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原作が先か、映画が先かR7
<原作が先か、映画が先かR7>
最近では、小説の原作をもとに映画、テレビドラマが作られることが多いので…
「原作が先か、映画が先か」と思い悩むことも増えてきたわけです。
それに、小説と映画、テレビドラマが同時発売、同時公開という生き馬の目を抜くようなマーケティングさえ現れてきたので…結局、どれも読まない、観ないということもあったりするのです。やはり、安易な相乗りは慎むのが、宜しいようで。
…ということで、「原作が先か、映画が先か」と大使が悩んだ作品を挙げてみます。
・『悪人』を巡る旅(吉田修一)
・ボブという名の猫(ジェームズ・ボーエン)
・日の名残り(カズオ・イシグロ)
・荒神(宮部みゆき)
・あなたの人生の物語(テッド・チャン)
・海角七号(魏徳聖)
・スワロウテイル(岩井俊二)
・海街diary(吉田秋生)
・あん(ドリアン助川)
・グラスホッパー(伊坂幸太郎)
・舟を編む(三浦しおん)
・桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
・小さいおうち(中島京子)
・わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)
・鉄コン筋クリート(松本大洋)
・羅生門=藪の中(芥川龍之介)
・まほろ駅前多田便利軒(三浦しおん)
・アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)
・The Constant Gardener(ジョン・ル・カレ)
R7:『悪人』を巡る旅を追記
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<『悪人』を巡る旅>
ロケハンではなくて映画制作後のロケ地巡りを、見てみましょう。
p222~225
<『悪人』を巡る旅>
小説を書くために取材へ出かけることは多い。
たとえば台湾だったり、大宮だったり、近場では品川埠頭や日比谷公園だったりする。小説の舞台にするのは基本的に自分が好きだったり、気になっていたりする場所が多い。なので、現地を訪れて小説の構想を練るというよりも、すでにある物語をはめこむために改めて訪れることがあ多い。
理由はどうあれ、このように執筆前に舞台となる場所を訪れることを、一般的に取材旅行と呼んでいるのだが、一度だけ、執筆後(それもすでに本が出版されたあと)に、小説の舞台となった場所を巡り歩いたことがある。この場合、何旅行と呼ぶのだろうか。
向かったのは九州北部。朝日新聞の夕刊に連載した『悪人』という小説の舞台だ。
簡単にこの物語を紹介すると、博多で保険外交員をしていた若い女性の遺体が三瀬峠で発見される。容疑をかけられたのは、福岡の裕福な大学生と長崎の漁村に暮らす土木作業員。そこに佐賀の紳士服量販店に勤務する女性が加わり、物語は逃亡劇から純愛劇へと変わっていく。
簡単にあらすじを書いただけでも、博多、三瀬峠、佐賀平野、長崎の漁村と、九州北部のさまざまな風景が立ち現れる。
「『悪人』の舞台になった場所を巡ろう!」というツアーを考案したのは、デビュー時からお世話になっている編集者のSさんで、そこにMさん、Yさんという別の編集者が加わり、どうせだったら、行きつけの飲み屋のママIさんも誘おうということになり、あっという間にツアー客は五人になった。翌週にはこの噂を聞きつけた僕の幼なじみTさんが長崎から参加することも決まる。
福岡から佐賀、長崎へ。となれば、せっかくだから、美味しいものも食べたい。福岡なら長浜ラーメン、鉄鍋餃子。佐賀牛のせいろ蒸しに、呼子でイカ刺し、唐津バーガー。長崎ではえんがわを堪能しましょう!
