/ホセ・アリゴー』(原題:Predestinado, Arigo e o Espirito do Dr. Fritz)は2022年のブラジル映画です。監督はグスタボ・フェルナンデス、アリゴー役はダントン・メロが演じています。消毒もしてないそこら辺のカミソリで切ったりして大丈夫なのかと思ったり、血もたいして出ないし患者も平気そうなので不思議な感じです。治療風景が生々しいですが、最後に本人の治療風景も映し出されて、よく再現されてると思いました。
2024/11/17
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ラトビアのサラスピルスで2024年11月16日にサラスピルス・オープン 2024が開催され、大会の中でU-21 ラテン世界選手権が行われました。21歳以下の男女というカテゴリーです。サラスピルスはこちら。*********************************************************************U-21 ラテン世界選手権 出場64組*********************************************************************1. Luigi La Rocca - Marika Maria Scerra(イタリア)2. Demid Anisimov - Giuliana Domingues da Silva(ドイツ)3. Marc Mateos - Marija Golubeva(スペイン)4. Riccardo Pierotti - Tara Por(イタリア)5. Pascar Paul Ioan - Melani Bartosevic(ルーマニア)6. Kajetan Tygielski - Nicole Menser(ポーランド)出場者はイタリア、ドイツ、スペイン、ルーマニア、ポーランド、ウクライナ、アルメニア、イスラエル、ハンガリー、フィンランド、アルバニア、リトアニア、ポルトガル、デンマーク、チェコ、モルドバ、ラトビア、カザフスタン、台湾、フランス、スロベニア、オーストリア、ブルガリア、トルコ、スロバキア、スウェーデン、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナから代表が参加。ジャッジはエストニア、チェコ、ルーマニア、ウクライナ、スペイン、アメリカ、ラトビア、イタリア、ドイツから各1名ずつの計9名です。日本からの参加はありませんでした。この他のWDSFの試合は、以下の通りです。*************************************************Saturday, 16 November 2024*************************************************WDSF International Open Standard Adult (出場33組、日本人参加なし)WDSF International Open Latin Adult(出場31組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Youth(出場19組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Rising Stars(出場14組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Youth(出場21組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Rising Stars(出場17組、日本人参加なし)DSE Children Grand Prixのジュニア・ジュブナイル競技も行われています。日本からの参加はありませんでした。ラトビアのサラスピルスの観光名所Top-10はこちらから。去年の様子はこちらです。競技会情報はこちらから
2024/11/16
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<バルセロナ・メトロとモンジュイックの丘>2024年11月5日(火)、ホテルから地下鉄L1でスペイン広場に向かいました。バルセロナの街もどんどん変貌を遂げているようで、地下鉄の回数券も11年前とは変わりました。こちら家族で利用できる8回券。30日間有効でバスやトラムも兼用です。価格はゾーンによって変わり、市内のほとんどの場所はZONE1で行けます。自販機でカード払いして簡単に買えました。料金は10.7ユーロ+カード代0.5ユーロで11.2ユーロなり。バルセロナの地下鉄はL1(赤)、L2(紫)、L3(緑)、L4(オレンジ)、L5(青)があります。路線図はこちら。自動改札があって、カードをタッチすると扉が開きます。ファミリーカード利用の場合は、カード持ってる人が最後に入る方式で、人数分だけタッチして持ってない人を先に通します。前回時間がなくて行けなかったカタルーニャ美術館はモンジュイックの丘にあって、地下鉄駅のあるスペイン広場から大通りをまっすぐ、歩いて15分ほどです。丘ですから、高いところにあるんですよ。遠くにそびえているお城のような建物がそれです。大将は高いところが大好き。また試合の後に階段トレーニングかな。スペイン広場は以前も通った気がするんですが、見知らぬ建物が色々建ってました。この円形のコロッセウムのような建物は何でしょうか。スペインだけに、ひょっとして闘牛場?美術館に向かう道に沿って国際会議場や展示施設が立ち並んでいて、いろんなセミナーが開催されていました。だんだん近づいてきました。ありがたいことにエスカレーターが用意されていたんです。階段もあるにはありますが、誰もそっちに行きませんね。エスカレーター3つくらい乗り継いでやっと到着。結構高いところにあるので、いい眺めです。美術館の内容についてはまた後日ご紹介します。どうぞお楽しみに。(つづく)
2024/11/15
