全13件 (13件中 1-13件目)
1
以前にローズウォーターを使ったスキンケアの方法をお伝えしました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200812150002/)。そこでも触れていますが、中東ではローズウォーターがとても安価で手に入ります。空気が乾燥しており、土地が肥沃な中東ではバラが育ちやすいのだと思います。ローマ時代にも、中近東でバラの栽培が盛んに行われていたようです。ローズウォーターと並んでよく使われるのが「オレンジブロッサム・ウォーター」。こちらも安いです。ローズウォーターもオレンジブロッサム-ウォーターも、スキンケアだけでなくお菓子などにもよく入れられます。左がローズウォーター。右がオレンジブロッサム・ウォーター。さて、今日はホワイト・コーヒーの作り方のご紹介。ローズウォーターとホワイト・コーヒーに何の関係があるの? と思われた方!! そうなんです、ここヨルダンでは「ホワイト・コーヒー」=「ローズウォーターを使った飲み物」のこと。なぜ”コーヒー”というのかは、地元のヨルダン人にも分からないみたい…。アラブ料理はとても美味ですが、何せアラブはドカ食いをする。しかもお肉を使った料理が多いので、食べ過ぎると胃がどっかりともたれてしまいます。そんな時、食後に登場するのがこの「ホワイト・コーヒー」。ローズの香りで胃がすっきり。お口の中も爽やかになります。作り方は、沸騰させたお湯にティースプーン1杯のローズウォーターを入れて、かき混ぜるだけ。その後、カップに注ぎます。カップは小さめで。ローズの香りがアツアツのお湯からふんわり漂い、飲むと胃がス~~ッと軽くなる感じ。とても爽やかで美味しいホット・ドリンクです。ローズウォーターをあまり入れすぎると、香りがきつくなりお味の方もいまいち。ローズウォーターの割合が重要です。こんなに手軽に頂ける「ホワイト・コーヒー」。ぜひ皆様もお試しあれ!! リラックスしたいとき、胃が重い時などにとても効果的だと思いますよ。 中東散歩で中東情緒。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.30
先回に引き続き、ワディラム編でお送りいたします。ワディラムのジープツアーには、色々な種類があります。ごく基本的なものは2時間から2時間半のツアー。ヨルダンの現地旅行会社に勤務していた時に、日本の某旅行会社からのお客様のアテンドでワディラムのツアーに参加したことがあります。自分がこれまでに参加したツアーと全然違ったので、がっかりしました。同時に、「お客様はこんなツアーに高いお金を払っているのか」とびっくり。その時に、ワディラムのジープツアーといっても、いろんな種類があるのだと分かりました。お客さまにとっては1回きりのツアーで他と比べようもないかもしれませんから、それで良いと言えば良いのでしょうが、あまりにも適当なツアーには悲しくなりました。その時のジープツアーでは、いわゆる見所と呼ばれる個所(かしょ)は1つか2つ。その後は、ネックレスなどを売っているしょぼいテントに連れて行かれました。ガイドのコミッションのためでしょう。そこで今日は、「良心的なジープツアーとは??」編です。ワディラムには見所がたくさんありますが、まず絶対にツアーに含まれているべきもの。1. サンド・デューン(赤い砂山) サラサラの砂が本当にきれい。低い丘のようになっていて、てっぺんまで登れます。ただ、砂に足がとられるので、かなりの運動量。靴を脱いだ方が歩きやすいです。でもお昼間は砂が太陽であつく熱されていて、素足になると熱くて歩けないほど!! → 2.ローレンスの家。「アラビアのロレンス」の撮影に使われた場所です。↓ こんな砂漠トカゲを見つけられるかも??3. ロレンスの泉↓ この写真は実際のローレンスの泉ではなく、ローレンスの泉から流れている水を水路に溜めたもの。ローレンスの泉 (水源) はこの水路の近くにある岩山にあります。今でも水が湧き出ています。岩山に上っていただくこともできますが、けっこうヘトヘトになりますので、登っていただかなくて良いかと…💦4.ナバテアン・インスクリプション↓ 古代ナバテア人が岩に残した碑文(?)。キャラバンなどが描かれていて、当時ここが隊商達の通り道だったことが分かります。5.ストーン・ブリッジ↓ ↑ウンム・フルース↑ワダックこうした石の橋は、ワディラムに3つあります。良心的なジープツアーには石の橋のうち1つは含まれているべき!! ちなみにこうしたストーン・ブリッジには登ることができます。ウンム・フルースに関しては、登るときは裸足の方が滑らなくてよいかと思いますよ。