(長くなるので省略、全文は
ここ
)
7年前に観た『悪人』をつけておきます。
【悪人】
李相日監督、2010年制作、H24.7.18観賞
<goo映画解説>より
長崎在住の清水祐一は、博多で働く石橋佳乃と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡県の三瀬峠で彼女を殺してしまう。その後、長崎でいつも通りの日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代という女性と会うことに。ホテルでお互いを求めあった後で、祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…。
<大使寸評>
李相日監督作品となれば、見ないわけにいかないが・・・・
娘を殺された親父が、スパナを隠し持って真犯人?に迫るところが、凄い。
goo映画
悪人
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<『ボブという名の猫』を観た>
久しくご無沙汰していた大学図書館でのDVD鑑賞である。
『ボブという名の猫』というDVD作品を観たのだが・・・
薬物中毒者のカムアウトが如何に苦しいものかが、(原作より以上に)わかる映画でした。
【ボブという名の猫 幸せのハイタッチ】
ロジャー・スポティスウッド監督、2016年英制作、2018.7.03観賞
<tsutaya作品情報>より
ロンドンのホームレスの青年が野良猫“ボブ”と出会い、互いに支え合う日々を綴ったベストセラー『ボブという名のストリート・キャット』を映画化。美形俳優のルーク・トレッダウェイをはじめ、ジョアンヌ・フロガットら実力派俳優が好演。
<大使寸評>
ボブが飼い主の青年とハイタッチするシーンが何度かあるのだが、何度見ても可愛いのだ♪
それにしても薬物中毒者のカムアウトが如何に苦しいものかが、わかる映画でした。
tsutaya
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
【ボブという名のストリート・キャット】
ジェームズ・ボーエン著、辰巳出版、2013年刊
<「BOOK」データベース>より
ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。人生に目的も目標も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた。そんな彼の前に突然現れた、一匹の野良猫ボブ。ホームレスの青年と野良猫の友情物語。
<読む前の大使寸評>
猫好きにとってはたまらない本で・・・表紙のボブの写真がええなあ♪
<図書館予約:(2/9予約、3/10受取)>
rakuten
ボブという名のストリート・キャット
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<『日の名残り』を観た>
たいがいのDVDは大学図書館に置いてあるが、そこにも置いてないDVDもあるわけで、とうとう、ツ〇ヤの会員カードを作ったのです。
そのカードを提示して借りた第1作がカズオ・イシグロ原作の『日の名残り』でした。
イギリスの貴族や執事とは如何なるものか?という興味があるわけです。
【日の名残り】
ジェームズ・アイヴォリー監督、1993年米制作、2018年6月26日鑑賞
<movie.walker作品情報>より
英国の名門家に一生を捧げてきた老執事が自身の半生を回想し、職務に忠実なあまり断ち切ってしまった愛を確かめるさまを描いた人間ドラマ。原作は、英国在住の日本人作家カズオ・イシグロ(石黒一雄)がTVドラマ用の脚本を改稿した同名小説(中央公論社)。
主演のアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソン、監督のジェームズ・アイヴォリー、脚本のルース・プローワー・ジャブヴァーラ、製作のイスマイル・マーチャント、撮影のトニー・ピアース・ロバーツ、音楽のリチャード・ロビンス、美術のルチアーナ・アリジ、編集のアンドリュー・マーカス、衣装のジェニー・ビーヴァンと、92年カンヌ国際映画祭受賞作「ハワーズ・エンド」のキャスト、スタッフが再結集。
<大使寸評>
老執事に対抗心を燃やした女執事は、実は彼に尊敬と幾分かの愛情をもっていたことが徐々にわかってくるわけで・・・泣かせるのです♪
movie.walker
日の名残り
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』は先に小説を読んだが、今回の『日の名残り』は逆のパターンであった。
でも、先にこの小説を読むのはかなりの辛抱がいるのでは?・・・これで良かったかのでしょうね。
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<『荒神』>
図書館に予約していた『荒神』という本を、待つこと5日でゲットしたのです。
『小説新潮(2017年6月号)』宮部みゆき特集でこの小説の存在を知って、イラチな大使が即、図書館に予約していたものです。
なおもうすぐ、NHKのテレビドラマで『荒神』の放映が予定されているが、この放映に合わせて原作を借りたわけではなくて、まったくの偶然なんですが。
この小説の語り口をちょっとだけ、見てみましょう。悪玉・曽谷弾正の登場あたりです。
p35~
<第一章 逃散>
朱音が上州植草郡の小さな法華寺から永津野に居を移し、名賀村に身を落ち着けて、四度目の春が来た。永津野の春の足は植草郡よりもたっぷりひと月は遅く、その分、より悦びが大きい。好天の日差しに、朱音は眩しく目を細めながら、おせんを促してまた歩き始めた。
(長くなるので後略、全文は
ここ
)
【荒神】
宮部みゆき著、朝日新聞出版、2014年刊
<「BOOK」データベース>より
時は元禄、東北の山間の仁谷村が一夜にして壊滅状態となる。隣り合う二藩の因縁、奇異な風土病を巡る騒動…不穏さをはらむこの土地に“怪物”は現れた。仁谷擁する香山藩では病みついた小姓・直弥や少年・蓑吉らが、香山と反目する永津野藩では専横な藩主側近の弾正や心優しきその妹・朱音らが山での凶事に巻き込まれていく。恐るべき怪物の正体とは?交錯する北の人々はそれぞれの力を結集し、“災い”に立ち向かう!
