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株式会社 天寳一
深安郡神辺町川北660
神辺の風土が育んだ備後名うての辛口酒
神辺は江戸時代、宿場町として栄えた町。その面影は今も残り、旧街道を歩くと、しっくいや白壁づくりが軒を連ねる昔ながらの風景に出会える。 天寶一は、その旧街道の一角。
神辺の温暖な気候や良質の水などから恩恵を受けながら、明治40年の創業以来、辛口ですっきりとした酒造りを続けている蔵だ。「広島は、全国でも有名な甘口志向。でもうちは、創業以来辛口で通している」と4代目の村上領壮氏。そうした味に対するポリシーを保ちながら、酒造りのシステムは5年前、思い切って変えた。
簡単に言うと、より小規模のタンクで仕込むようにしたこと。それぞれ、きめの細かい管理ができることはもちろんのこと、タンク内の温度差が少なくなることで、味にムラのないものができるという。しかしよく、思い切ってかえたものだ。
「5代目が育ってきたことが一番大きい。これからは、創業以来のノウハウと若い人のエネルギーを融合させないと。そして少数精鋭。全国に出しても負けない良い酒を造り、より意識の高い顧客を獲得することが、私共が生き抜くひとつのポイントでしょうな」。 天寶一は、今新たな歴史のうねりを感じている。