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<タパス>バルセロナのホテル Sercotel Caspe にチェックインした後、まだ明るいうちに大将が見つけてくれたおすすめレストランに歩いて行きました。スペインのレストランのディナータイムは夜8時からとか言うところが多くて、残念ながら断られてしまったんです。そこでいつでも入れるタパスの店にしました。タパス(Tapas)は酒のつまみや前菜にする小皿料理で、日本の居酒屋のような感覚でカジュアルに食事ができます。外からビールの樽が見えたので、とりあえず生ビール。バルセロナで定番のエストレーリャ です。この店は世界の美味しい料理をアレンジしているのが特徴のようでした。こちらイカスミのブラックライス。濃厚で美味しいイタリア風創作料理です。こちらは紫キャベツのサラダ、かな。生野菜食べるの久しぶりです。続いてムール貝のカレーソース風味。これはベルギー料理の定番です。料理が美味しいとビールが進みますね。エビのガーリック焼きを特性ソースとともにトルティーヤで巻きます。これはメキシコ料理でしょうかね。そしてついに出ました。日本のヤキトリ。というか、照り焼きチキン。すっかりお腹いっぱいになって、そろそろ帰ろうかと思っていたら、ニコニコ店員さんがデザートメニューを持ってやって来たんですよ。しょうがないなあ〜。おすすめはなんですか?『クレマカタラーナ(Clema Catalana)』カタルーニャ地方の有名なスイーツです。クレームブリュレと似ているんですが、なんか違うんでしょうね。店を出る時にはすっかり暗くなっていました。GiGi von tapasという店です。ホテルに帰る前に少しだけバルセロナの街を散策。アントニオ・ガウディのサグラダ・ファミリア、11年ぶり。あと2年で本当に完成するのかしら。(つづく)
2024/11/14
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<飛行機は飛んでいません>試合の翌日、2024年11月4日(月)、日本から参加の2組は早朝に帰国の途につき、私たちだけもう1日バルセロナ観光の予定でした。朝から降ったり止んだりのあいにくの雨模様です。のんびり朝食をとって荷物をまとめ、バルセロナに向かう中距離バスのバス停まで歩いて行くタイミングを見計らっていました。この時バルセロナ空港で、とんでもない事態が起こっていたんです。ホテルの玄関を出たところで、通りかかった女性にただならぬ形相で話しかけられました。早口の中国語です。何事かとあっけに取られていると、大将が『私たちは日本人です。中国人ではありません。』と助け舟。すると、スマホの翻訳機能を使って中国語を英語に翻訳して見せてくれたんです。『バルセロナ空港は洪水被害で飛行機は飛んでいません』え〜〜っ!驚いている私たちにニュース動画を見せてくれました。スーツケース持ってホテルから出てきたから空港に向かうのかと思って親切に教えてくれたんですね。多分私が中国から来た同胞だと思われたんでしょう。空港ではなくバルセロナ市街に行くと言うと、そっちの情報も聞いた方がいいと言われたので、お礼を言ってホテルに引き返しました。フロントからバス会社に電話してもらうと、一応バスは問題なく運行しているとのこと。プレヤデアロ12時35分発のバスに乗るためにかなり余裕を持って出ていたので、まだ時間はありました。ところが歩き出してすぐにゲリラ豪雨のような雨が降り出したんです。ポンチョを荷物に被せ、小さな折り畳み傘をさしてバス停まで約1キロ、石畳に引っかかりながら重いスーツケースを引いて歩きます。時々店の軒先で休憩しながら、滝行のようだなと思いました。ようやくバス停に辿り着いた時にはずぶ濡れで、しかもしばらくしたら雨が止んでしまったんですよ。大将はバルセロナはこれから晴れるみたいとスマホのお天気予測見て嬉しそう。一緒にバス待ちしていたドイツ人選手にも見せてました。そんなのあるなら、ホテル出る前にここの予測見て欲しかったですよ。鳥が笑ってるように鳴いてます。『ケケケケケケ』バスは20分くらい遅れて到着し、バルセロナに向かう途中、何度か白く霞むほどの豪雨に見舞われました。先に帰国の途についたドニーさんやTさんたちはどうしてるんだろうと気になります。2時半ごろバルセロナの市街地に入った時、すでに雨は上がっていました。ホテルについてすぐにテレビをつけて見ましたが、バルセロナ空港の話は全く出てこなくて、ずっとバンレンシア地方の洪水のニュースです。被害状況が次第に明らかになって、この時すでに死者が200名を超え、まだ行方不明者が80人以上と言われていました。慰問に訪れた国王が民衆に罵声を浴びせられ、その中にいた一人がスタジオに呼ばれて惨状を語っていました。スペイン語なので内容までは分からなかったんですが、行政の対応の遅れに怒った人々が国王夫妻に不満をぶつけるニュースは日本でも流れていたようですね。天気予報で、バルセロナのあたりに大きな雨雲が通過していった様子は見ました。大会に参加した多くの関係者が、大雨の影響を受けたと思われます。ドニーさんたちも空港で足止めされて日本への帰国が1日遅れになったとのことでした。後で知った話ですが、日本でも連休中に今治、松山のあたりで大雨が降って、新しくできた松山駅が浸水被害にあったそうですね。地球温暖化が加速していると言うことなんでしょうか。(つづく)
2024/11/13
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<最大三人まで>大会期間中3泊お世話になったホテルはラ・テラッサというホテルでした。以前泊まった民宿みたいな安いホテルも健在でしたが、壁が薄くて隣近所の部屋の声が丸聞こえだったので、今回は少しいいホテルにしたんです。街の人に道を聞いてもすぐに答えが返ってくる老舗ホテルです。リフォームしたようで部屋も廊下もペンキ塗りたて感がありました。壁掛けテレビではずっとアクアリウムの映像が流れていてぶくぶく言ってます。ペランダからの景色は大したことないんですが、暖かくて、海も近いので湿度もほどほどに高く快適です。ダブルの洗面台が嬉しかったですね。ちょっと私には高くて顔洗うのに背伸びする必要があったんですが、別々なのでびちゃびちゃにするなとか大将に言われなくてすみます。共用のスパを利用しなくても、部屋にプライベート・ジャグジーが付いていてリラックスできました。朝食会場はこんな感じです。毎朝メニューは同じで、卵料理、ハム、チーズ、パン、ソーセージはいろんな種類がありました。野菜は塩味のきついマッシュルームのみでしたね。スペイン語のにわか勉強のおかげで、コーヒーマシンのcafe con lecheがカフェオレだってことも分かってちょっと嬉しかったです。朝食会場の横にはプールがありましたが、誰も入ってませんでした。気温20度くらいだとプールは寒いでしょうね。一つだけ気になっていたのは、2機あるエレベータのうちの一つがオンボロでやっと動いてる感じだったこと。ホタン押してそっちのエレベータが来ると、ババ抜きのババ引いた時みたいにがっかりしました。中に張り紙があって、『最大三人まで』って書いてあります。動き出す時も止まる時もガタゴト音がして、動いてる間もずっとキーっていう必死な音が聞こえるんです。早いことメンテナンスして〜。滞在中、何も起こらなくてよかったです。(つづく)