<読む前の大使寸評>
『小説新潮(2017年6月号)』宮部みゆき特集でこの小説の存在を知って、イラチな大使が即、図書館に予約していたものです。
<図書館予約:(2/02予約、2/07受取)
rakuten
荒神
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<『あなたの人生の物語』1>
図書館に予約していた『あなたの人生の物語』という本を、待つこと半年でゲットしたのです。
ケン・リュウ著『紙の動物園』は、中国系作家にしては詩情あふれるSFで、良かった。
だけど、その二番煎じに食いつくような大使ではない。 さてどんなかな?
【あなたの人生の物語】
テッド・チャン著、早川書房、2003年刊
<「BOOK」データベース>より
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者ルイーズは、まったく異なる言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく…ネビュラ賞を受賞した感動の表題作はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語ーネビュラ賞を受賞したデビュー作「バビロンの塔」ほか、本邦初訳を含む八篇を収録する傑作集。
<読む前の大使寸評>
ケン・リュウ著『紙の動物園』は、中国系作家にしては詩情あふれるSFで、良かった。
だけど、その二番煎じに食いつくような大使ではない。 さてどんなかな?
<図書館予約:(6/23予約、12/16受取)>
rakuten
あなたの人生の物語
この小説の語り口をちょっとだけ、見てみましょう。
ヘプタポッド(異星人)が書く文字とのファースト・コンタクトあたりのシーンです。
p199~201
ルッキンググラスのところでつぎのセッションの際、わたしたちはまえにおこなった手順を反復したが、今回は入力した語をコンピュータの画面に表示し、同時に発音もするというやり方をした。「人類」という語を見せ、そうしながら「人類」と発音するといった調子。そのうちやっと、ヘプタポッドたちはわたしたちの望んでいることを理解し、小さな台座の上に平たい円形の画面を設置した。
一体のヘプタポッドが話し、ついで台座についている大きな受け口に1本の肢を挿入した。なにやら筆記体じみた一連の書き文字が、その画面に出現する。
こちらはすぐに所定の作業にとりかかり、わたしは、ひとつは語られた発話の数かず、ひとつは書かれたサンプルの数かずと、資料体を編集していった。第一印象に基けば、“それら”の文字は表語文字のように見え、これは期待にそむくものだった。わたしは、“それら”の会話を習得するのに助けになるアルファベット的な文字であってくれればと願っていたのだ。その表語文字はある程度の音声情報を含んでいるかもしれないが、それを見いだすのは、アルファベット的文字の場合よりずっと困難なものになるだろう。
ルッキンググラスの間近まで迫ることによって、ヘプタポッドの肉体の各部、肢や指や眼といった部分を指さして、それぞれに対応する用語を引き出すことができた。肉体の下面部に、連結した骨状の隆起にはさまれた開口部がひとつあることもわかった。
これは、上面部の開口部は呼吸および発話のためのものであるから、摂食のために用いられるものである公算が大きい。ほかには明瞭な開口部はないので、おそらく“それら”の口は排泄口を兼ねているのだろう。この種の疑問点については、のちの開明を待つしかない。
わたしはまた、かりに、“それら”がそのようなものを持っているとすればの話だが、各個体を示す語、つまり名前に関しても、二体の被調査者に対して質問を試みた。当然ながら、“それら”の答えは発音不能のものだったから、ゲーリーとわたしの用に供するために、“それら”にフラッパーとラズベリーというあだ名をつけた。わたしとしては、“それら”を区別できるようにしたかったのだ。
この「あなたの人生の物語」をもとに、映画『メッセージ』が作られたのだが・・・
『メッセージ』を公開初日に観た
から、くだんの鑑賞フォームを見てみましょう。
【メッセージ】
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2016年、米制作
<Movie Walker作品情報>より
