宮木京子の さらさら散文

宮木京子の さらさら散文

「ステップ」その4



これも単純にホームページからの抜粋なんですが、

ボランティア活動

http://www.stepv.co.jp/kaisya/boranteia.html

に積極的です。企業としては良いことだと思います。わかっていても、いざ実践するとなると、なかなかできる事ではありません。

また、生徒に学ぶ楽しさを教えるといったような取り組にも積極的です

http://www.stepv.co.jp/kaisya/stepvivent.html


塾とステップについて好き勝手な事を書いてきましたが、実際にステップは株としてはお買い得なのかよ!!!!どうなのよ!!!!!!!!!!!


いくら素晴らしい企業でも割高で買ったんでは意味ないし。


とりあえず、ステップが株式公開している塾の中で、どのくらいの位置にいるのかを確認したいと思います。いろいろな指標をみて、ランキング上位であり、かつ割安ならばお買い得だと思うので。


ステップの個人的な特徴(いわゆる企業分析に当たる点)は、今回は考えずに、単純に数字だけで比較します。もうステップはすでに持ち株なので、企業分析においては贔屓目に見てしまうだろうし、だいいち同業他社の企業分析までは手がまわらないので比較の仕様が無い。栄光ゼミナールとだったら、比較できるけど(笑)。


1成長性ランキング

学習塾の成長性ランキングです。どの指標が重要なのか今一自分でも掴みきれていないのですが、最新の業績予想と過去3年間の実績を元につくりました。

成長性がある順番に

明光ネット
早稲アカ
クリップ
リソー教育
京進
ナガセ
東京個別
秀英
栄光
市進
アップ
ステップ
全教研
学育舎
学究社
進学会
城南進研
修学社

ワオコーポ
ウィン


となりました。ステップは21社中12位です。


収益性ランキング

続いて収益性ランキングです。

明光ネット
秀英
クリップ
ステップ
東京個別
アップ
ナガセ
進学会
城南進研
京進
学育舎
リソー教育
早稲アカ
ウィン

市進
全教研
学究社
栄光
修学社
ワオコーポ

ステップは4位でした。


安全性ランキング

最後に安全性(財務内容)ランキングです。

進学会
修学社
アップ
学究社
城南進研
明光ネット
ステップ
全教研
クリップ
秀英
東京個別
ウィン
学育舎
リソー教育
市進
早稲アカ

ワオコーポ
ナガセ
京進
栄光

ステップは7位でした。


綜合ランキング


成長性・収益性・安全性をすべて加味した総合ランキングです。

明光ネット
クリップ
秀英
アップ
東京個別
進学会
ステップ
城南進研
リソー教育
早稲アカ
学究社
ナガセ
学育舎
修学社
京進
全教研
市進
ウィン
栄光

ワオコーポ

ステップは、

成長性 12位
収益性  4位
安全性  7位

総合 7位

という結果になりました。21社中7位です。かなり普通です(笑)。株式は将来の成長性を一番重視するものである!というのであれば、21社中12位と丁度真ん中です。

ですので、上場している学習塾の中では可もなく不可もなくの平均よりちょっと上の地味~な会社であると思います。ですので株価的にPERや配当利回り、場合によっては時価総額等で比較して、ちょうど真ん中くらいの位置であれば、買う価値の無い会社になりますね。


それでは現在の株価の位置を確認して見ようと思います。


予想PERランキングです。


早稲アカ  6.46
ステップ  6.93
明光ネット 7.94
東京個別  7.96
京進    7.96
クリップ  8.5
城南進研  8.92
アップ   9.58
学育舎   9.86
秀英    9.96
栄光    10.14
市進    10.35
ナガセ   11.94
全教研   12.09
進学会   13.5
リソー教育 16.52
学究社   18.16
ワオコーポ 24.36
修学社   33.94
昴     35.75
ウィン   ー


ステップ割安度第2位です。成長性がPERに反映されると強引に考えれば、成長性が12位なのに、割安度が第2位というのはちょっとお買い得だと思います。


PERがすべて!だと考えれば総合ランキングとも比較できるわけで、総合で7位なのに、割安度2位(つまり総合で20位の評価)ってのは、ちょっと・・・


この割安の理由は、もういろいろ調べましたからね。ステップという会社が悪材料を抱えているのが原因ではなく、単純に皆に知られていないだけです。ですので、水準是正だけでも多少の株価上昇が見込めると思います。


塾業界の水準自体が落ち込んでしまったら、どうにもならんのですが(笑)。


ステップが投資家に知られていない!というのには自信があります。割安株仲間でも、注目している人は0ですし(結構塾業界は割安株仲間の間では人気)、ライコスクラブの仲間でも始めて聞いたっていう人がほとんどだと思うからです。


知らなかったですよね???ステップなんて会社??


ですので、皆が知らないうちが絶好の仕込み時です。ステップが会社の実態以上に割安に放置されているという事に気が付いているのは、竹田和平くらいじゃないでしょうかね(笑)。


実際の予想PERでは第2位ですが、1位の早稲田アカデミーは、前期比比較で増益率19%、増収率92%と予想が強気すぎるのでちょっと信用できません。ですので、実質割安度は塾業界ナンバーワンだと思っています。


会社の内容が評価されれば、PER8倍くらいまでは上昇してもいいのではないでしょうか???


一株利益164.49円 × PER8倍 = 株価1310円


あはは・・・実際のところ、たいした上昇余地はなかったりする(笑)


実際に大事なのは配当です!配当!!

