瑞冠 純米大吟醸 いい風 720ml 1785円
瑞冠 純米吟醸 いい風-花-720ml 1260円
瑞冠 純米吟醸 こわっぱ720ml 1260円
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山岡酒造株式会社
甲奴郡甲奴町西野489-1
原料米から一貫管理の日本酒版シャトー。
幻の酒米・ 亀の尾を自社栽培し、名水・有田湧水を用いて少量生産している蔵。 亀の尾で仕込む蔵は東北地方を中心に全国で40社あまりと数少なく、広島県ではここ 山岡酒造のみが醸造している。
「米づくりから取り組むことにより、蔵としての個性を充実させることが出来ると思います」。酒造りと蔵元の二役をこなす 山岡克巳社長は、自ら米づくりもし、酒造りも行っている。
丹精込めた酒米を丁寧に自社精米するなど、原料米から一貫して管理。40代の 山岡さんを筆頭に、30代の若い蔵人たちが高品質かつ手マメな酒造りにこだわり、平成12には 亀の尾使用の大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。
ほか、雄町や八反錦、山田錦、新千本などを契約栽培し、味にキレのある、芳醇な辛口の特定名称酒の数々を醸造。その暖簾の味・ 瑞冠にさらなる魅力を加えるべく、近年、爽快な辛口の純米吟醸「 いい風」、伸びやかな辛口の純米吟醸「 こわっぱ」などを世に送り出した。
「若いからこそ柔軟にも、情熱的にもなれるんです」と 山岡社長が語るとおり、消費者のニーズを的確に捉えた品質本位の酒造りと、その意欲的な試みは、日本酒版シャトーとして全国から熱い注目を集めている。
不世出の名米、亀の尾を自らの手で栽培
山岡酒造では、蔵の裏手にある70aの自家水田で 亀の尾、雄町などの酒米を栽培している。
亀の尾は、ササニシキやコシヒカリなどの有名食米の祖先にあたる古い品種。明治26年、山形県庄内に住む阿部亀治翁により発見され、東北を中心に広く栽培されたが、亀の尾は化学肥料に弱いなど近代農業には向かず、近年では幻の米とも呼ばれていた。約20年前酒米として蘇り、全国40数社の蔵で醸造されており、日本中の地酒ファンに愛されている。
顔の見える酒造りなどを信条に、 山岡社長は平成元年から 亀の尾の栽培に着手。「背が高いため倒れやすく、栽培には手間がかかります」としながらも、基本的なところに手を抜きたくないと、仕込みの時期が終わると低農薬、有機農法による酒米づくりに汗を流す。「1年を通じて気を抜くヒマがないですね」(笑)