SFファンから絶大な支持を受けるテッド・チャンの短編小説を映画化し、第89回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、音響編集賞に輝いたSFドラマ。突然、地球に襲来した異星人との交流を通して言語学者が娘の喪失から立ち直っていく姿が描かれる。主人公の言語学者をアカデミー賞では常連の演技派エイミー・アダムスが演じる。
<観るまえの大使寸評>
言語学とSF映画という大使のツボが二つかぶると・・・期待はいや増すのでおます♪
Movie Walker
メッセージ
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<海角七号>
映画『海角七号』が2008年に台湾で公開されたので、この本は1年後に発刊されていたようです。
とにかく、文章で後追いしたくなる本では、あるでぇ♪
【海角七号】
魏徳聖著、徳間書店、2009年刊
<「BOOK」データベース>より
1940年代、日本統治下の台湾。若い日本人教師が、日本名を友子という台湾人の教え子と恋に落ちた。しかし、敗戦を迎え帰国を余儀なくされる。彼は日本に着くまでの七日間、海上で手紙を綴る―。60年後の現代。プロ・ミュージシャンになる夢に敗れたアガは、嫌々郵便配達のバイトをしている。ある日、アガは郵便物の中に、いまは存在しない住所・海角七号宛ての小包を見つける。それは60年前、日本人教師が恋人・友子に綴ったあの手紙だった―。
<読む前の大使寸評>
映画『海角七号』が2008年に台湾で公開されたので、この本は1年後に発刊されていたようです。
とにかく、文章で後追いしたくなる本では、あるでぇ♪
amazon
海角七号
「海角7号」公式HP
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<スワロウテイル(岩井俊二)>
子供部屋の本棚で、この文庫本『スワロウテイル』を手にしたのです。
おお 今回は、映画の後に原作を読むことになりそうです♪
【スワロウテイル】
岩井俊二著、角川書店、1999年刊
<「BOOK」データベース>より
円を掘りに来る街。それがイェンタウンだ。日本人はこの呼び名を嫌い、自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを逆にイェンタウンと呼んだ。ヒョウとリンとフニクラは墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立て、身寄りのないアゲハを引き取った。ある日、客のひとりがアゲハを襲い、隣人のアーロウが客を殺してしまう。すると腹の中からテープが飛び出し、代議士のウラ帳簿が見つかる。飽和状態のイェンタウンで、欲望と希望が渦巻いていった。映画『スワロウテイル』の岩井俊二監督自身によるもうひとつの原作小説。
<読む前の大使寸評>
おお 今回は、映画の後に原作を読むことになりそうです♪
amazon
スワロウテイル
文庫本『スワロウテイル』
byドングリ
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この映画に関しては、是枝監督の作品であることは知っていたが、漫画の原作があることを知らずに観たのです。
【海街diary】
是枝祐和監督、2015年制作、H27.11.22観賞
<Movie Walker作品情報>より
海の見える街で暮らす個性的な4姉妹と周囲の人々との交流を描いた吉田秋生の同名コミックを『そして父になる』の是枝裕和監督が映画化した人間ドラマ。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという日本映画界を代表する女優たちが4姉妹に扮する。3人の母親役の大竹しのぶをはじめ、堤真一、加瀬亮ら豪華キャストが集結。
<大使寸評>
豪華キャストでありながら、各キャストがでしゃばらないストーリーで、それぞれが存在感を発揮している♪
まっとうな人間ドラマであり、文句をつける余地はないのだが・・・
なんかトゲが取れた是枝監督なんて、監督らしくないという気もするわけです。
Movie Walker
海街diary
ウィキペディアで、漫画の原作を見てみましょう。
wikipedia
海街diary
より
『海街diary』(うみまちダイアリー)は、吉田秋生による漫画作品。