おっかなびっくり、でも登った時の快感は何とも言えません。6. 砂漠でのティータイム →砂漠で飲むシャイ(ティー)は美味しいですよ~。その辺にある木切れを集めて手際よく火をおこします。ただし、最近は砂漠内にティーハウス(テントですが)が幾つか作られていて、こうしたテント内でティーをいただくほうが多いかと思います。↓ 7. ナチュラル・ピラミッド遠くにある岩山がピラミッドの形をしています。こちらは遠くから見るだけ。 3時間のツアーで上記のような場所を網羅しているなら、かなり質の良いツアーといえると思います。さて、皆様はどこを回られたでしょうか? 上記の他にも、ジャバル・ブルダアと呼ばれるワディラムで一番大きな石の橋などは大変人気です。ジャバル・ブルダアは通常の2時間から3時間のツアーには含まれません。4時間以上のツアーとなり、登山(?)には全体で1-2時間ほどかけていただく必要があります。こうしたツアーは割高になりますが、挑戦したい方は是非どうぞ!↓こちらの岩に連れて行ってくれることもあります。ではでは、皆様もワディラムのジープツアーを是非お楽しみくださいね。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2010.05.29
お客様のアテンドで4日間アンマンを空けていたことは、以前に少し触れました。私はガイドではありませんので、普段はお客様のアテンドをすることはありません。ただ、こうして時どき本当に必要に迫られたときだけ通訳のような形でお客様に付くことがあります。 さて、やって来ました、ワディラム。自分自身がキャンプ場に泊まるのは、かれこれ1年ぶりです。普段は電話やメールでやり取りしているキャンプ場の視察を兼ねることができるので、とてもいい機会でした。 ジープツアーは、取引先のキャンプ場のオーナーである Atieg (アタイグ) がじきじきにガイディングしてくれます。視察と分かっているのか、緊張気味? というのは冗談で、実はこの Atieg とは歳が近いので、友達のような感覚です。彼は私のことを終始「社長、社長」と呼ぶのですが...。もちろんふざけているだけです。 ジープツアーの途中、砂漠のど真ん中で立ち往生している車を発見!! 普通車で砂漠に入るか?? 押したり… 揺さぶったり… でもタイヤが砂に取られて、空回転するだけで砂から抜け出すことができません。経験を積んだベドウィンたちほど、砂にタイヤがとれらないようにジープを慎重に運転します。そんな中、普通車で砂漠に入ってくる神経が信じられません!! このベドウィンガイドの経験が浅いのか、単に無謀なのか分かりませんが、私たちのガイドの Atieg も呆れ気味。ここで注意を一言。通常、観光客の皆さまには見分けがつかないかもしれませんが、「ワディラムのジープツアー」と名打った数々のツアーの中には、実は偽物(にせもの)もたくさん存在するのです。例えば、ペトラからワディラムへの日帰りツアーを取り扱っているケースもありますが、こうしたツアーは通常お勧めできません。というのは、こうしたツアーを執り行うのはワディラムの「本物」のベドウィンではないケースが多く、したがって彼らがお客様を連れて行ける場所は非常に限定されています。とはいえ、観光客の方には見分けがつかないケースが多いので、まぁそれはそれでいいのかもしれませんが…。何回かワディラムに通っていると、ツアーの質やサービスの違いがだんだん分かるようになります。さて、この立ち往生した車をいかにして救うか。Atieg はロープを持っていませんでしたので、助けようにも助けられません。そうこうしているうちに、別のジープがたまたま通りかかりました。手を振って助けを求めます。このジープにはロープが積んでありました。このロープで、立ち往生している車を砂から引っ張り出すのに成功!!やれやれ、砂地獄(?)から救出されたこの普通車は、何事もなかったかのように砂漠の中をかっ飛ばして行きました。アホな奴…。またどっかで立ち往生してなかったらいいけど。ワディラムは何度来ても飽きないスペシャルな場所です。私に限らず、ヨルダン在住の外国人が一番好きな場所はこのワディラム、というケースも多いのです。皆さまも是非この「月の谷」に足を運んでみてくださいね。その際は、「本物」のベドウィンガイドで「本物」のツアーを体験されますように。 夏休みはヨルダンで。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx 応援してくださる方はクリックしてくださいね。
2010.05.25
