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アンマン市はかつてなくごった返しています。ヒトコトでいえば、人口過密。アンマン市にはヨルダンの人口の3分の2が集結しています。拡大を続けるアンマン市も、人口増加に対応できていません。
パレスチナ人はもちろんのこと、 シリア人、イラク人、リビア人、イエメン人などなど…アンマン市には各国からのアラブが続々と集まっていまして、パンク寸前と言っても過言ではないでしょう。
これでラマダンが始まれば、サウジやカタールなどいわゆる「湾岸族」もヨルダンにどっと押し寄せます。夏を目前にして、一体どうなることやら…と一抹の不安を感じています。
さて、慢性の交通渋滞が深刻になりつつあるアンマン市。車の数が多い!! シリアのナンバーも目立ちます。地下鉄などもありませんし、自転車などに乗る習慣もありませんから、移動手段は車だけ。どこへ行っても渋滞に巻き込まれます。
私たち外国人は毎日タクシーを利用しますから、タクシードライバーのマナーの悪さに嫌な思いをすることが非常に多くなりました。ルームメイトのアメリちゃんも、毎日のように眉をしかめて帰ってきます。タクシードライバーのあり得ない挙動についての会話が日常的になるこの頃…。
アラブに特に欠けている特質は「忍耐 (patience)」。とにかく"待つ"という行為がいや。それで、タクシードライバーたちも渋滞でノロノロ運転になったり、信号で待ったりするのがとにかくイヤ。信号なんてヨルダンには数えるくらいしかないんですが、その数少ない信号でさえ待つのがイヤなんです。
というのは、ヨルダンのタクシーはメーター性で、走った距離によってお金が算出されます。渋滞に巻き込まれると、車が動かないので、時間がかかる割に儲けにならない。1日当たりに載せるお客さんの数も必然的に減る。つまりドライバーにとっては得にならないのです。
それで最近目立つのが「回り道」。渋滞を避けて別の道へ別の道へと入ろうとする。ところが、こうした「抜け道」は、結局のことろ回り道になることがほとんど。おとなしく少し待てば渋滞してるように見えても動き始めるものを、待つことができずに脇道へ入って、結局同じような渋滞に巻き込まれるとか、すっごく遠回りになって到着時間は信号待ちをしていたより遅くなるとか、そんなことばっかり。
とりあえず車が「動いてさえいたらいい」というこの心理…。近道をしているような錯覚に陥っているようですが、結果は逆です。でも短絡的なアラブには、車が動いていることが一番重要。この間も目的地と全然違う方向に行くので抗議したら、「渋滞しているから、こっちのほうがずっと早い」などといいまして、でも結局細道でノロノロとしか進めず、時間が余計にかかった上に値段も高い。
こんなことばかりされていると、こっちも腹が立ってます。さらに悪びれないドライバーは、イライラをこっちにぶつけてくる。渋滞は私のせいではありませんから!!! 数年前と比べて横柄なドライバーが増えました。メーターに表示されるよりさらに多くを要求したり、回り道をして姑息に稼いだり、コインがないといってお釣りを返さなかったり…100フィルス (14円)、200フィルス (28円) をこそぎ取ろうと必死になっています。ちなみに、こうしたことすべては違法です。
黙々と誠実にきちんと仕事をしていたら、100フィルス、200フィルスくらい多めにあげてもいいんです。姑息な手段に訴えるから、こっちの怒りを買うんです。さらに態度が横柄で、ドライバーの行きたい場所以外の場所を指定すると、ブツブツ不平を言ったり、文句をタラタラたれたり、ひどい時は連れて行ってもくれません。なんで私の行き先に文句つけられなアカンねん! 用事があるから行くんや。仕事しろ、仕事!! といいたくなります。
そんな感じで、横柄なドライバーと毎日接しなければならないので、頭が痛い今日この頃。カネ、 カネ、 カネ、 と 100 フィルスをめぐって争うアラブの姿は、ハッキリ言ってみっともない。でもそこまで必死にならなければならないほど、生活費の高騰は深刻なのです。マナーの悪さはタクシードライバーに限った事ではありません。そこかしこで、アラブ同士でもいっぱい問題が起きています。ヨルダンに限らないと思いますが、社会全体が荒 (すさ) んいくのは本当に残念なことです。
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