もともと高配当でみつけた株なんですから、ステップは。
まあ調べるまでもなく、配当利回りはナンバーワンです!!
(参考のため、配当性向もUPします)

ステップ   4.47         31
昴   4.31        154.08
城南進研   4.09         36.48
学究社   4.05        73.62
学育舎   3.97        39.15
栄光   3.96        40.15
全教研   3.25        39.25
市進   3.08        31.84
東京個別   2.98         23.71
京進   2.68        21.33
ナガセ   2.5        29.85
ワオコー   2.35         57.31
アップ   2.33        22.35
進学会   2.33        31.51
クリップ   2.22         18.9
早稲アカ   1.88         12.17
リソー   1.41        23.26
修学社   1.34        45.62
明光ネ   1.04        8.23
秀英   0.79        7.83
ウィン   0          0

配当性向30%目安と無理の無い適正な水準にもかかわらず、株価安値放置のため、高配当が実現します。今はフージャースの非課税枠をぶっ放してまで買う気にはなれませんが、これがさらに株価が下落して利回り6%とかになったら全力で買い出動しますよ、私は(笑)。


収益性には全く問題ないので、今後しらばらくは今の配当は維持できるものを予想します(下手すりゃ増配)。配当取りの株としては、こんなに美味しい銘柄は無いと思いますが・・・。


ここまでちゃんと目を通して頂いた方は、ある事に気が付くと思います。


”ステップじゃなくて明光ネットとか買ったほうがお得じゃないの??”


あはは・・・仰るとおりです(笑)。


自分的には総合ランキング1位の明光ネットが、PERでみる評価では割安度3位(評価19位)なんですから、実際の実力と株価の乖離はステップの比じゃないですよね。ですので、単純にキャピタルゲインを狙うのであれば、明光ネットとかのほうが良いと思います。IRも充実しているし。


まあ、そんなわけだから、他の割安株仲間は明光ネットに投資しているんですね。


実際、塾銘柄は実力と株価が全然一致していません。今、一致していないんだから今後実力=株価となる事は断言できず、今後も不当な評価が続く危険性は高いです。


しかし、ずーっと持っていて、ずーっと同じ業績を維持(あるいは上昇)できて、その力がかわらない企業体質だと判断できれば、いずれは利益は配当等で還元されるわけだし、買って損はないと思います。


低PERランキングと総合ランキングを照合すると、


早稲アカ 10
ステップ 7
明光ネット 1
東京個別 5
京進 15
クリップ 2
城南進研 8
アップ 4
学育舎 13
秀英 3


総合ランキングの1位~5位までの会社が低PER10位までに入っており、明らかにおかしいです。単純に総合ランキング1位~5位の会社で学習塾ファンドを設定しても面白いと思います。


何だかステップがあまりお買い得ではないような感じがしないでもないですが、それでも私はステップを買います。元々、配当目的の銘柄なので。


単純な株価の値上がりを期待するのであれば、究極の割安銘柄フージャースに投資したほうが良いですし、実際フージャースを持ち株から外す気持ちは全然ないので。


成長を期待して、フージャースを売って明光ネットを買うという選択肢はありえないです。企業の中身も成長性も今後期待できる実績はフージャースのほうが全然上です。

去年の今頃、マンション銘柄で同じような事をしていました。成長性重視のランキングなんですが、結果は、


ダイナシティ
アーネストワン
日本エスリード
フージャース
菱和ライフ
日本エスコン
MGホーム
ゴールドクレスト
タカラレーベン
ゼファー
新日本建物
アーバンコーポ
日神不動産
日本綜合地所
ジョイントコーポ
原弘産
サンウッド


でした。ダイナシティは会社の存在自体がインチキで数字なんて信用できないので、ランキングトップになってしまいましたが(笑)。


ですので、今の塾ランキングも企業が嘘を言っていないかどうか、信用できる企業かどうかくらいはチェックしたほうが良いです。(ステップは過去3年の予想と実績がほぼ等しく、財務諸表にもおかしいところはなかったので信用できる企業です)


フージャースは実質3位の実力でした。まあ、今の考え方で再考しても、

収益性 3位
成長性 2位
安全性 2位


で、総合ランキング2位でしょうね。1位はブッチギリでアーネストワンですね。数字だけで判断すれば。まあ、マンション専業であれば1位です。


そのフージャースがPERでは4倍で、割安度は不動の第2位だったんですから(割安度1位はタカラレーベンでしたけど、レーベンは予想ベースで唯一の減益企業)。割安でしかも成長性があるんだから、そりゃあ株価は4倍にもなりますよ。ちゃんと評価されれば(笑)。


その点、ステップは、現状割安度は文句なしの2位(実績をみれば実質1位だと思う)ですが、総合的に見て7位ですからね。しかも成長性は12位(前年ベースではほぼ0成長)。水準是正で騰がる可能性はあるものの、フージャースみたいな爆発は期待できません。期待するのは配当で


年50円配当×10年= 500円


の配当がゲットできれば投資目的達成とみたほうがいいでしょう。ですので、今後数年以内に、500円くらい値上がりすれば(株価1600円くらい)、一度利益確定するのも手だと思います。


散々調べた割には、結果はフージャースの足元にも及ばない企業で、フージャース並みの株価上昇はとても期待できないという今一な結果になってしまいましたが、私的には、それなりに特徴のある良い企業で割安だと思うのでこれからも買い増す予定です。


→「その5」に続く


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