2024/11/12
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ドイツのドレスデンで2024年11月9日から11月10日まで開催されたサクソニアン・ダンス・クラシックスで、11月9日(土)に2つの世界選手権が行われました。WDSF PDスタンダード世界選手権WDSFシニア I ラテン世界選手権PDはプロのアダルトで年齢制限なし、シニア I は片方が35歳以上、もう片方が30歳以上の男女というカテゴリーです。*********************************************************************PDスタンダード世界選手権 出場23組*********************************************************************1. Evaldas Sodeika - Ieva Sodeikiene(リトアニア)2. Edgars Linis - Eliza Line(ラトビア)3. Edgaras Baltaragis - Indre Baltarage(リトアニア)4. Alessio Disca - Luisa Celeste Cardillo(イタリア)5. Jiang Jiying - Zhao Yuye(中国)6. Fodor Norbert Csanad - Vaszi Reka(ルーマニア)優勝したリトアニアのソデイカ組はジュニアの頃から活躍されていて、カップル結成は2008年です。去年PDに転向する前は、長い間アダルトのチャンピオンとして君臨してきた選手です。出場者はリトアニア、ラトビア、イタリア、中国、ルーマニア、ウクライナ、ブルガリア、AIN、イスラエル、イギリス、オランダ、エストニア、アメリカ、ドイツから代表が参加。ジャッジはイタリア、リトアニア、AIN、ハンガリー、イギリス、韓国、ドイツ、ラトビア、アルバニア、日本から各1名ずつの計10名です。日本からの参加はありませんでした。*********************************************************************シニア I ラテン世界選手権 出場66組*********************************************************************1. Markus Heffner - Marina Scharin-Mehlmann(ドイツ)2. Luigi Donadeo - Elisa de Belardini(イタリア)3. Kovacs Mate - Zsila Andrea(ハンガリー)4. Gerard Perez - Eva Krejcirova(スペイン)5. Keigo Oshikawa - Tomoyo Wada(日本)6. Romain Gostanian - Evelyne Taccia(フランス)出場者はドイツ、イタリア、ハンガリー、スペイン、日本、フランス、ブルガリア、チェコ、スウェーデン、オランダ、スロバキア、ルーマニア、セルビア、ラトビア、フィンランド、ポルトガル、リトアニア、クロアチア、アメリカ、オーストリアから代表が参加。ジャッジはイタリア、リトアニア、ベルギー、ドイツ、ハンガリー、イギリス、韓国、アルバニア、日本から各1名ずつの計9名です。2位以降はウィーン大会のオープン戦と順位がほぼ同じですが、優勝したドイツの選手はシニア I ラテンの世界ランキング1位のカップルで、今年出場した全ての試合で優勝しています。日本からは2組参加で以下の成績でした。5. Keigo Oshikawa - Tomoyo Wada16. Tomonori Murata - Nachi Murata押川・和田組、決勝入りおめでとうございます。この他の試合は、以下の通りでした。*************************************************Saturday, 9 November 2024*************************************************WDSF International Open Standard Adult(出場37組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Adult(出場38組、日本人参加なし)*************************************************Sunday, 10 November 2024*************************************************WDSF Open Standard Senior I(出場32組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Senior II(出場94組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Senior III(出場148組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Senior IV(出場61組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Senior II(出場35組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Senior III(出場25組、日本人参加なし)去年の様子はこちらです。WDSF PDスタンダード世界選手権WDSFシニア I ラテン世界選手権 競技会情報はこちらから
2024/11/11
