エルベのほとりで = 第2章 =

February 3, 2011
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NHKの日曜美術館 でマイセン磁器の紹介をしていました。

実は私、マイセン磁器が好きで、ドイツ滞在中から何度が足を運んでいたんですね。

いろいろな想いで番組を観ていたのですが約10年前に作っていた、
私のサイトの記事を思い出しました。

『オープン・ドアの日』という特別な日に訪れた時のことを書いているので、
ちょっと恥ずかしいけど、ご紹介します♪

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2000年10月21日、ドレスデン近郊のマイセンを訪れました。

マイセン… マイセンと言えば、高級磁器の…
そうここは、あのマイセン磁器のふるさとです。

マイセン磁器工場は町の外れにあり、見学用の工房と磁器博物館に分かれています。
見学用工房は、毎日各国からの観光客で一杯!もちろん日本からの方も多いです。


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この写真は創業以来のマイセン磁器マークの変遷。
現在のマークは一番下の細目のもの。見学用工房の入り口にあります。


通常、見学は見学用工房のガイドツアーのみですが、
私たちが訪れた日は、年2回開かれるオープンドアの日!

この日は普段は入ることができない、
磁器を作っている工房にはいることができるんですよ♪

それはもう、興味津々!

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実は私、ここを訪れる前までは、工房の中で土をこね、
ろくろを回して形作った後、色をつけて焼くという作業を一人の人がしている。

そんな陶芸家たちが沢山いるのかと思っていました。(冷静に考えるとそれもヘン)

ところが実際は、型を使って壺や皿の形をつくり、別に作った装飾を付け下絵を描き、
色を塗って、また形を整えて焼く。という作業に分かれていました。

meissen7
しかも、それぞれが完全に独立しており、各部屋ごとにマイスターが作業をしていました。

作業している方に質問すると、いろいろと詳しく教えてくれます。
答えはドイツ語なので殆ど判らなかったけど、とってもフレンドリーで楽しかった♪



窯は超近代的!窯の中の温度はコンピューターで管理されています。
そしてあのマイセン焼きが完成です。
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全ての段階が一人のマイスターの手によるもの、というわけではないんですが、
最新技術を駆使した完全手作業という感じです。やっぱり、「マイセン」なんですね。

磁器作りの作業現場をこんなにじっくりみたのは初めてだったので、かなり楽しめました。


さて、普段から見学できる磁器博物館は、とても見ごたえがあります。

色の美しいマイセン磁器は、初め日本や中国の製法を模倣していました。
特に有田焼の2代目柿右衛門の影響はかなり大きいものでした。

古伊万里や有田焼、中国の陶磁器、その他昔の偽物マイセンも展示されていて、
とてもおもしろかったですよ。


まぁそれにしても、この日はとにかく人・人・人。
カメラやビデオを抱えた人たちであふれかえっていました。(私たちもいっしょっ)


マイセン
オープンドアの日の中庭には、名産のマイセン・ワインを飲ませてくれたり、
ソーセージやクレープを売る屋台がでています。
もちろんマイセン磁器の即売も行っています。

この日の記念販売の花柄小皿(PCカードくらいの大きさ)は1枚約4000円。
でも、飛ぶように売れてました。

他にもカップやお皿のセットなど、2級品のお手頃お値段の物から新作まで
いろいろあって、見ているだけでワクワク。

上の小さな写真は、このとき購入した我が家のカップです。
Aqua tintaというプリントのマイセン。


さて、お次は磁器工場を出て、町の中心に立つ聖母教会へ。

マイセン旧市街

塔の上からは、マイセンの町並みが見渡せます。とっても可愛らしい小さな町です。


マイセン旧市街



10世紀から15世紀までヴェッティン家の本城だったブルクベルク(城塞の山)の跡には、1471年から1524年にかけて造られたアルブレヒト城がそびえ立っています。

発明した白磁の秘密を守るために、
1710年~1864年まで、この城の中でマイセン磁器が作られていました。

アルブレヒト城

エルベ川に架かる橋から眺めるお城は、なかなか美しいです。
Sバーン(ドイツの近郊鉄道)の列車も、エルベ川の鉄橋を渡るときは
スピードを落としていましたよ。(粋な計らいかしら?それとも鉄橋が古いだけ?)


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いかがでしたか?

マイセン磁器の歴史、知れば知るほど面白いですよ~。

ご興味のある方は、こちらの本がおススメです。
『マイセン 秘法に憑かれた男たち』  ジャネット・グリーソン・著 南條竹則・訳









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Last updated  February 3, 2011 04:15:24 PM
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かよK @ 始めまして あなたのマイセンのページを見ました。 …
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