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さてオマーン旅行の続きと行きましょう~! オマーン2日目は、オマーンで初のトレッキングに挑戦する予定。Alila ホテルの受付には、トレッキング専門のオマーン人の爽やか青年がいて、コースを説明してくれる。コースを携帯のカメラで写します。
↑ 緑で囲んでいるのが、私たちの泊まった Alila ホテル。トレッキングのコースのスタート地点は黄色の小さいまるで印をつけたところ。ホテルからコースのスタート地点までは1本道なようですし、オマーン青年もとても簡単なコースであるかのようにサラサラと説明する。このスタート地点から、地図の右側にある ”SIRAB(シラブ)” という村まで歩くコース。SIRAB 村には昔々の家々があって、今はだれも住んでいない廃墟になっているそう。この SIRAB 村が折り返し地点。
オマーン青年の説明を受けながら、私はすっかりこのトレッキングコースは簡単なものだと思い込んでいました。ツーリスト向けのはずだから、まぁ2時間もあれば帰ってこれるはず。オマーン青年も簡単なコースだと言っているし。ヨルダンでかなりトレッキングしてきた身にとっては、”ちょろい” コースのはずでした。
…というわけで、意気揚々と出発した私達。
ホテルを出て、指示通り左に折れます。それから1本道を進んでコースのスタート地点にたどり着くはず。
道にはヤギさん達。
ところが…歩けども歩けどもコースのスタート地点らしきものは見当たりません。そういえば…ホテルからコースのスタート地点まで何キロなのか聞くの忘れた…。もしかして地図では近そうに書いているけど、実はすっごい遠いのだろうか?? 多少不安になりながら、目を凝らしてコース地点らしきものを探します。かなり勾配のきつい坂道を下ってきたので、今更ホテルに戻るわけにもいかない…。でもコースがどこから始まるかさっぱり見当が付きません。目印もなし。人に聞こうにも、人っ子一人通りません。
コースのスタート地点を探すだけで約1時間くらい経過したかも…。もうこりゃあかん! オマーン初のトレッキングはあきらめるか…と思い始めた頃、やっと車が通りかかります。猛スピードでかっ飛ばしてきましたが、思いっきり手を振って車を止めます。運転手のオマーン人のおっちゃんと…後部座席には娘さん達でしょうか、ぎゅうぎゅう詰めになった数人が私たちを興味津々に眺めます。「中国人か?」と聞かれたので「ちゃうちゃう、日本人‼」と答えて、SIRAB に行きたいんだと伝えます。
オマーン人のおっちゃんは一言、「乗りな」と私たちに荷台に乗るように指示します。荷台に乗るか乗らないかのうちに車は急発進し、私たちは荷台でバランスを取るのに必死。荷台で振り落とされそうになってギャーギャー騒ぎながら数分走ったところで、おっちゃんは車を止めて、ここから歩くんだ、と舗装されていない道を指します。
「ほんまに…?」と疑心暗鬼になりながらも、降ろされたところから歩くしかありません。でもコースの始まりのサインもないし…ほんまに合ってるん??
…そんな風に不安になりながらもテクテク歩く私達。そんなところで、あ! 目印がやっと見つかりました! ホテルのオマーン青年が言っていた。コースには要所要所に赤と白と黄色の目印があるから…と。これだ~。ということはこの道で合っているということ。急に元気が出てきます。
それにしても、コースの始まりに目印がないって…どういうこと?
実はオマーンでは、観光産業は非常に新しい分野。オマーンでは石油が採れますので、石油関係の産業がこれまで国を支えてきました。でもこの石油もあと55年もすれば枯渇するといわれています。そのため、オマーンは観光産業を国の主要産業とするために国を挙げて取り組み始めているところ。でもなんせこの新しい分野での経験は不足しています。
だからトレッキングコースも整備されきっていない…コースの始まりに目印がない、なんて序の口。観光分野ではまだまだ発達途上のオマーンでこれから数々の苦難? に直面するなんて、この時点ではまだ知りませんでした…。
さて、道が正しいと分かってからはウキウキ気分で歩きはじめます。オマーン初のトレッキング、どんなコースなんでしょうか。
右手側を見下ろすと、確かにワディ(谷)があります。水はほとんどなくて枯れたワディ(谷)ですが、オマーン青年から説明された通り。地図のコースと反対方向に進んでいるようですが、道があっているようなので、気にせず。
そうこうしているうちに、むむっ? 家の形をしたものが見え始めます。お? これが廃墟…? ということはこれが Sirab 村??
どうやらこれが確かに SIRAB 村のようです。昔々は人々が住んでいて賑わっていたんでしょうか。今はすっかり廃墟となっています。
ということは、ここが折り返し地点。ここからもと来た道を歩いて帰ることもできますが、それではつまらない。別に面白くもなんともない単なる1本道でしたし…。せっかく来たんだから、ワディ(谷)を歩かないと! オマーンにもヨルダンにも「ワディ」と名の付くところがたくさんあります。山があれば必ず谷(ワディ)がある。こうしたワディはトレッキングにぴったり。ヨルダンでも「ワディ・ダーナ・トレイル」など、枯れた谷底 (ワディ) を歩くコースがたくさんあります。 http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201308100000/
こうしたワディには昔々は水が囂々(ごうごう)と流れていたと思われますが、今では枯れているか、水があってもチョロチョロといった程度。とはいえ、枯れている谷底…といっても表面上だけで、実は地中には水がまだあります。だからワディには色々な植物が生え出ていて、おもしろい。このワディ(谷底) を歩くのが中東でのトレッキングの醍醐味なんです。
そんなわけで、私たちもワディへ降りる道を探します。しかし…また目印もなければ、道もない! どうやってワディへ下れと…? 何で目印がない??? でもここであきらめるわけにはいきませんから、足元にゴロゴロ転がる石に足を取られながらも、ワディに何とか降りようと挑戦します。
これはヨルダンで歩いたどのコースよりも難関かも…。目印がないことが最大の難点。コースが見つからずに諦めちゃう人も絶対にいるはず。惜しいね~オマーン。目印は必須ですよ。地元のオマーン人には何でもないコースでも、ツーリストの立場に立ったコース作りをしないとー。
というわけで、滑ったり引っかかったりしながらも何とか下の谷底にやっとこさ辿り着きました。このワディが素晴らしかった! ヨルダンのワディはほぼ枯れていますが、オマーンのワディは水を豊富にたたえています。このワディでのトレイルの様子は次回にご紹介します。
オマーンでのトレッキングを一言でまとめますと…絶景が見れますが、むっちゃ難関! まだ整備されていない野生のままのコースなのです。でもそれが返って良いのかも…はまりそうな予感です(笑)
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