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ポルトガルのヴィーラ・ノーヴァ・デ・ファマリカンで2024年11月9日(土)に、ユース10ダンス世界選手権が行われました。片方が16-18歳、もう片方が18歳以下の男女というカテゴリーです。*********************************************************************ユース10ダンス世界選手権 出場28組*********************************************************************1. Neidas Lenkaitis - Tamara Belenkaya(カザフスタン)2. Adria Hernandez - Emilija Ulcinaite(スペイン)3. Padurariu Stefan Alexandru - Constandache Malina Elena(ルーマニア)4. Andrii Nikitonok - Milana Boichuk(ウクライナ)5. Mateusz Stawowy - Sara Silva(ポーランド)6. Kipras Kura - Elze Gintvile Valiunaite(リトアニア)アダルト10ダンスと同日に世界選手権が行われたことで、両方出場したかった選手にとっては残念な日程だったかもしれません。優勝はユース10ダンス2連覇のカザフスタンの選手です。今年のユース・スタンダード世界選手権は3位でした。出場者はカザフスタン、スペイン、ルーマニア、ウクライナ、ポーランド、リトアニア、イスラエル、ポルトガル、チェコ、イタリア、スロベニア、エストニア、ラトビア、ドイツ、フランス、スロバキア、モルドバ、AIN、クロアチア、ハンガリー、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、アメリカ、スウェーデン、日本から代表が参加。ジャッジはポルトガル、AIN、キプロス、イタリア、ポーランド、チェコ、フランス、ドイツ、フィンランドから各1名ずつの計9名です。日本からは鈴木・渡辺組が参加で28位の成績でした。お疲れさまです。オープン戦など他の試合はありませんでした。同日にいろんな国で試合がありましたから、参加者が集まらなかったのかもしれません。去年の様子はこちらです。競技会情報はこちらからポルトガルのヴィーラ・ノーヴァ・デ・ファマリカンにご興味ある方はこちらから。
2024/11/10
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アルメニアのエレバンで2024年11月9日に開催されたアルメニア・オープンで、アダルト10ダンス世界選手権が行われました。アダルトは年齢制限なしの文字通り世界一を決めるカテゴリーです。アルメニアってどこだっけと思って地図を調べました。トルコの東、イランの北で、黒海とカスピ海の間の海のない小国です。エレバンはアルメニアの首都で、現存する世界最古の都市の1つだそうです。*********************************************************************アダルト10ダンス世界選手権 出場31組*********************************************************************1. Akim Pekunov - Masa Kastelic(スロベニア)2. Armand Fazullin - Klaudia Iwanska(ポーランド)3. Yaroslav Kiselev - Sofia Filipchuk(アルメニア)4. Vladislav Kozhevnikov - Eleonora Metelitsa(イスラエル)5. Romans Dobrecovs - Violetta Levchenko(ラトビア)6. Lorenzo Alberetti - Aleksandra Raskatova(イタリア)9月に行われたヨーロッパ選手権10ダンスでの優勝と準優勝の順位が入れ替わっています。こちらは優勝したスロベニアのカップルの去年のルンバ。開催国アルメニアの選手はどちらも3位の成績でした。出場者はスロベニア、ポーランド、アルメニア、イスラエル、ラトビア、イタリア、カザフスタン、香港、フランス、スイス、エストニア、スロバキア、ブルガリア、デンマーク、ルーマニア、ドイツ、日本、チェコ、クロアチア、ノルウェー、スウェーデン、スペイン、AIN、ポルトガル、リトアニア、キプロス、オーストリア、レバノン、ハンガリー、フィンランドから代表が参加。ジャッジはアルメニア、デンマーク、フランス、イタリア、ドイツ、ラトビア、スロベニア、ルーマニア、ジョージア、マレーシアから各1名ずつの計10名です。日本からは大西組が参加で18位の成績でした。先週スペインで10ダンスのワールドカップとオープン戦に出場しておられたのは、この世界選手権に向けた前哨戦だったのでしょうか。YouTubeでライブ映像を見ていましたが、先週とはドレスも変わっていて疲れ知らずのいい踊りでした。本当にお疲れさまです。この他の試合は、以下の通りでした。*************************************************Saturday, 9 November 2024*************************************************WDSF Open Standard Youth(出場4組、日本人参加なし)WDSF Open Standard Under 21(出場3組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Youth(出場12組、日本人参加なし)WDSF Open Latin Under 21(出場11組、日本人参加なし)アルメニアのエレバンにご興味ある方はこちらから。去年の様子はこちらです。競技会情報はこちらから
2024/11/09
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<勝つために、なにができるか>2024年11月3日(日)、WDSFシニアIIIラテンのオープン戦がありました。試合はこの日も4時ごろからでしたのでゆっくり朝食会場に行くと、すでにドニーさんたちとTさんたちは食事を終え、これからスパに行くとのこと。宿泊客が利用できるサウナやプール、ジャグジーなどがホテルにあって、皆さんはもう3回利用されたそうです。Tさんのパートナーは髪を昨日会場でセットしてもらったので、今日は無料でリタッチしてもらいに行くとのこと。自分では出来そうもないかっこいい髪型でした。ドニーさんのパートナーの福島ゲイナーさんは、70ユーロで昨日プロにメイクしてもらったとおっしゃってました。スペインのメイクさんは眉毛太めに描くみたいです。私たちは場数は多く踏んでますが、これまでこういった施設や髪やメイクなど全く利用したことがないんです。せっかく用意されているんですから、本当はなんでもやってみたほうがいいんでしょうね。この日のメイン競技はWDSFワールドカップ10ダンスでした。