レバノンの首都ベイルートは地中海に面しており、海岸沿いにあります。こじんまりとしており、徒歩での観光も十分可能。観光客だけでなく、地元のアラブも海岸沿いに繰り出し、たくさんの人でにぎわいます。海岸沿いの道はコルニーシュと呼ばれています。たくさんのレストランやカフェが並び、レバノンっ子たちもお気に入りの場所。 鳩の岩と呼ばれる二つの巨大な岩。どこまでも続く地中海をただただボケっと眺めるだけでも、レバノンに来た甲斐があります。この日はとても天気が良く、海岸沿いのレストランで美味しいアラブ料理を楽しんだ後は、ぶらぶらとコルニーシュを散歩。このコルニーシュは、地元のレバノン人が朝早くにマラソンなどをしに来る場所でもあるのだとか。レバノンに観光にこられた方は、内戦のひずめなどを感じられることはあまりないかもしれません。でも建物をよく観察していると、結構気付きます。下の写真のように銃弾が撃ち込まれた後。修復が進んでいるとはいえ、まだまだこうした銃弾の跡を見ることがあります。 これまで仲良く住んでいた隣人同士が宗教の違いからこうして撃ち合うなんて…、しかも15年間!! 私には信じられません。何かに取りつかれたとしか思えませんね。前にも書きましたが、アラブというのは感情が先立つ国民。ともすれば理性を失いがちです。感情を抑えるように教育されて来た日本人の私からすれば、妬(ねた)みや怒りやプライドなど、ありとあらゆる負の感情をむき出しにするこの国民的気質に共通点はなし。もちろんすべてのアラブがそうではありませんけどね。ま、それはそれで、素直で分かりやすい、とも言えるかも?? う~~ん。でもやっぱり制御されない負の感情は、怖いですなぁ。 夏休みは中東旅行。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.24
レバノンという国は、日本の皆さまにとってヨルダン以上に馴染みのない国だと思います。レバノンと聞いてまず思い浮かべられるのは、何でしょうか。私自身は日本にいた時から「レバノン=内戦」というイメージはそれほど強く持っていませんでしたが、「戦禍のレバノン」というイメージを抱かれる方も多いかもしれません。何よりも、情報がまず少ないというのが現状ではないでしょうか。シリアにしてもレバノンにしてもヨルダンにしても、日本で正しい情報を得るのはすごく難しい。私自身も、実際にヨルダンに来て初めて、シリアやレバノンの「本当の姿」を見ることができました。 以来、シリアもレバノンも全く不安なく、自由に行き来しています。レバノンでは1975年から1990年まで、実に15年の間内戦が続きました。その間も人々は明るくたくましく生き続け、現在レバノンは驚くほどの復興を遂げています。観光客は主にヨーロッパ圏からと、それから湾岸エリアからのアラブたち(私はこれらのアラブを「湾岸族」と呼んでいます)。夏は避暑地としてかなりの賑わいを見せます。レバノンが誇るもの・・・それはまず、豊かな自然ではないでしょうか。岐阜県ほどの小さな国でありながら、西には地中海、北にはレバノン山脈、肥沃な土地には豊かな緑が生い茂ります。レバノンもシリア同様、食が豊かで、何でも美味しい!! これもレバノン人の誇り。さて、日本からの観光客は驚くほど少ないレバノン。観光はまだまだしにくいです。まぁこれはヨルダンも同じ…。レバノンで観光客泣かせなのは、交通費が高いこと。タクシーは日本並みの値段です。ヨルダンのタクシーは 1JD、2JD (140 円―280円)の世界。これに慣れている私にとっては、レバノンのタクシーなぞ乗りたくもありません。では他に何が足となるかというと、セルビスとバス。でもセルビスもバスも、ヨルダンと比べるとかなり割高です。今回ベイルートでは、これでもか!! というくらい歩き倒しました。首都ベイルートの観光はそれほど難しくありません。ベイルート市の北には旧市街(ダウンタウン)が広がります。旧市街といっても、現在かなりのスピードでお色直し中。新しい店が立ち並びます。旧市街の顔は、下の写真の大きなモスク。かなり大きなこのモスク、青の丸屋根がポイント。どこからでも見えますので、自分の位置を確かめるのに最適。日本大使館もこのダウンタウンからそれほど遠くない場所にあります。さて、今回のレバノン滞在はかなり短かかったのですが、それでもたくさんの情報を収集してきました。レバノンの現地旅行会社とも業務提携してきましたので、これからはレバノン観光にも力をもっと入れていきたいと思っております。 何より、偏りのない、正しい情報。草の根活動のようですが、中東諸国から発信していきたいと思っていま~す。 夏のホリデーは中東で。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.22