『月刊フラワーズ』(小学館)に2006年8月号より不定期に連載されている。1995年から1996年にかけて発表された作品『ラヴァーズ・キス』とのクロスオーバー作品である。第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013受賞。単行本は「フラワーコミックス」(小学館)より刊行され、2016年1月の時点で既刊7巻。
2015年に実写映画が公開された。
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【あん】
河瀬直美監督、2015年、日・仏・独制作、H28.1.1観賞
<Movie Walker映画解説>より
「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を、「殯の森」では同グランプリを獲得した河瀬直美監督が、作家やパフォーマーとして活躍するドリアン助川が人はなぜ生きるのかという根源的な問いに迫った同名小説を映画化。小さなどら焼き屋で粒あん作りを任された元ハンセン病患者の女性の姿を、四季の情景を織り交ぜながら描く。偏見にさらされ続けても精一杯生きようとする女性を「わが母の記」で第36回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林が、人生につまずいた雇われ店長を「KANO 1931海の向こうの甲子園」の永瀬正敏が、女性の良き理解者を「黒い雨」の市原悦子が演じる。
<大使寸評>
ハンディがあっても、慎ましく、精一杯に、優しく生きようとする元ハンセン病患者の静かな達観がいいですね。
小説の原作者のドリアン助川という人は、芸人、タレントとでもいう人であるが、又吉直樹より先行して小説を出していたわけで…
この人の経歴もすごいではないか♪
Movie Walker
あん
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<『グラスホッパー』が面白そう>
明日(11/7)から『グラスホッパー』が全国公開のようだが、これは面白そうである。
原作の小説は、最近たまたま読んだので、この映画は「読んだ後に観る」ことになるわけで、わりと失望することが多いパターンではあるが・・・観に行ってみるか♪
ちなみに『ゴールデンスランバー』の場合は、原作を読まずに観たのだが、これは面白かった。
【グラスホッパー】
瀧本智行監督、2015年制作
<movie.walker作品情報>より
伊坂幸太郎の同名小説を、生田斗真、浅野忠信、山田涼介らの出演で映画化したサスペンスドラマ。渋谷のスクランブル交差点で起きたある事件を機に、恋人の復讐を誓う元教師、自殺専門の殺し屋、驚異的な身体能力を持つ殺人者という3人の運命が交錯していく様がつづられる。『脳男』で生田とタッグを組んだ瀧本智行が監督を務める。
<観る前の大使寸評>
「読んだ後に観る」ことになるが・・・
伊坂幸太郎の疾走感は、どのように描かれるか興味深いでぇ♪
movie.walker
グラスホッパー
映画グラスホッパー公式サイト
原作の小説です。
【グラスホッパー】
伊坂幸太郎著、角川書店、2007年刊
<「BOOK」データベース>より
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとにー「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。
<大使寸評>
【バッタは蝗害を起こす前に、普段の「孤独相」と呼ばれる体から、「群生相」と呼ばれる移動に適した体に変化する。これを相変異と呼ぶ】
この本のタイトル『グラスホッパー』はサバクトビバッタを比喩しているとのこと。
なるほど、都会の孤独な殺し屋は、サバクトビバッタなのか。
伊坂幸太郎の作品としては珍しく、希望が語られることはなく、殺しに徹しています。
rakute
グラスホッパー
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【舟を編む】
石井裕也監督、2013年制作、H26.12.01鑑賞
<Movie Walker作品情報>より
2012年度の本屋大賞で第1位に輝いた、三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平&宮崎あおいの主演で映画化したヒューマンドラマ。15年の歳月をかけて、24万語収録の一冊の辞書を作り上げていく主人公と、老若男女揃った個性豊かな辞書編集部の仲間たちの姿を丁寧に描き出す。監督は『ハラがコレなんで』の石井裕也。