前日アダルト10ダンスのオープン戦で優勝された大西組も、日本代表として参加されています。それにしても2日連続の10ダンス競技って、どんなに鍛えているとはいえ過酷だと思います。三笠宮杯でラテンもスタンダードも優勝の大西組、出場しなくちゃいけない世界戦が多すぎて大変だろうなあと思いました。試合前日に来て終わったらすぐ帰るとおっしゃってましたが、本当にお疲れ様です。さて、私たちの試合は出場組数が昨日の約半分で53組でした。上位陣がごっそり出てなかったので、好成績の期待大です。大将は選手控え室の廊下でルーチン確認。予選の合間にフロアサイドから大西組の応援をしていたんですが、チャチャの音楽表現が素晴らしくてシビれましたね。こんな風に踊れたらいいなあと心から感動しました。選手権で着た赤のフリンジドレスがまだ汗で冷たかったので、新しく買ったラトビアのヒョウ柄で出ることにしたんです。このドレスだとどうも目立たないみたいで成績が伸びないんですよね。そんなジンクスをぶっ飛ばそうと頑張ったんですが、やっぱりダメで思ったより早く敗退してしまいました。ドレスのせいじゃなくて踊りのせいだと思いますが、非常に残念です。早々にホテルに戻って日本から持って行ったアルファ米を食べ、バーでビールを買ってきて飲みながらテレビで観戦しました。ドニーさんたちが決勝で踊る様子もテレビで見ていました。ゲイナーさんかっこいいです。優勝かもと思ってたんですが、ウィーンと同じような順位でしたね。審判の観点が日本人と違うんでしょうか。よく分かりません。というわけでバーにまたビールを買い足しに行ったりして夜をグダグダ過ごし、フェスティバルの3日間は終わりました。(つづく)
2024/11/08
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<どうした、日本男子!>2024年11月2日(土)、WDSFシニアIIIラテン世界選手権の日です。試合は4時ごろからでしたのでゆっくり起きて10時ごろ朝食会場に向かいました。お昼に30分ほど練習時間としてフロアが解放されるのに合わせて会場入り。今年初めて受付で背番号と引き換えに50ユーロを請求されました。これまで世界選手権のエントリー費用はJDSFが払ってくれていたと思いますが、メールで問い合わせたところ去年のスタンダードから変わったようです。練習時間が終わるとジュニアなどのソロ競技が始まりました。ソロ競技は女子のカテゴリーしかなかったんですが、みんな小さな体を目一杯使って本当に上手です。一度ホテルに戻って支度をして3時ごろ会場入りしました。私は小さなカバンに衣装と靴と必需品だけ持ったんですが、大将は何がそんなに必要なのか大きなスーツケースをごろごろ引っ張って行ったんです。ところが控え室で着替えようとした時、『ちょっと、ホテルに戻る』とだけ言い残してスーツケース開けっ放しのまま出て行ってしまったんですね。私だけ着替えを済ませて他の控え室にいらした日本選手達のところに行ってみると、なんと2組とも男子がホテルに忘れ物を取りに戻ったと言うんです。どうした、日本男子!ちなみに今回初参加の全日本優勝カップルTさんは『水』を、福島ドニーさんは『競技ズボン』を取りに行かれたとのこと。うちの大将は『コスチューム一式』忘れてきたそうです。一次予選はシャッフルなしの同一ヒートで、各ヒート15組ずつが5種目を踊りました。ごっちゃごちゃです。しかも今大会はリダンスなし。結果発表の前に恒例のセレモニーがありました。宣誓文のスペイン語担当は優勝候補のマニエルたち、英語担当はベルリン同様フィンランドのウラたちでした。タイムテーブルでは1次予選で半分の50組以上が落とされることになっていましたが、さすがにそれは遠くからはるばる来ている選手も多いので気の毒と思ったのか、予定になかった1.5次予選みたいなものが行われたんです。Tさんたちと私たちは3次予選、ドニーさんたちは4次予選まででした。ホテルに戻ってバーでビールを買ってお湯をもらい、部屋でアルファ米食べながらテレビで決勝の様子を見ました。優勝はやっぱりスペインのマニエルたちでしたね。ダントツに上手いとは思えないんですが、地元の強みでしょうか。2位はジャーマン優勝のスロバキアの選手、3位はフィンランドのウラたちでした。アダルト10ダンスのオープンで大西組が優勝する様子もテレビで見ていました。夜中まで試合は続いたんですが隙のない素晴らしい踊りで目が離せないんですね。自分たちの成績はイマイチでしたけど日本選手の活躍に心が躍りました。(つづく)
2024/11/07
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<変わったこと、変わらないこと>スペインでは諸聖人の日とかいう連休中です。ホテルにチェックインした後、すぐに会場の下見に出かけました。歩いて5分ほどで、この日はアンダ-21の10ダンス世界選手権が開催されていて、競技会場は車でいっぱいです。あまり覚えてなかったんですが、建物に近づくにつれて記憶がもどってきます。この体育館は全然変わってませんでした。入り口はこちら。パンや飲み物を売る売店が出ています。中の様子を少し見てみたかったんですが、入場料20ユーロと言われて諦めました。がっつり観戦するわけではないのに二人で7000円近く払うのはもったいないですもんね。その代わり付近を少し散策して帰ることにしました。11年前にここに来た時はシーズンオフの避暑地みたいに閑散としていた街が、一変してメインストリートには人があふれていました。おしゃれな店も増えています。リゾート開発が進んだのか、新しいマンションも多く立ち並んでいました。海辺にも素敵なバーが出来ていて、まだ暖かいので泳いでいる人もいました。会場近くのスーパーで水を大量に買い込んで一度ホテルに戻り、テレビをつけるとローカルTVで試合の様子を生放送していたんです。しばらく観戦してから晩御飯を食べに外に出ました。以前入ったことがある店に行ったんですが、メニューも内装も変わっていて、若者向けの店になってましたね。とりあえずスペインのビール、サンミゲルとサラダ、スパゲティとハンバーガーを頼んで二人で一万円くらいでしょうか。高いですよね。ホテルに戻ってバーでコーヒーでも飲もうとしたら、そこで日本から参加の2組に会いました。特に示し合わせたわけではないのに、たまたま皆んな同じホテルだったんでしょうか。会場に近いので、フィンランドやドイツの選手団もこのホテルだったんです。コーヒーを飲みながらしばらくおしゃべりして、レッスンやキャンプの話などを聞きました。夜中、外から怒鳴り声が聞こえて目が覚めたんです。3時ごろでした。女性の『Stop it !』の甲高い声も何度も聞こえたので、酔っ払った観光客同士が道で喧嘩してたようです。日本なら誰かが警察呼んですぐに収まるんでしょうけど、結構長いことやってましたね。そういえば以前来た時も喧嘩の声が煩かったっけと思いながら、疲れていたのでいつの間にか寝てしまいました。(つづく)