お客様のアテンドで4日間、アンマンを離れておりました。帰宅したら、ハトが巣を作っておりました…(もちろん窓の外です)。今度はベッドルームの窓際ではなく、仕事部屋の窓際。パソコンをカチャカチャ打つ真横、レースのカーテン越しの窓際でハトがけなげに卵を温めております。。。さて、先回のレバノン旅行でスバラシイ(?)情報を得てまいりました。なんと、レバノンの査証は日本人に無料で支給されるべきなのだそうです。これは在レバノン日本大使館の大使の方から直接お聞きしたので、確実かつ正確な情報です。今まで払ってたのに~、しかも今回も払ったし!! 返せ~と貧乏根性がうずきます。「今まで払っていました。国境では普通に請求されますよ」というと、大使の方は渋い顔で「こんな国ですからね・・・」と一言。はい、中東にありがちなことです。でも国境で、「日本人には無料で支給されるはずですけど」ととにかく係官に伝えてください、とのこと。よし、今度からそうします。ちなみに、レバノンの国境では 48時間以内の滞在ならビザが無料、それ以上の滞在になると US$ 17 (25000リラ) が要求されます。この US$ 17 が実は支払い不要だったのです。ただし、これは地上国境を利用されるときだけで、空港からの入国の際にはもともと徴収されていません(つまり無料です)。さて、アレッポからベイルートにバスで向かった今回は、地中海沿いの小さな国境を通ってレバノン入りしました。レバノンの北にある Arida という名前の国境です。 ↑バスから見た風景。地中海がサファイアのように光っていました。青い宝石のような水を豊かにたたえた地中海を右手に見ながら、前方には白い雪をいただいたレバノン山脈が。真っ青な空と碧い地中海、それに白い雪のコントラストが息を呑むほど美しかったです。シリア・ヨルダンと併せてレバノンへ足を延ばされる方もおられることでしょう。地上国境では、レバノン査証は無料のはずです! まずは係官にひとこと、「日本人は無料のはずでは?」と確認してくださいね。でも…レバノン在住の日本人は10の指におさまるくらいの数だそうですし、レバノンに旅行で訪れる日本人もまだまだ少数。係官たちが「日本人=査証は無料」と覚えるには、少し時間がかかりそうですね。 中東で夏休みをお過ごしください。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.19
今回の旅では、シリアの食を楽しむ時間はなく、入ったレストランは1件だけ。アレッポ住民もお勧めの庶民派レストランです。値段が安く、店内は清潔で、料理が美味しい。その名も「アル・クーマ・レストラン」。地球の歩き方でも紹介されています。 メニューに並ぶのは、中東ではよくお見かけする一般的なアラブ料理。レストラン・スタッフお勧めのケバブを注文しました。前菜には、サラダとホンモス。スタッフお勧めだけあって、ケバブはとっても美味しかったです。パセリもどっさりお皿に盛りつけてありました。パセリとケバブとの相性は抜群!地元住民が勧めるだけあって、お客もアラブが多い。でも1人でも入りやすい。とてもリラックスできるレストランです。スタッフの対応もとても親切です。あ、それからトイレもなかなかきれい。ちょっとしたトイレ休憩に立ち寄るのも良いかもしれません。お腹いっぱい食べて、最後に美味しいコーヒーもいただいて、それでも料金は 250SP (500円)ほど。なんちゅう安いの。あ~、シリアに住みたいなぁ。シリアに住んだら生活費むっちゃ安いやろうなぁ…とゴマメのつぶやき。このアル・クーマ・レストランは、それほど大きくないので目立たないですが、地元住民ならだれでも知っています。アレッポに来られたら、ぜひ足を運んでいただきたいです。 夏休みのご旅行は中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.12
マルベリーの季節がやってきました。マルベリーとは、英語で桑の実のことです。下の写真のマルベリーはアレッポで見つけましたが、ヨルダンでも見かけます。アラビア語では、「トゥートゥ」と呼ばれます。傷みやすいので、なかなかマーケットでお目にかかることはありません。でもすっごく美味しいんですよ~。私のお気に入りは、ホワイトベリーです。大きな桑の木にたくさんの実をつけていました。熟していないの? と思われるかもしれませんが、これで十分熟しています。色はホワイトのまま。口に放り込むとまろやか~~~な甘さ。同じ桑の実でも黒色をしたブラックベリーもありますが、こちらは甘酸っぱい。一方、ホワイトベリーには酸味がなく、どこまでも甘いのです。 