<大使寸評>
三浦しをん原作の場合、原作が先か、映画が先か悩ましいのである。
『まほろ駅前多田便利軒』は、映画を先に観たが・・・これは良かった♪
『神去なあなあ日常』は、原作を先に読んだが、なんか映画が色褪せたように感じたわけです。
この映画『舟を編む』には、もうひとつ没入できなかったわけだが・・・
でも、原作を読んで挽回する楽しみが残っているわけです。(苦し紛れの評価になったけど)
movie.walker
舟を編む
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【桐島、部活やめるってよ】
吉田大八監督、2012年制作、2014.8.20観賞
<Movie Walker解説>より
小説すばる新人賞に輝いた朝井リョウの処女作を映画化した青春ストーリー。男子バレーボール部のキャプテンだった桐島がある日突然、部活をやめたことで周囲に起きる変化を同じ時間軸をキャラクターごとの視点で描く。映画部の生徒役を演じた神木隆之介のほか、橋本愛、大後寿々花ら、若手注目株の共演が見もの。
<大使寸評>
朝井リョウの原作はまだ読んでいないのだが、原作でもこの映画のようなフラッシュバックがあるのだろうか?
このフラッシュバックによって、桐島の存在の大きさが現れてくるわけですね。
でも、とうとう最後まで桐島は現れないのです(あ ネタバレですんまへん)。
それにしても、女子生徒たちの息詰まるような同質コミュニティが怖いですね。
movie.walker
桐島、部活やめるってよ
今だから語れる!? 橋本愛ら『桐島~』の出演者4人がガールズトーク
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【小さいおうち】
山田洋次監督、2013年制作、2015年3月1日テレビで鑑賞
<movie.walker解説>より
第143回直木賞に輝いた中島京子の同名ベストセラー小説を、名匠・山田洋次監督が映画化したミステリアスなドラマ。とある一家で起きた恋愛事件の行方を見守った1人の女中。60年後、彼女がつづったノートを手にした青年によってその出来事が紐解かれていくさまが描かれる。女中を黒木華、一家の若奥様を松たか子が演じる。
<大使寸評>
雇い主に対するたったひとつの背信を抱えて、その女中は生涯を終えたのです。
彼女の生き方を定めたのは、女中という雇用環境と戦争という時代背景があったわけで・・・
結婚するには、社会的環境が整っていなかったと言うべきか?
movie.walker
小さいおうち
小さいおうち
byドングリ
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<カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」>
映画「わたしを離さないで」はまだ、観ていないが・・・・
原作者で、バイリンガルのカズオ・イシグロは気になる存在である。
小説は読んだが、映画はまだ観ていないので、goo映画(今のmovie.walker)をのぞいたのです。
【わたしを離さないで】
マーク・ロマネク監督、2010年英、米制作
<大使寸評>クローン人間も一種のレプリカントであり、「ブレードランナー」フリークの大使にとっても観てみたい映画である。
goo映画
わたしを離さないで
わたしを離さないで
byドングリ
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<「鉄コン筋クリート」>
たまたま観た12日のトップランナーで
マイケル・アリアス
という映画監督が出ていた。
彼のつくったアニメ「鉄コン筋クリート」がいいんだなー♪、まだ観ていないけど。
監督は友人のもっていた松本大洋の原作漫画をたまたま見て、それにはまって、アニメに取り組んだそうです。
スタッフと共にアニメをつくった3年間が楽しくて、いつまでも作っていたかったとも、もらしていました。
劇中のキャラクターもさることながら、新旧入り混じった東京の街並みを描きたかったそうです。
いい味だしていますね♪・・・「ブレードランナー」で見た酸性雨の降りしきる雑踏を彷彿とします。
監督も「ブレードランナー」の描く、混沌としたアジアテーストの街並みに惹かれたそうです。
(私もいかれています)
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<羅生門=藪の中>