2024/11/06
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<バルセロナ空港から中長距離バスに乗る方法>2024年11月1日、ホテルのシャトルバスで再びバルセロナ空港に送ってもらいました。ターミナル1に中長距離バスの発着場があって、ここからプラヤデアロに行けます。日本から参加の他の2組はすでに現地入りしていて、ダンス競技会に先駆けて開催されていたキャンプやレッスンに参加されていました。彼らは大会側が用意してくれるバスを予約してホテルまで送ってもらったらしく、確実で安心ですが一人50ユーロと割高です。自分たちでバスを予約して行くと、一人20ユーロと安いんですがその分いろいろ手間がかかりました。11年前も乗るバスを見つけるのが大変だったんです。今回もそうでした。目的のバスが何番停留所に来るのか分からない上に、時間ギリギリかもしくはそれ以降にしかやって来ないみたいなんです。いろんな人に聞きまくってようやく分かったのは、中長距離バスが止まるのは7番以降の停留所ということ。停留所番号は決まっていなくて空いているところにバスが停まるので、バスの横腹に書いてある会社の名前で自分の乗るべきバスを判断して、目的地に行くかを運転手に聞くという方法、これが一番確実のようでした。予約したプラヤデアロ行きはモベンティスサルファバス(Moventis Sarfa)で、他の会社の運転手さんに聞いても冷たく『ここじゃない、あっちの方だろ。』みたいな反応です。私たちは予定時刻の1時間前からここで右往左往して待っていたんですが、来たのは15分遅れくらいだったでしょうか。荷物は自分でバスの横から詰め込んで、指定席に座ります。バスはバルセロナ市街を抜けて出発しました。高速道路をぶっとばして、アウトレットやいくつかの街で停まり、北へ向かいます。なぜかマイケル・ジャクソンやマドンナなどの80年代ヒット曲がかかっていて、個人的には楽しかったですね。窓から見上げると太陽の周りに彩雲が虹色に輝いていて、湿度が高い様子でした。郊外に行くと信号がなくて、すべての交差点はラウンドアバウトになっています。大きなバスが小さな丸を描くと結構車体が傾くのでその度にひやりとしました。2時半ごろ、約2時間で目的地プレアデアロに到着。ここで一つ問題が起きました。頼りにしていたWiFiが使えなくて、ホテルの行き方がわからなかったんです。ものすごくいい加減ですが『たぶんこっち』と思われる繁華街の方へ向かって歩いて行きました。身軽ならいいんですが、でっかいスーツケース引っ張って石畳をゴロゴロですから大変なんです。ようやく街の入り口にたどり着いたところで、大将が『東だと思う』とか言って海の方に行こうとしたので、ちょっと待てと引き止めて目の前の洋品店でホテルの場所を聞きました。バス停から1キロくらいは歩きましたね。こういった面倒を考えたら50ユーロでもホテル直通バスの方が良かったんじゃないかと思いましたが、そんなこと言うと頑張って予約してくれた大将がかわいそうですからね。それにこういった試行錯誤が旅の醍醐味なんですよ。もうないと思うけど、もしまたこの場所で試合があったら今度こそすんなり行けると思います。(つづく)
2024/11/05
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<スペイン大洪水>オレンジの生産で有名なスペインのバレンシア州で、記録的な豪雨による洪水が発生したというニュースが飛び込んできました。スペインのニュースが日本で流れるのは稀なのでよほどのことに違いないと思っていたんですが、8時間で1年分の雨を記録して、あと2日は降り続く恐れがるとのこと。私たちが行くのはもう少し北のバルセロナ近郊でしたので直接影響はありませんでしたが、比較的近いので心配ではありました。2024年10月31日(木)、朝6時半後過ぎに家を出て電車とバスを乗り継ぎ成田空港へ向かいました。空港バスが1日に6便で、次のバスだとギリギリすぎるので朝早く出発。最終目的地はWDSFシニアIII世界選手権ラテンが開催されるスペイン北部のプレヤデアロです。ここはバルセロナの北にある地中海沿岸のリゾート地で、11年前に一度試合で行ったことがありました。まだ円安傾向は続いていて1ユーロ169円です。7月よりは少しマシでしょうか。出発前に、空港内の『だし茶漬け えん』で最後の日本食を頂きました。京都生まれの大将は『ぶぶ漬け』に『早よ帰れ』のイメージを持っているせいか、あまり乗り気じゃなかったようですが、食べてみたら美味しかったみたいでご機嫌です。出汁という日本の食文化は本当に素晴らしいですね。心に沁みました。成田12:10発のスイス航空でチューリッヒまで、北極圏を経由して約14時間。狭い席に長時間じっと座っているのは結構きついので、行けるのは体力があるうちだなといつも思います。スイス航空は今回初めて利用したんですが、食事がおいしいと評判でしたので期待してました。この写真は航空会社のイメージ画像ですが、実際ボリュームもあって美味しかったです。最初の食事は山菜そばとチキンカツご飯、パン、チーズ、サラダ、デザートといったラインナップでした。大将は食後に配られたチョコがおいしかったと言っていましたが、私はチョコが苦手で食べてないので分かりません。チーズは本場っぽくて美味しかったです。寝て起きて、時々配られる水を飲んだりアイスを食べたりしながら映画を4本見て、同日の夕方18:30ごろチューリッヒに到着しました。時差は8時間です。日本時間では夜中の2時半。乗り換えのためのターミナル移動はスカイメトロという電車に乗ります。乗り継ぎの飛行機に乗るまで3時間ほど空港でぶらぶらして、チューリッヒ空港を夜の9時過ぎに出発。満席で手荷物を収納するスペースが足りなくなるほどでしたが、飛行機の中がすごく寒くてダウンが必要でした。格安便なので軽食や飲み物は有料です。バルセロナ空港に到着したのは夜11時ごろでした。この時間にはプラヤデアロ行きのバスはないのでここで1泊です。ホテルのシャトルバスに乗って、INNSiDE by Meliá Barcelona Aeropuertoというホテルへ。すでに家を出てから25時間、時差ぼけの頭でホテルのシャトルバス乗り場が見つけられるだろうかと心配してました。前回はついに見つけられずにタクシーで行きましたからね。今回は送迎バスがたくさん停まっている場所が空港の渡り廊下から偶然目にとまりました。部屋にバスタブがあったのでゆっくり浸かって、ようやく平らなベッドに脚を伸ばして横になったのは明け方の3時ごろです。ここ数日、旅の準備やらで連日4時間睡眠だったので、もう何時でもどこでも寝られる状態でした。(つづく)