初めてホワイトベリーを観たのは、アブダリの野菜市場で。現在、アブダリの野菜市場は閉鎖され、もう新鮮な野菜を買うことはできなくなりました…。初めて見たホワイトベリーは、なんだか虫のようで食べる気が起きませんでした。でもスークのお兄ちゃんに勧められて口に入れてみたら…何とも美味。それ以来、この季節がくるたびに「トゥートゥ」をきょろきょろと探します。 ↑こちらはブラックベリー。こちらの方が皆様にはお馴染みかもしれませんね。 さてアレッポの街角で、バクバクとトゥートゥをほおばりました。マルベリーは日持ちしないのが難点…。お持ち帰りには適しません。木から収穫してすぐに食べるのが一番良いです。ベリーのジャムなどもありますが、でもやはり新鮮なベリーは格別です。この時期に中東に観光にこられるお客様、マルベリーの木を見つけたら、パクッと味見してみてくださいね。マルベリーの虜(とりこ)になること、間違いなしですよ 夏休みは中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.11
さて、シリアで今回購入したものは・・・アレッポ石鹸。安物のサングラス。そしてゴマ。レバノン行きを後に控えていたので、荷物はこれ以上増やしたくない。ただでさえ重いのに。でもアレッポに来たら、やっぱり石鹸を買わずにはいられない!! というわけで、1キロだけ購入。石鹸を買っていたら、トルコ人の観光客がわらわらと同じお店に入ってきました。アレッポはトルコとの国境にほど近い場所にあるので、当然のことながらアレッポの街にはトルコ人が多いのです。このトルコ人団体、石鹸には見向きもせず、「ゴマはどこだ、ゴマは?」と店主に聞いています。ちなみにゴマは、アラビア語で「シムシム」。どちらかといえば「スィムスィム」に近い発音です。実は最初に私が学んだアラビア語はこの「シムシム」でした。日本にいた時、NHK のラジオアラビア語講座をかじっていたのですが(長続きせず…)、最初に聞いたアラビア語レッスンで、アラビアン・ナイトに出てくる「開け、ゴマ!!」をアラビア語でどういうか説明していたのです。どうでもいいんですけど、アラビア語で「開け、ゴマ!!」は「イフタハ(開くの命令形) ヤー シムシム!!」といいます。さて話を戻して、トルコ人観光客は白いゴマやら茶色いゴマやら、とにかくゴマを大量に購入して去って行きました。そんなにいっぱい何に使うのでしょう。でも私も、ゴマをこのお店で早速購入(←すぐに影響を受ける...)。なんせゴマは抗酸化・高たんぱくで、ミネラルもたっぷり含んでいるようですから。でもこの、シリア発ゴマ、かなり香ばしく美味しいですよ!! けっこういいお土産になったりして? 皆さまもいかが?今回は金曜日だったため、スークがほとんど閉まっていたのが残念でした。観光でシリアにこられる皆様、スークを体験したいなら、ダマスカス観光とアレッポ観光は金曜日以外にご計画くださいね。ところで買い物をしていても思うのですが、アレッポの男性はかなり女性慣れしているというか、何というか…接していてあまり気持ちよくありません。まず、不必要に馴れ馴れしい。よく触ってきます。触るというのは、人の肩や背中や、ひどい時には頬などとにかく触れてくる!! 思うんですけど、これは外国人女性がアレッポ男性を甘やかしたんでしょうね。アレッポの街は外国人が非常に多く、ダマスカスと比べてもかなり開放的な雰囲気。観光客が多いため、ホテルのスタッフやお店の主人など観光業に携わる人たちの中には、だんだん大胆になって来て、絶対にシリア人女性に対してはしないようなことを外国人女性にはするのでしょう。ここでバシッと「触らないで!!」とはなかなか言えないですよね…。でも言わないと、喜んでいると勘違いされます。特に日本から女性一人で(あるいは2人でも)アレッポにご旅行に来られることがあるなら、是非気をつけてください。ちなみにこんな風に感じるのは、今のところアレッポだけです。これは私だけではなく、ヨルダン大学時代にもヨーロッパ圏の友達などが同じようなことを言っていました。まぁ大抵の場合、ちょっと触れてくるだけなんですけど、サングラスを買ったところでは顔にキスをしようとしてきました。ふざけるな~!! 「日本では、そんなこと絶対禁止!!」といって、ダダッとお店を出ましたが、「軽く見んなよ」と思います!! キ~~ッ そんなわけで、かなり大胆なアレッポ男性。ここまで大胆なムスリム男性は、女に狂ったヨルダンにもなかなかおりません。女性の皆さま、ぜひぜひお気を付けくださいませ。 中東散歩で中東情緒。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.10
