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さて目印のないオマーンのトレッキングコースを歩くこと数十分…。折り返し地点からは、いよいよこのトレッキングの醍醐味、ワディ(乾いた谷底)を歩き始めます。
オマーンのトレッキングコースには目印がない、と書きましたが…これは正確な表現ではありません。要所要所にサインがあります。でも、ここぞ! というところにはない…。ま、これはヨルダンも同じか。今後はもうちょっとツーリストの立場にたったコース案内を期待します。でもそんな難点、特に大したことに見えなくなるくらい、オマーンでのトレッキングは最高!
まずは、ワディで出会う生き物たちの一部をご紹介。
オマーンのワディ(谷底)は枯れきっておらず、豊かに水をたたえていて、植物や生き物たちの大切な生息地となっています。お花が咲き、青い蝶々がヒラヒラと舞い、赤いトンボが行く先々で出迎えてくれ、カエルたちの挨拶も受けました。なんだかこの世にいるとは思えない不思議な世界が目の前に広がります。
中東ではよく見るキョウチクトウ
このワディから見る景色は中東そのもの。ヨーロッパではこんな景色、見られません。ゴツゴツした岩山と緑のコントラスト。そびえ立つ岩山は一見すると生物のいない荒涼とした世界。でもワディに降りると、そこには水が豊かに蓄えられており、植物が生き生きと育って生き物たちが自然の営みを繰り広げています。雄々しさと繊細さが絶妙に組み合わさったのが中東の風景。これぞ、私が愛着を抱いてやまない「絵のような風景(picturesque)」なのであります。
さて、岩から岩へとピョンピョン飛び移り、水に濡れないようにしながらワディをひたすら歩きます。「ここがいよいよ終着?」と思うたびに、例の目印がどこまでも続くので、それに従って進みます。いったいどこまで? というくらい目印が続く…ワディの奥へ奥へと深く入っていきます。
かなり歩いた果てに、「このコースに終着なんてないのかも」とそろそろ諦め始めた頃…おやっ?? これまでと違う形の目印が…
こ、これはもしかして終着のサイン??? …と思った瞬間、眼前には息を呑む美しい風景が。
なんと、私たちはワディの源流にたどり着いたらしい。岩山を伝って流れ落ちる雨水が鉄砲水のようになってこのワディに注ぎ込み、囂々(ごうごう)とした水が勢いよくこのワディを流れていたのでしょう。源流の部分は、ちょうど貯め池のようになっていて、緑が繁茂しています。
このオマーンの風景は、これまでの中東生活では見たことがない…それはそれはとても美しい風景でした。私はこの素晴らしい景色に呆気に取られて、しばし茫然と立ちすくみました。コースの終着にふさわしい貫禄! これは絶対に終着まで来ないと見れない風景です。
来てよかった~! と心から思いました。こんな達成感は久しぶり! いやぁ、素晴らしいコースでした。
でもこの終着まで辿り着く人がいったい何人いるのでしょう? なかなかの難関コースです。この素晴らしい景色をもっとたくさんの人に見てほしい! このコースがもっと整備されて、トレッキング初心者でも目印を頼りに進んで行けるようにして欲しい! と思いました。オマーン政府、頑張ってくださいね~。
そんなわけで、オマーン初のトレッキングはこれにて終了。あとは歩いてきたワディを戻っていくだけ。帰り道は迷うことなくまっすぐ進むのみ。
ちなみに…あまりいらっしゃらないとは思いますが、このコースを万が一歩いてみたいと思われる方のために…、コースの始まりの目印はありませんが、この看板が目印です。この看板を見たら、この付近からコースが始まると思ってください。
このトレッキングで相当歩いた私達はぐったりと疲れ果て、ホテルまで徒歩では帰ることができず…オマーン人の兄ちゃんの運転する車をヒッチハイクしてホテルまで送り届けてもらったのでした。私の友達はこのコースにというより、ヒッチハイクで乗せてもらったオマーン人の兄ちゃん二人連れがあまりに格好良かったので、オマーン人ってハンサム!!!! と興奮しておりました(笑)。確かに彼らはアラブの中でもかなり整った顔をしていた…かな。疲れていて覚えてな~い。でもとっても紳士だった。
そんなわけで、終わり良ければ全てヨシ。オマーンでのトレッキングは最高! オマーンに来てよかった! と思えた瞬間でもありました。皆様もオマーンに来たら、ぜひトレッキングに挑戦してくださいね~。さあ、記念すべきオマーン初のトレッキングは終了しましたが、オマーン珍道中はまだまだ続きます。
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