2024/11/04
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スペインのプラヤデアロで2024年11月1日から11月3日までWDSFプラヤデアロ・フェスティバル 2024が開催されました。大会3日目の11月3日(日)は、アダルト10ダンスのワールドカップが開催されました。アダルト(年齢制限なし)の男女というカテゴリーです。*********************************************************************ワールドカップ・アダルト10ダンス 出場21組*********************************************************************1. Armand Fazullin - Klaudia Iwanska(ポーランド)2. Vladislav Kozhevnikov - Eleonora Metelitsa(イスラエル)3. Romans Dobrecovs - Violetta Levchenko(ラトビア)4. Davide Corrodi - Maja Kucharczyk(スイス)5. Ivan Hristov - Diana Vylegzhanina(ブルガリア)6. Riccardo Perretta - Chiara Perretta(イタリア)参加国はポーランド、イスラエル、ラトビア、スイス、ブルガリア、イタリア、スロバキア、日本、ウクライナ、ストニア、クロアチア、デンマーク、スペイン、チェコ、ポルトガル、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、ハンガリー、オーストリア、ボスニアヘルツェゴビナから、各国代表が一組ずつ参加でした。ジャッジはオーストリア、イタリア、スペイン、AIN、ポーランド、モルドバ、クロアチア、リトアニア、エストニア、チェコから各1名ずつの計10名です。日本代表の大西組は準決勝8位の成績でした。2日連続で10ダンスを踊る体力も素晴らしいです。ワールドカップ以外は、以下のカテゴリーが行われました。WDSF Open Standard YouthWDSF Open Solo Standard Female Adult WDSF Open Solo Standard Female YouthWDSF Open Solo Standard Female Junior I WDSF Open Solo Standard Female Junior II WDSF Open Solo Standard Female Juvenile IWDSF Open Solo Standard Female Juvenile II WDSF Open Latin Junior II WDSF Open Latin Senior II WDSF Open Latin Senior III Open Juvenile Latin Open Junior I Latin Open Senior IV Latin Open Solo Senior Standardソロダンス以外のWDSF公認競技の結果は以下のとおりです。*********************************************************************WDSFオープン・スタンダード・ユース 出場19組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・ラテン・ジュニアII 出場27組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・ラテン・シニアII 出場12組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・ラテン・シニアIII 出場53組*********************************************************************6. Hirofumi Sakamoto - Junko Sakamoto18. - 20. Kazunori Takahashi - Kyoko Takahashi26. Jun Shimizu - Hinako Shimizu坂本組、決勝入りおめでとうございます!優勝はオーストリアの大会の優勝者と同じドイツの選手でした。前日行われた世界選手権参加者の上位カップルの多くが不参加でしたので、私たちももう少し上を狙っていたんですが残念です。
2024/11/03
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スペインのプラヤデアロで2024年11月1日から11月3日までWDSFプラヤデアロ・フェスティバル 2024が開催されています。大会2日目の11月2日(土)は、シニアIIIラテン世界選手権が開催されました。シニア III は片方が55歳以上、もう片方が50歳以上の男女というカテゴリーです。*********************************************************************シニアIIIラテン世界選手権 出場99組*********************************************************************1. Manuel Ramirez - Julia Lopez(スペイン)2. Frantisek Beres - Miriam Beresova(スロバキア)3. Petri Jarvinen - Ulla Jarvinen(フィンランド)4. Gabriele Camagna - Simona Oddone(イタリア)5. Slawek Lukawczyk - Janine-Nicole Desai(イギリス)6. Patrick Lemaire - Jennifer Massaro(フランス)7. Herbert Schoepf - Beatrix Schoepf (オーストリア)参加国はスペイン、スロバキア、フィンランド、イタリア、イギリス、フランス、オーストリア、ドイツ、スイス、日本、アメリカ、ポーランド、カナダ、ポルトガル、スウェーデン、ラトビア、エストニア、スロベニア、ルーマニア、イスラエル、リトアニア。