金曜日のアレッポ城砦は、子供連れや学生さんでいっぱい。地元の人と交流したい!! という観光客の方は、ぜひ金曜日にアンマン城砦へお出かけください。というのも、シリア人は、本当に人懐っこい国民なのです。外国人が大好きで、わらわらと近寄ってきます。アレッポ城砦のエントランスをくぐると、遠足の子供たちに拍手喝さいで迎えられました。引率の先生が、大きな声で「これは韓国人!!」と私を見るなり紹介するものですから、「日本人です」というと、一斉にわ~~っと盛り上がり、携帯を取り出して写真を撮る者あり、握手を求めてくる者あり…スターになった気分を味わえますよ。なぜここまで歓迎されるのか、私にはさっぱり分かりませんが。前日にサングラスを車内に忘れた私は、まずサングラスを求めて朝早くからアレッポの街をさまよったのですが、金曜日でどのお店も閉まっています。シリアの金曜日はヨルダンよりたちが悪い!! 街は死んでおります…。それで、サングラスは午後から買うことにし、とりあえずアレッポ城砦へ。でも日差しがきつく、帽子ですっぽり顔を覆っての観光。それでも(というか、それでだからか?)目に付くようで、あちこちから声を掛けられます。この女の子たちはハマから遠足で来ているそうな。次から次へと近寄ってきて、撮影を申し込まれ(?)ます。私は写真映りが悪いので、どうにも写真を撮られるのが苦手。 女の子たちに「私は撮らなくていいから、みんなを撮らせて」といって写真を撮らせてもらいましたが、向こうはかなりしつこく写真撮影をせがんできます。強い日差しのもと、しかめっ面で何枚も撮られて、ああ悲し...でも、とってもかわいい子たちでした。 こちらは、男の子のグループに「写真を撮って」とせがまれて撮ったもの。私のカメラで撮っても、彼らにはあげられないんですけど、それでもいいらしい。よぅ分からん…。 ↓この下の写真をアップにしたのには意味があります。 私を見かけると、お金をせびってきたのがこの子たち。お金ちょうだいよ~とかなりしつこいです。お父さんは? 働いてないの? と聞くと、病気だとか。この子たちは遠足でも何でもなく、アレッポ在住で金曜日に城砦に遊びに来ているみたい。でも外国人を見たらお金をせびるのは良くないよ、とたしなめました。お金はせびるものではなく、自分または親がきっちり働いてもらうもの、と諭しました。その後、お金をせびることはなくなりましたが、ずっと後に付いてきます。仕方がないから、少し話をすることに。で、彼らが言うには、何と左の男の子は14歳で結婚していて、もうすぐ赤ちゃんが産まれるのだとか!! 12歳の奥様が妊娠しているらしいです!! 右側の男の子は、これまた14歳で、現在婚約中!!!! 一番小さい男の子は「僕はまだだよ」とのたまっていましたが、アンタ当たり前やろ~。でもみなさん、信じられます? どこから見ても、まだ子供!! 子供が子供を持つなんて…。「家に来る?」と聞かれましたが、恐ろしすぎて断りました。いやいや、ムスリムの間ではこういうことがまだまだ行われているようです。でも14歳で夫とは、ちょっと行き過ぎ。しかもお金せびってるし!! 大人が12歳の少女を奥さんにするということなら、まだ分かりますが…いやいや、それもおかしいですけどね。シングルライフを心から楽しんでいる私から見れば、カワイソすぎます。結婚して数年経てば、次の奥さんを貰うんでしょかね。でも彼らからすれば、これしか知らず、これが普通。あ~~~、頭が痛い! というわけで、とっても複雑な思いを抱えたまま、私はアレッポ城砦を後にしたのでした。 中東情緒をお楽しみください。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.08
アレッポは、ダマスカスの北300キロに位置するシリア第2の都市。地元では、アラビア語の「ハラブ」という名称のほうが通じます。これは「乳」という意味で、アブラハムが旅人たちに乳を振舞ったとの伝承から来ているそうです。ほんとに、アレッポって古い歴史を持つ都市なんですね!シリアをじ~っくりと回られる日本人の観光客の方は、まだまだ少ないのではないでしょうか。特にこのアレッポは、何だか遠いし…ダマスカス止まりの観光客の方も多いと思います。でもこのアレッポ、古代都市とはいえ、現在も躍進中。外国人の数もダマスカスより多いようで、英語もかなり通じます。さてアレッポ最大の見所といえば、言わずと知れた「アレッポ城」。このお城は、紀元前10世紀に最初に建築され、12世紀から14世紀にはモンゴル帝国の侵入や十字軍の攻撃にも耐えたそうです。たび重なる戦争の歴史のなかで、しだいに城砦化していき、現在のアレッポ城は、十字軍の侵略に対して改築された12世紀の姿のまま残っているということです。