古典的名作『羅生門=藪の中』を、例外的にとり上げます。
タイトルが小説と映画で違っているように・・・
これは黒澤監督の映画が一人歩きしているようなもので、原作の小説がかすんでしまうほどです。
おっと、映画のストーリーは覚えているのだが、原作の小説のほうは読んだかどうか、よく覚えてないのです。
【羅生門】
黒澤明監督、1950年制作
<Movie Walker作品情報>より
芥川龍之介の小説『薮の中』を黒澤明が映画化。第12回ヴェネチア映画祭のグランプリ、第24回アカデミー賞の名誉賞(外国語映画賞)を受賞した。脚本は黒澤と橋本忍、撮影は宮川一夫。出演は、三船敏郎、森雅之、京マチ子。
<大使寸評>
これは黒澤監督の映画が一人歩きしているようなもので、原作の小説がかすんでしまうほどです。
おっと、映画のストーリーは覚えているのだが、原作の小説のほうは読んだかどうか、よく覚えてないのです。
movie.walker
羅生門
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<まほろ駅前多田便利軒>
東京近郊のまほろ駅前で「何でも屋」を営むバツいち2人組のお話です。
この映画の原作は、まだ読んでいないが・・・そのうち読んでみます。
【まほろ駅前多田便利軒】
大森立嗣監督、2011年制作、H26.11.22鑑賞
<Movie Walker作品情報>より
第135回直木賞に輝いた三浦しをんの同名小説を、個性派俳優の瑛太&松田龍平の共演で映画化した人間ドラマ。東京郊外の“まほろ市”で便利屋を営む男と、そこに転がり込んできた同級生のコンビが、さまざまな事件やワケありな依頼人たちの家庭事情に巻き込まれていく。監督は『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の大森立嗣。
<大使寸評>
三浦しをんの原作はまだ、読んでいないのですが・・・
映画と原作はかなり別物ではないかと思うのです。(誰か回答を教えてほしい)
それだけ、映画の持つリアリティがすごいわけです。
出だしのどうしようもなくだるい人物像が、だんだんと凄みを帯びてくる展開が・・・
ええでぇ♪
movie.walker
まほろ駅前多田便利軒
『まほろ駅前多田便利軒』公式サイト
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【アヒルと鴨のコインロッカー】
中村義洋監督、H24.2.2観賞
<大使寸評>
観客をもてあそぶような意外な展開は、原作によるのか、監督によるのか?
伊坂幸太郎の原作はまだ読んでいないが、周到なプロットとプロット明かしがあるだろうと構えて見たけど・・・見事にだまされたのです。
goo映画
アヒルと鴨のコインロッカー
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【The Constant Gardener】
ジョン・ル・カレ著、POCKET BOOKS、2001年刊
<商品説明>より
イギリス人外交官ジャスティン・クウェイルの趣味はガーデニング。自己流のフリージア栽培に凝り、暇さえあれば、ナイロビにある自宅の庭園で過ごしている。それに、かなり年下の魅力的な妻、テッサを溺愛する夫でもある。一方、テッサはジャスティンとは正反対。社会改革を熱烈に望み、「この世で一番珍しいもの、つまり正義を信じる弁護士」として働いている。その活躍ぶりは、「アフリカ貧者のダイアナ妃」の異名をとるほどだ。しかしそのテッサが、こっそり訪れていた人里離れたケニアのトゥルカナ湖で、死体となって発見される。衣服をはぎ取られ、レイプされて。旅の同行者である、コンゴ系ベルギー人のハンサムな医師、アーノルド・ブルームの姿は消えていた。と同時に、クウェイルの、のんびりした生活も消し去られたのである。
<読む前の大使寸評>
映画『ナイロビの蜂』の原作The Constant Gardenerということで、借りたが・・・
読破はいつになるやら?
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The Constant Gardener
ナイロビの蜂(The Constant Gardener)
byドングリ
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