ほとんどの国は代表が1組か2組なんですが、ドイツ、イタリア、スペインからどっさり参加されていて、シニアIIIラテンの世界選手権史上最も多いと思われる103組のエントリーがありました。ジャッジはオーストリア、スペイン、イタリア、チェコ、モルドバ、オランダ、アイルランド、エストニア、イスラエルから各1名ずつで計9名です。日本からは3組参加で結果は以下の通りでした。17. Hirofumi Sakamoto - Junko Sakamoto28. Kazunori Takahashi - Kyoko Takahashi39. Jun Shimizu - Hinako Shimizuこちらのインスタグラムにちらっと我々も登場します。最初に映っているのは3位だったフィンランドのカップルです。世界選手権以外に以下のカテゴリーが行われました。WDSF Open Standard Junior II WDSF Open Latin YouthWDSF Open Solo Latin Female Adult WDSF Open Solo Latin Female Youth WDSF Open Solo Latin Female Junior I WDSF Open Solo Latin Female Junior IIWDSF Open Solo Latin Female Juvenile IWDSF Open Solo Latin Female Juvenile II WDSF Open Ten Dance Adult Open Juvenile Standard Open Junior I Standard Open Solo Senior Latin ソロダンス以外のWDSF公認競技の結果は以下のとおりです。*********************************************************************WDSFオープン・スタンダード・ジュニア II 出場20組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・ラテン・ユース 出場33組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・10ダンス・アダルト 出場24組*********************************************************************日本から参加の大西大晶・大西咲菜組が優勝でした。素晴らしいですね。おめでとうございます。
2024/11/02
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スペインのプラヤデアロで2024年11月1日から11月3日までプラヤデアロ・ダンススポーツ・フェスティバル 2024が開催されています。大会1日目の11月1日(金)は、U-21 10ダンス世界選手権が開催されました。21歳以下の男女というカテゴリーです。*********************************************************************U-21 10ダンス世界選手権 出場36組*********************************************************************1. Marc Mateos - Marija Golubeva(スペイン)2. Maxim Zhilenkov - Alua Kargabaeva(カザフスタン)3. Kajetan Tygielski - Nicole Menser(ポーランド)4. Kristupas Mlinskas - Liepa Rudnickaite(リトアニア)5. Joao Sant'Anna - Luna Pinto(ポルトガル)6. Daniel Ficola - Tatiana Gonzalez Contreras(スペイン)参加国はスペイン、カザフスタン、ポーランド、リトアニア、ポルトガル、イスラエル、イタリア、チェコ、ドイツ、フィンランド、オーストリア、ラトビア、デンマーク、AIN、エストニア、アルメニア、スロバキア、ハンガリー、ウクライナ、ボヘミアヘルツェゴビナ、オランダ。日本からの参加はありませんでした。ジャッジはチェコ、イタリア、AIN、ポーランド、クロアチア、スペイン、リトアニア、イスラエル、オーストリアから各1名ずつで計9名です。IOC(国際オリンピック委員会)に準じる形で、ロシアとベラルーシ国籍の人は『個人の中立選手』(AIN=Individual Neutral Athletes)として参加しています。世界選手権以外に以下のカテゴリーが行われました。WDSF Open Standard Senior IIWDSF Open Standard Senior IIIWDSF Open Standard Senior IVOpen Juvenile Ten DanceOpen Junior Ten Dance Open Youth Ten Dance Open Senior V Standard WDSF公認競技の結果は以下の通りです。*********************************************************************WDSFオープン・スタンダード・シニア II 出場14組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・スタンダード・シニア III 出場49組*********************************************************************日本人の参加はありません。*********************************************************************WDSFオープン・スタンダード・シニア IV 出場33組*********************************************************************日本人の参加はありません。コスタブラバTVという現地のローカルテレビで競技の様子を生中継していました。夜中3時頃まで再放送もやっていましたよ。全部は見ませんでしたが、面白かったです。
2024/11/01
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