このお城の特徴は、市街地から50mも高い巨大な丘の上に立っていること。まさに難攻不落の都市の様相を呈しています。城砦からはアレッポ市を一望できます。 城砦の中も広く、まるで迷路のように入り組んでいます。城内は広いので、観光にはじっくりと時間を取っていただきたいもの。カフェもありますし、市内を見下ろしながら一服するのも、またヨシ。 この日は金曜日だったので、いつにも増して人が多かったようです。外国からの観光客というより、シリア国内からのシリア人がむちゃくちゃ多かった。アレッポ市内は金曜日のため、スークもすべて閉まっていて、街は仮眠中という感じでしたが、このアレッポ城砦だけは賑わっていました。 女学生さんが目立ちました。何でも学校からの遠足らしいです。その数、半端じゃありませんでした。灰色の城砦に、カラフルな衣服が花を添えていました。 次のブログでは、アレッポ城砦で出会ったシリア人の女の子たち、男の子たちを紹介します!! 夏休みは中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.07
旅の続きをレポートする予定でしたが、今日は知る人ぞ知る、アンマン市で話題になっているホットなニュースをお届けします。それは、アンマン市のアシュラフィーエ地区で最近起きた世にも奇妙な物語…。アシュラフィーエは、ダウンタウンの隣にある地区で、かつては住民すべてがキリスト教徒だった地区です。現在では、このキリスト教徒たちは散り散りになり、アメリカなど外国へ渡っていったりアンマン市のいわゆる高級なニューエリアへ家を建てて引っ越していったり・・・・今ではたくさんのムスリムたちが入ってきて、もはやクリスチャンの地区ではなくなりました。それでも、キリスト教徒の占める割合が大きいのがこの地区の特徴。教会もたくさんあります。そうした教会の1つが突如有名になり、あまりにもたくさんの人が一度に押し寄せたため、一時は道路が封鎖されるという事態に。何でも、その教会にはドでかい聖マリア像があるそうで、このマリア像に祈りを捧げるためにクリスチャンたちはこの教会を訪れるわけです。ある日、女の子2人がその教会にやってきて、マリア像に花を捧げようとしました。マリア像がどのくらいの大きさか分かりませんが、1人が肩車をするか、あるいは1人を何らかの仕方で支えたのか、とにかく花を捧げようとしたところ、マリア像の手が動いて、その花を受け取ったというのです。その後はもう大騒ぎ。この話はアシュラフィーエ中にあっという間に広まり、アシュラフィーエ内外からたくさんの人がそのマリア像を一目見ようと一挙に押し寄せて、道路は混乱、封鎖される事態となりました。アシュラフィーエを訪れると、「マリアの話を知ってる?」と聞かれるのが挨拶のようになっています。こうした”奇跡”をみんなすぐ信じちゃうんですね~。日本などにおられると、「イスラム教徒=過激」と感じられるかもしれませんが、イスラム教徒が過激なのではなく、アラブが全体としてか~~っとなりやすい国民なのです。ですから、クリスチャンのアラブも”熱狂的”で”熱い”!! 宗教が自分たちのアイデンティティなので、どの宗教に属していても過激(熱心?)にならざるを得ません。ムスリムの家庭では例外なく、コーランの一部が壁に貼ってあったりドアに張り付けてあったりしますが、同じようにクリスチャンの家庭では、ほとんど例外なくマリア像や十字架がドンと飾ってあります。1個や2個ではありません。あちこちに宗教画(イコン)も張り付けてあります。なんちゅうか、アラブは熱しやすい国民ですし、物事を深く考えるという習慣がないことも手伝って、かなり感情的に行動します。なので、いわゆる「奇跡」とか「いやし」とかいうニュースに弱い。まぁアラブに限らず、なのかもしれませんが。 さて、本当にこのマリア像は動いたのでしょうか。それは神のみぞ知る…。いえいえ、マリア像が動いたと証言した女の子たちも真実を知っていることでしょう。実はこの女の子たちに偶然会いました。母親は何とも得意げでしたが、私は直感的にこの女の子たちは嘘を言っていると感じましたけど~。だって、一人の女の子は何ともばつが悪そうな顔をしていましたし、絶えず2人でひそひそ打ち合わせしているし、何だかとっても不自然な反応…今となっては引き返せなくなったのかもしれません。さてこの”ホット”なニュース、いつまでホットでいられるでしょうか。そんなニュースを聞くたびに思うこと・・・宗教はとても大切なものですから、単なる一時的な感情に動かされるのではなく理性的であることが一番ではないでしょうか。 中東情緒をお楽しみください。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.05
皆さま、お久しぶりです~。無事にシリア・レバノンからは帰ってきておりましたが、忙しくてなかなかブログを更新する時間がありませんでした。その間も、たくさんの方がブログを読んでくださっていたようで、本当にありがとうございます。 旅の様子、少しずつご報告してまいります :)今回の目玉(?)は、シリアでの列車の旅。レバノン訪問がメインの目的でしたが、シリアでの列車の旅を無理やり組み入れました。シリアという国はヨルダンと比べてかなり大きく、様々な表情を持つ非常に魅力に富んだ大国です。歴史の古さにかけては右に並ぶものなし? 国中に遺跡が残っており、現在でも発掘作業が続けられています。そんなシリアの色々な表情を列車の旅で体験しちゃおう、というわけ。でも2日間では足りるはずもなし!! 今回は時間の関係で、ダマスカス→ホムス→ハマ→アレッポと、シリア国内を南北に縦断するだけの旅になってしまいました。 今回乗車した列車は一応、快速。結構(かなり?)古いです。窓にところどころ薄いひびが入っていますが...大丈夫? でも心配ご無用。車内はきれいに掃除されていますし、シートはゆったりとしていて、快適。アラブ式ですがトイレもちゃんと付いています。 今回は木曜日だったせいもあるのか、車内は地元のシリア人でぎっしり。家族連れや女性たちもたくさん乗っていました。外国人は私だけ。実は列車の出発時刻に遅れそうになり、私はギリギリで駆け込み乗車をいたしました。発車の合図もなく、列車は時刻通りによろよろと動き始め、その後も「一体どうなるの?」というくらいノロノロ。 後で分かったのですが、都市部を抜けるまではかなり慎重な運転だったようです。それもそのはず。民家を縫うようにして線路が走っていますが、線路の上では子供たちが遊び、普通に人が歩いているのです。まさに道路と化している線路。踏切などもなく、人々が自由に往来しています。車内では人々はすっかりリラックスして、物を食べたり、ごうごういびきをかいて眠っている人も。私もそのいびきの音に誘われて、爆睡してしまいました。絶対寝ない!って決意してたのに。悔しい~~。でも時々ふと眼を開けてみると、外は砂漠。砂漠の真ん中を線路が1本走っているような感じです。ホムスについたのは太陽が少し傾き出した18時ごろ。ここからは私もばっちり目を開けて外の景色を楽しみました。ホムス以北は、これまでの景色とは一転。どこまでも肥沃な大地が広がります。イギリスの田園風景を思い出させるようなのどかな美しい風景です。同じ中東でも、不毛のヨルダンとは違い、シリアの土地は豊かで緑が広がります。 ↑車内からはこんな建物も見えました。 ↑ホムス以北の風景です。ハマを過ぎてしばらくしてからは、太陽がほとんど落ち、外の景色がだんだん見づらくなりました。車内では、人々がけっこう立ったり座ったり。アレッポまでは約6時間の旅。そろそろみんな疲れてきた? そんな頃から、たくさんの人に声をかけられるようになりました。やはり外国人が珍しいのでしょう。それにシリア人はとても人懐っこいのです。アレッポにつくまでの残り1時間ほどは、車内の女の子たちに囲まれておしゃべりタイム。ダマスカスからアレッポの親戚を訪ねて週末を過ごしに行く家族や、ダマスカスで働いているけれど出身はアレッポだという女性などなど、いろんな人が乗っていました。面白かったのは、ダマスカス人(?)とアレッポ人(?)の地方自慢。ダマスカスとアレッポは何かと比べられることが多いのですが、ダマスカス出身者はダマスカスびいき、アレッポ出身者はアレッポびいきで、お互い譲りません。これって大阪と東京の関係に似ている??私にまで「ダマスカスとアレッポ、どっちが好きか」と聞いてきます。私の答えは、実はダマスカス。でももちろん言いませんでした。そんなこんなでアレッポに到着したのは夜の9時半くらいだったでしょうか。夜になると、列車の車内には電気が灯されますが、この電気が黄色い薄暗い電気で、車内の人の顔もよく見えません。そのせいで、サングラスを車内に忘れてきてしまったようです!! 悔しい~~。おニューだったし(買って1か月ほど)、イタリア製で高かったのに~~~ 仕方がありません。そんなこんなで始まったシリア駆け抜けの旅。列車の旅はかなりお勧めですよ。時間のある方や、移動費を節約したい方、また人々との交流を楽しみたい方、是非シリア国内を列車で移動してみてくださいね。 夏休みは中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.05.05
全13件 (13件中 1-13件目)
1